前提の違いが、結果の差になる。『無名の男がたった7年で270億円手に入れた物語』

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無名の男がたった7年で270億円手に入れた物語 (扶桑社BOOKS)』。この本の著者である竹之内教博氏は、美容師を経て、「りらくる」というリラクゼーション事業を営む会社の創業者です。2009年、彼が31歳の時にオープンし、わずか7年で全国直営600店舗規模にまで拡大させ、その後株式売却によ270億円を手にしました。現在は、飲食、アプリ開発、EC、レンタルスペース、マツエクサロン等、20個以上の事業を手掛け、ほとんどの事業を黒字化しているそうです。いわば、「経営のプロ」ですね。この本から、次の4つのポイントでご紹介します。

  • 前提の違いが、結果の差になる
  • TTP(Tettei Tekini Pakuru 徹底的にパクる)
  • シンプル化とマニュアル化
  • 2種類の成功者

前提の違いが、結果の差になる

著者は、1店舗目をオープンさせたとき、既に多店舗展開することを考えているかどうかということが、小さくチェーン展開しているお店との大きな違いであると言います。なぜなら、1つのお店を成功させようという考え方と、最初から多店舗展開しようと考えて始めるのとでは、やり方が異なるからです。

1店目を成功させようと思い、貴方が店舗に入って頑張ってしまうと、例え成功したとしても、その成功は貴方が頑張ったからなので、再現性のない成功になります。竹之内氏が行ったのは、店舗には入らず、監視カメラで観察するというやり方でした。

つまり、将来の展開についての前提(原因)の違いが、結果の差につながるということです。

これは何に対しても当てはまります。「今は〇〇が大事」、「まずは〇〇を達成したい」と言って目の前の事ばかりをしていても、達成したいことを達成することはできません。最終目標を見定め、最終目標に到達した自分を思い描き、それを達成する前提で行動しなければ、目標に近づいていかないということです。(終わりを思い描くことから始める)

また、自分が将来やりたいサービス、なりたい人を徹底的に分析して、真似ることも大切です。

これは、初期の段階では、最終目的に至った自分が構築するべき仕組みや前提が分からない場合が多いからです。その仕組は、既に成功しているところから持ってくれば良いです。

竹之内氏も、成功しているものを真似ることを大切にしていると言っており、「りらくる」も、竹之内氏が実際に通っていたマッサージ店をからヒントを得たそうです。他店より簡素化したサービスで、他店より安くサービスを提供していたそのお店はとても人気があり、度々予約が取れませんでした。そんなお店を真似たそうです。

真似るというのは良いイメージを持たれないということはありますが、それでも真似るべきだと考えるのは、そこに成功の本質があるからです。自分たちが知らない成功の秘訣を、そのお店が持っている可能性が高いのです。

そもそも、世の中にあるビジネスは、そのほとんどがすでにある何かの真似です。誰かが思いついたアイデアも、既に他の誰かが思いついていることがほとんどです。この世に存在しないビジネスは、誰もやったことがない初めてのものだから存在しないのではなく、既に誰かがやったけれどうまくいかずに淘汰されたから残らなかったと考える方が自然です。

「凡人は模倣し、天才は盗む」(by ピカソ)

「何も真似したくないと思う者は、何も生み出さない」(by サルバトール・ダリ)

TTP(Tettei Tekini Pakuru 徹底的にパクる)

真似することは、楽をすることではありません。真似をしても、その本質を真似できていないのであれば、真似していることになりません。

TTP(徹底的にパクる)とは、真似しようとする対象をしっかり観察し、一生懸命に真似しようとすることで気づきを得、多くを学び取り、よりよく真似る努力をするということです。

例えば先の例、竹之内氏が真似る対象としたマッサージ店に、竹之内氏は何度も通い、客層、客数、セラピストの人数、込み合う時間帯等、様々観察し質問し、あらゆる情報を手に入れ、それらを真似できないか分析しました。流行りのお店を徹底的に調査して全く同じことをするので、流行らないはずがありませんでした。

なお「りらくる」は、働いている全てのセラピストと業務委託の関係にあります。つまり、セラピストたちはリラクルの従業員ではなく個人事業主ですので、「りらくる」はそれら個人事業主に対して、お客様にマッサージサービスを行うための場所を貸しているというだけです。この事業形態は、レストランと個人事業主をマッチングするUber Eats等、最近増えている、社員や資産を極力抱えない事業形態と似ていますね。

「りらくる」で働く個人事業主たちには、施術業務以外の業務、例えば掃除、夜の締めの作業等についても、各種手当を支払うことで、やりたいという人にやってもらう仕組みになっています。この、業務委託関係を徹底している背景は、「りらくる」にとっても、個人事業主たちにとっても利益になると考えているからです。(Win-Winを考える)

fashionable women in stylish outfits standing on rocky terrain
Photo by Dmitriy Ganin on Pexels.com

シンプル化とマニュアル化

「髪を切る」にも様々な技術がありますが、竹之内氏は同じことをするのであれば一つのやり方だけ覚えれば良いと割り切り、一つの技術を極めて「シンプル化」「マニュアル化」していきました。

例えば言語の学習でも、表現はいくつもありますが、全てを覚える必要も使える必要もありません。こう言われたらこう返すと決めておけば、シンプルになります。

シンプル化することは何かを身に付けるときに役立つのみならず、人に指導する際にも役立ちます。シンプルにすることで再現性も高くなります。そしてそのシンプルなことをマニュアル化します。

「りらくる」では、このシンプル化、マニュアル化により、未経験の方でも2週間で研修を終え、お店に立てるようになるそうです。研修を受けたセラピストも、個人事業主であり歩合制なので、モチベーションが高く、その後も実践を通して自ら学び、成長していきます。その結果、「りらくる」ではレベルの高いセラピストが短期間で量産できるようになっています。

two pink ballpoint pens on table
Photo by Jess Bailey Designs on Pexels.com

2種類の成功者

成功者には、大きく分けて2種類の人がいます。

1.自分のやりたいことや理想があり、お金よりもそれを優先した結果、やりたいことにお金がついてきた人

2.お金が何よりも大事で、稼ぐためには何をしたらいいのかを考えて事業をし、お金を手にした人

世の中で目立っているのは1の成功者だと思います。理想のためにお金を借りることも気にしませんし、失敗してお金を失うことも気にしません。利益を生まない見栄の部分にお金を使いがちなのも彼らの特徴。理想を追いかけていた結果たまたま成功したので、失敗する可能性は高いです。

これに対し2の成功者は、お金の大切さを知っており、派手な使い方もしないので、成功する可能性は高い。ですので、2の成功者を真似る方が失敗する可能性は低いです。竹之内氏は2の成功者です。

two spoons
Photo by Negative Design on Pexels.com

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270億円は半端ではありませんし、現在もたくさんの事業の黒字化を成功させている方ですので、ここに書かれている内容は、決して偶然の成功ではなく、極めて再現性の高い方法論であることが分かると思います。良書です。

アマゾンの評価も、このレベルはなかなか見ません。超高評価です。

本書に興味を持っていただいた方、詳細は 『 無名の男がたった7年で270億円手に入れた物語 (扶桑社BOOKS) 』 をご参照ください。

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