周りと比べ、自分を卑下する必要はない。『「非モテ」からはじめる男性学』

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モテないことに悩む男性の研究をしている、西井開著『「非モテ」からはじめる男性学 (集英社新書)』、興味深かったのでご紹介します。

男性が女性と付き合いたいと思うのは普通のことですし、それが出来なくて苦悩するのもまた普通のことだと思います。(女性も同じです。)ただそんな単純に説明できないほど、モテない男性は辛いのです。そんな持てない男性の苦しみが、どこからどう生じているのか、ということが本書には書かれています。本書を、次の7つのポイントでご紹介します。

  • 周りと比べてしまう
  • 自分を卑下する
  • 恋人さえいれば挽回できると考える
  • 優しくしてくれる女子に恋をする
  • さらに自己否定へ
  • 対処法
  • 最後に

周りと比べてしまう

高校生にもなると、少しずつ付き合い始める人が出てくる頃だと思います。一緒に登下校するカップルも出てきて、モテる・モテないの差がはっきりしてきます。

そうなると、自分だけ性経験、恋愛経験がないのは恥ずかしいという思いが募ります。性経験がないと馬鹿にされるし、一人前の男じゃないかのような言われ方をしたり、思われたり。付き合えたか、付き合えていないかで線引きされるような感じです。自分の周りのイケメンがサクサク恋愛を攻略しているのを見てはいるのですが、モテない男性は付き合うどころか、そもそ女性と話すことすらほとんどありません。

こんな風に、「ただモテないから辛い」というよりは、周りから一人前の男じゃないと思われるのが辛いのです。高校生の頃は、周りに付き合ったことがない男性(=仲間)がたくさんいるから、そのうち自分も付き合えるだろうと期待します。しかし結局付き合えないまま、大学生になります。

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Photo by Bich Tran on Pexels.com

自分を卑下する

大学生になると、多くの友達に彼女が出来始めます。ここまでくると、自分が童貞であることや、恋愛経験がないことがより恥ずかしくなり、人に言えなくなります。そして、モテない要素である、「太っている」、「背が低い」、「運動が出来ない」、「声が高い」等も友達からいじられるようになります。そして自分をダメな人間だと卑下するようになります。

このように、モテない男性は、女性からというより男性から、「お前はダメだ」、「だからモテないんだ」、「一人前じゃない」と言われて傷ついていることが多いのです。自分が出来たことを出来ない人を見るとマウントを取りたがる人も多いですね・・・。

恋人さえいれば挽回できると考える

大学2年生になったモテない男性たちは、「恋人さえいれば挽回できる」という結論にたどり着きます。自分に彼女さえいれば、もう周りの男性からバカにされない、彼女を作ること(できれば可愛い彼女を作ること)が出来れば、いわゆるリア充の仲間入りを果たせると考えます。つまり、彼女さえいれば、自分も一人前の男性になれると考えるということです。

好きかどうかより、とりあえず一度でいいから彼女を作りたい、すぐに別れても良いから彼女がいたという実績が欲しい、そうすれば他の男性に馬鹿にされることもないと考えます。

本来好きだから付き合うのですが、モテなかった男性は、まず誰でも良いから付き合いたいわけです。自分を受け入れてくれる女性を誰でも良いから一人探している状態です。そしていつかそんな日がこればいいなと考えつつ、大学でも女性と話すことがないまま悶々と過ごします。

優しくしてくれる女子に恋をする

大学3年生になったモテない男性たちの目の前に、自分を一人の人間として話しかけてくれる女性が現れます。それまで女性に空気のように扱われていた非モテ男性にとって、普通の女性が普通に人として話してくれるだけで、すごくありがたいわけです。女神のように感じます。

この女神にどこで出会うか、大学なのか、サークルなのか、バイト先なのかはわかりませんが、生きていればどこかで非モテ男性に普通に話しかけてくれる女性と出会うタイミングがきます。ここで、非モテの男性はその女性のことを、ほぼ100%の確率で好きになります。なぜなら、非モテにとってその女性は、初めての自分の理解者に映るからです。

この女性なら、今まで傷つけられてきた自分の心を理解してくれるかもしれないと考えます。そして、一発逆転を狙って女性に変なアプローチを始めます。当たり前ですが、今まで全く恋愛経験がないので、女性にどう接していいのか分かりません。その女性を目の前にすると、身体がガチガチになり、頭が働かなくなり、慣れない言葉が口から出てきます。相手がどう思うかなんて、考える余裕はありません。その結果、まだ関係も薄いのに、変なLINEメッセージを送ったり、すぐ手を握ってしまったり、仲良くなっていないのに告白して、見事にフラれてしまいます。

