『個人事業のはじめ方 』と、サラリーマンが副業する場合について。

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まずは1人で年1000万円稼ぐ! 個人事業のはじめ方 (アスカビジネス)』の著者大槻 貴志氏は、企画経営アカデミー株式会社代表取締役であり、これまで個人支援では3,000人以上の起業志望者と会い、300人以上の新規事業支援を実施されてきました。

本書には、従業員を雇わない個人事業から事業を始め、最終的に年に1,000万円稼ぐ力を身に付けるための具体的な方法が書かれています。本書より次の5つのポイントでご紹介します。

  • 起業することで得られるメリット
  • リスクは金銭よりメンタルにある
  • なぜそれをするのか
  • パーソナルブランディングを確立する
  • 時期を待つ

最後に、(番外編)サラリーマンが副業する場合について言及します。

起業することで得られるメリット

起業することで得られる最も大きなメリットは「自由」です。次のような自由が得られます。

1.時間

起業すると、サラリーマンのように始業時間もありませんので、毎日決められた時間に会社に行く必要はありません。いつ、何時間働くかを自分で決められます。

2.場所

最近コロナウイルスの関係でテレワークが一般的になりましたが、起業して得られる場所の自由は更に上です。自宅はもちろん、パソコンがあれば飲食店等でも仕事が出来ます。

3.人間関係

時間の自由はフレックスタイム制の導入で、場所の自由はテレワークの普及で、サラリーマンの方でもかなり自由に働けるようになってきましたので、誰と付き合うかを自分で決められるという人間関係の自由は、中でも最も重要かもしれません。

サラリーマンの場合、仕事をする相手を選べないので、苦手な上司、相性の良くない同僚、部下等がいて、悩んでいる方も少なくないと思います。起業すれば上司はいませんし、自分と相性の合う人とだけと仕事をすることも可能です。また、顧客も選ぶことが出来ます。自分にとってストレスが溜まると思う顧客がいれば、避けることが出来ます。

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Photo by Harry Cooke on Pexels.com

リスクは金銭よりメンタルにある

起業をして破産することを心配する方もいるかもしれませんが、すぐに破産することはありません。なぜなら、銀行が破産するほどのお金を最初から貸してくれることは、まずないからです。

それよりリスクが高いのは、途中で心が折れてしまい、始めたビジネスを1年足らずですぐにやめてしまうことです。起業してすぐに儲かるのであれば、こんなに楽なことはありません。しかし実際そうすぐにうまくいくわけではないので、困難があってもビジネスをやり続けられるかどうかが、起業の成否を分けます。

ゼロベース株式会社の調査によると、起業家の37%に気分障害・不安障害の疑いがあるという結果が出ました。これは、一般人の約7倍にあたります。(起業家のメンタルヘルス調査レポート

なぜそれをするのか

本当にやりたいことがあって起業しているのであれば、多少の困難は乗り越えられるので、成功するまで続けることが出来ます。一方、やりたくないことで起業してしまうと、メンタル崩壊を引き起こしやすくなります。

そのため心の不安なしに起業したいのであれば、自分が本当にやりたいことは何かを見極める必要があります。そのための方法として、サイモン・シネックが提唱している「ゴールデンサークル」(←リンク先より、サイモン氏の心に響く素敵なスピーチが聞けますので、お時間ありましたら是非ご覧ください)があります。

サイモン氏は、成功したリーダーと、途中で挫折してしまったリーダーでは何が違うのかを調べました。その結果分かったのは、どちらのリーダーにも ”What”, “Why”, “How” がありますが、その入る順番違うということです。

途中で挫折してしまったリーダーは、 ”What”’(何をするのか) → “How”(どうするのか) → “Why” (なぜするのか)の順に考えます。

一方、成功したリーダーは全く逆で、 ”Why”’(なぜするのか) → “How”(どうするのか) → “What” (何をするのか) の順に考えます。

例えば、このような感じです。

「私たちは世界を変えるという信念を持っています(Why)」→「世界を変える方法は、美しくデザインされ、簡単に使えて親しみやすい製品です(How)」→「こうして素晴らしいコンピューターが出来ました(What)」

人は、「なぜ」買うのかに心を動かされ、「買う」というアクションを起こします。

”Why”’(なぜするのか)が分かっている起業家は、信念をもって成功するまで事業を続けられ、”Why”’(なぜするのか) がしっかりとしているビジネスには、それに共感したファンが集まってきます。

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Photo by Magda Ehlers on Pexels.com

