イシューのみに集中する。『イシューからはじめよ。知的生産の「シンプルな本質」』

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圧倒的に生産性が高い人は、「イシュー」に集中しています。本当に価値のある仕事をしたいなら、本当に世の中に変化を興したいなら、この「イシュー」を見極めることが最初のステップになります。

安宅和人著『イシューからはじめよ ― 知的生産の「シンプルな本質」』を、次の4つのポイントでご紹介します。

  • イシューのみに集中する
  • 仮説を立てる
  • スピードを意識する
  • イシューを言語化する

イシューのみに集中する

イシューとは重要なことです。そして、イシューのみに集中することが、生産性の高い仕事をするために必要であるというのが、本書のメッセージです。

生産性の高い人は、一つ一つの作業が10倍、20倍速いわけではありません。生産性が高い人は、物事の本質をつかむのがうまく、重要なことだけに集中しています。この本質を、本書ではイシューと呼んでいます。

一つ一つを速くやるより、やることを削るのが大切です。世の中で問題と思われているもののうち、本当に価値のある問題は、全体の1%程しかありません。そこに、集中するのです。

これは、仕事だけではありません。人生も同じです。あまり興味がないことに人生を費やすには、人生はあまりに短すぎます。自分が一番大切にしていることだけに集中しましょう。

イシューに集中するためには、問題をすぐに解こうとしてはいけません。すぐに解こうとするのではなく、まず重要なことを見極めること。仕事も人生も、まず本質(=イシュー)を見つけ、本気で取り組むべきたった一つの目標を定めることが大切です。イシューが定まる前に問題を解き始めても、無駄な時間を増やすだけです。

正しい「努力」を、正しい「方向」に向けることです。方向性を誤らないようにするためにも、先に正しい方向性を見極めてから、努力をします。

チームでも、イシューを明確にし、「何のためにやるのか」という意思統一をしておくことが大切です。そしてイシューを発見したら、まずは全体のストーリーを組み立てます。

そして、全体のストーリーを組み立てるために、「仮説」が必要になります。

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Photo by Jill Burrow on Pexels.com

仮説を立てる

イシューを明確にした次は、仮説を立て、全体のストーリーを組み立てます。

仮説とは、正しそうな答えです。それを正しいかどうか検証し、間違っていれば次の仮説を立てるということを繰り返します。最初にイシューと仮説を立てると、無駄な作業が大きく減ります。仮説を立てると、可能性のあるすべての答えを一つ一つ検証していくよりも、正しい答えにたどり着くスピードが速くなります。

この、仮説を立てる方法と対照的なやり方は、最終的なアウトプットを考えず、やみくもに情報収集する方法です。非効率的です。

仮説を立てる方法は、少ない情報で全体の構成を考え、必要な情報だけを追加で調べるやり方です。効率が良いのです。粗くても良いので素早く仮説を作り、何度も仮説検証サイクルを回します。

仮説思考によって初めに最終的なアウトプットを考えると、3つのメリットがあります。

1.仕事をこなすスピードが格段に上がる

2.仕事の質が高くなる

仮説⇔検証を繰り返すことにより、仮説の制度が上がり、意思決定の質が上がります。

3.物事の全体像を把握する力がアップする

・・・・・

結論から考えることを習慣にしましょう。仮説思考のコツは、とにかく少ない情報で考えることです。情報が多ければ多いほど、良い意思決定が出来るという考え方は、仮説思考の邪魔になります。少ない情報でも、たくさん情報を集めた人と同じ質のアウトプットを出来る人が勝ちます。これが、生産性の高い人です。

なお、収集する情報は一次情報が良いです。一次情報とは、例えば現場の声等、誰のフィルターも通っていない生の情報です。なぜなら、二次情報、三次情報は、「誰か」のフィルターを通っている情報であるため、その「誰か」に影響を受けることになるためです。それでは、自分なりの仮説を立てることが出来ません。

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Photo by Tara Winstead on Pexels.com

スピードを意識する

優れたアウトプットをするには、スピードを上げなければなりません。スピードを上げるのに、最もやってはいけないことが、「悩む」ことです。

悩むとは、答えが出ないことを前提に考えるふりをしていることです。悩むことには意味がありません。10分考えて進まないなら、いったん休憩しましょう。

完璧主義を捨てないと、生産性は上がりません。常に80%の出来を目指しましょう。

スピードを上げるコツは、本質的でシンプルにすることです。本質のみに集中し、他を切り捨てることで生産性が上がります。

また、最終的なアウトプットのまとめ作業は、一気に仕上げることが大切です。完成イメージを描いてから作業に入ると、スピードが上がります。

プレゼンの場合、「何を伝えたいのか」を前面に出します。そのためには、本当に大切だという「本質のみ」のシンプルなプレゼンにします。

本の場合は、タイトルだけで読者が何か得るものがなければなりません。

「本質的」、「シンプル」、「悩まないこと」で、スピードは上がります。

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Photo by Pixabay on Pexels.com

イシューを言語化する

本質的なイシューを見つけることが出来たら、必ず言語化しましょう。なんとなくぼんやりしたイメージではいけません。

イシューを言語化して紙に書いておくことで、イシューが脳にインプットされて、今必要なものが見えてきます。

本当に必要なものを言葉にして理解しておくと、無意識に必要なものを見つけ出してくれます。また言葉にすることで、チームに共有することも出来ます。そうすれば、チーム戦でも有利になります。

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Photo by Skitterphoto on Pexels.com

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本書に興味を持っていただいた方、詳細は 『イシューからはじめよ ― 知的生産の「シンプルな本質」』 をご参照ください。

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