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Photo by lilartsy on Pexels.com

さらに自己否定へ

一縷の望みをかけていた女神さまに拒絶されたことで、モテない男性は圧倒的な絶望感を抱くようになります。この過程で、自分は非モテであり、努力しても無駄という思考になりやすく、自分を受け入れない女性全員に対して恨みを抱くこともあります。このような人たちをインセルと言います。

インセルとは、望んでいるにもかかわらず、恋愛やセックスのパートナーを持つことができず、自身に性的な経験がない原因は対象である女性の側にあると考える人たちのことです。孤立していく人も多く、女性と話したのは2年以上も前のような人もいます。これが、非モテ男性のスタンダードな人生です。

また、モテることから降りることを考えるのも簡単なものではありません。モテることを諦めるということは、子孫を残せないということだからです。これでは承認欲求も満たされません。ですので、半ば強制的にモテというフィールドで戦わされることになります。

対処法

1.打ち込めることを探す

何かに打ち込むことが、これらの打開策になります。モテなくて腐ってしまう人は、「自分はダメだ」とか、「もっとイケメンであれば良かった」と考えることが多いですが、そんなことを毎日考えて自己否定していたら、状況は悪くなる一方です。だから、打ち込むことを見つけるのです。

人は何かに没頭すると、全ての悩みや煩悩を忘れることが出来ます。非モテを気にすると暗くなってもっとモテなくなるので、非モテを忘れて何かに打ち込みましょう、ということです。モテるモテないで悩んでいるのは、余裕があるからです。余裕がなくなるほど、何かに打ち込みましょう。

モテないという異常なコンプレックスは、そのまま異常なエネルギーになります。そのエネルギーを、悩むことや人を傷つけることに使わず、何かに打ち込むことで発散するようにしてください。

2.所属するコミュニティを変える

今のコミュニティを捨てて、新しいコミュニティに所属を変えましょう。新しいコミュニティは、趣味のサークル、勉強会等、何でも良いです。

今のコミュニティとは、高校生の友達の同窓会等です。そういうコミュニティではどうしてもお互いに比較するので、「結婚したのか」、「彼女はいるのか」、という話になります。暗い気持ちになりますよね。

ですので、お互いのやったことを肯定する新しいコミュニティに属するのが良いです。そうすれば、孤独感がなくなり、自分にも居場所があるのだと思えます。自分を理解してもらえる場所を持っておくことが大切です。

最後に

リクルートブライダル総研の調査によると、交際経験がない20代の男性は約4割いるそうです。

また、女性が全員結婚したとしても、男性は340万人余ります。(こちらに詳細を記載していますので参考に)アメリカでも592万人、中国でも約3,000万人(『未来の中国年表 超高齢大国でこれから起こること (講談社現代新書)』)の男余りです。

つまり、相手のいない男性はむしろ普通、かなり大勢いるということです。だから、自分だけダメなのだと思わないでください。

その上で、ダメ元でもモテる努力をしてみませんか?仕事に打ち込みながら、そこで自信を育てながら、外見を磨くという努力をする。女性に慣れていないなら、キャバクラに行くのも良いでしょう。何でも、諦めるとそこで終わってしまいます。でも努力をしてチャレンジし続けることで、いつか道は開けます!

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Photo by Miguel Á. Padriñán on Pexels.com

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恋愛は、最初の一歩が難しいのですよね。最初の一歩さえ踏み出せたら、その経験が段々と自信になっていきます。

本当に素敵な女性は、貴方の一生懸命なアプローチに対して、失礼な断り方はしません。失礼な断り方をする女性は、その程度の人ということです。こちらの『LOVE理論』を読んでいただくと、勇気が出ると思います。

諦めるのは自由ですが、諦めるのはお勧めしません。恋愛は、愛は、経験です。愛は経験であるということは、こちらにも書いています。

愛を理解すると、人としての成長や喜びにもつながります。震えるような喜びを、体感できるかもしれません。

本書に興味を持っていただいた方、詳細は 『 「非モテ」からはじめる男性学 (集英社新書) 』 をご参照ください。

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