パーソナルブランディングを確立する

立ち上げたばかりの会社では社会的な信用力がないため、重要になるのがパーソナルブランディングです。

起業すると、起業家としては全く実績がない状態からスタートすることになりますが、パーソナルブランディングがあると、実績と関係なく仕事を獲得できるようになります。

そのためには、企業でいうところの企業理念にあたる、ビジョンやミッションといった自分の軸を伝える必要があります。さらに、なぜそのような考えに至ったのかという自分の過去についてのストーリーが必要になってきます。

そのストーリーを作る際、「CARSの法則」が参考になります。

「CARSの法則」=Change Ability Role Story

Change:自分がこの社会をどう変えたいかという具体的なイメージ

Ability:自分が持っている能力

Role:どのような役割や立場でかかわりたいか

Story:どのような経緯で社会を変えたいと思ったのか

CARSをまとめるには自分がどのような経験をしてきたのか、どのように感じたかを整理して、徹底的に自己分析すること必要です。パーソナルブランディングで他人を惹きつけるには、他人から共感してもらう必要があります。Storyの中に他人にも共感できるものがあると、CARSがより説得力を増します。

パーソナルブランディングがうまくいくと、向こうから仕事が来るようになります。

マーケティングは基本的にプッシュ型でお金と時間を使って製品が売れるようにコントロールしますが、ブランディングはプル型です。こちらから売り込まずとも、向こうからやってきます。自分が考えているビジョンや信念にこだわり、ひたすらメッセージを外に発信し続けていけば、やがてファンが出来、ブランドを支えていきます。

ブランディングがないと、自分から売り込まないと相手にしてもらえないので、仕事をとるために安い値段になりがちです。これに対してブランド力があると、「貴方に仕事を頼みたい」と相手がやってきて、こちらが価格決定権を握ることが出来ます。

個人事業で年1,000万円稼ぐには、パーソナルブランディングがどうしても必要になります。

black and silver laptop computer
Photo by Eva Elijas on Pexels.com

時期を待つ

経済危機が起きたり大きな災害が来ると、起業したい方が増えるそうです。今まで安定していたものが突然崩れると不安になり、自分で稼ごうという意識になるのだと思います。

しかし、好景気の時であれば何もしなくても売れたものが、不景気ではそうはいかないため、経済の状況が悪い時に起業すると、軌道に乗せるまでが大変です。景気が悪い時には起業準備に徹して、会社を辞めずにいる方が正解です。

自分のパーソナルブランディングがまとまって、ビジョンが明確になってくると自然に周りから押し出されて起業するタイミングがやってきます。自分にとって楽に起業できるタイミングがあるので、それを感じた時に起業すると良いでしょう。

(番外編)サラリーマンが副業する場合

サラリーマンを続けながら、副業で「個人事業主」として「事業所得」を得る方法もあります。

当ブログでは赤字の事業所得で節税する (life-full-of-happiness.com)で『完全版 無税入門 文庫版』の内容を紹介しながら、「事業所得」について説明致しました。ブログ収入等は、「事業所得」として認められる可能性が高いです。

また、お金持ちになる近道 (life-full-of-happiness.com)で紹介している『お金持ちになれる黄金の羽根の拾い方』の通り、マイクロ法人をつくる方法もあります。

ただしマイクロ法人をつくると、以下のような費用が発生します。サラリーマンが本業の個人事業主であれば、これらはかかりません。(1について、本業のみが社会保険料の対象になるため)

(参考:サラリーマンが副業すると社会保険料は増える?社会保険の基礎を徹底解説 | ノマドジャーナル (nomad-journal.jp)

  1. 社会保険に加入する必要があるため、社会保険料がかかる
  2. 法人住民税の均等割部分は利益が出なくてもかかる

マイクロ法人をつくるメリットは、個人の所得税は累進課税なので、所得が増えると住民税と合わせて税率が最大55%まで上がるのに対し、法人の課税所得は、どれだけ増えても、法人税実効税率約33%程度から上がらないことです。(法人税実効税率詳細は、jetro.go.jp よりご参照ください)

簡単に言うと、個人の所得が大きくなりすぎると税金等が高くて困るので、法人に所得を移すために、マイクロ法人をつくることを考えるということです。

サラリーマンを続けながら副業をされる場合、給与所得の水準にもよりますが、副業の収入がそこまで大きくない場合は、マイクロ法人をつくるより個人事業主として事業をした方がメリットが大きい場合があります。比較検討するようにしましょう。

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Photo by Olya Kobruseva on Pexels.com

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本書後半には、起業にかかる手続き、時間、お金についても具体的に説明されていますので、将来起業を検討される方、興味のある方等に、参考になる内容だと思います。

本書に興味を持っていただいた方、詳細は 『まずは1人で年1000万円稼ぐ! 個人事業のはじめ方』 をご参照ください。

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