喜多川泰 著『君と会えたから……』は、生と死を考えることにより得られる教訓が、ストーリー仕立てで書かれたものです。
「いかに生きるか」や、「本当にやりたいことは何か」を考えるきっかけになり、1日1日を大切に生きようと思えるようになります。
一度しかない人生だから、自分らしい最高の一生を送りたいですよね。
「もし、『明日』が無限にあるわけではないとしても、今と同じような今日を生きますか?」
本書を、次の4つのポイントでご紹介します。
- 約束されていることは「死ぬ」ということだけ
- 本当にやりたいことを全部やる
- 職業を1つに決めない
- 幸せに生きるために必要なこと
約束されていることは「死ぬ」ということだけ
人は自分の死を悟ると、それまで以上に「誰かのために何かをしてあげたい」、「何かを残してあげたい」と考えるようになります。
「生きている間に、周りの人に何かを与えられないだろうか」と考えます。
「貴方に出会えて本当に良かった」と思ってもらえるようなことを、最後にしたくなります。
人生でただ一つ約束されていることは、「死ぬ」ということだけです。それ以外に約束されていることは何もありません。
だから、自分のやりたいことを全部チャレンジしないと損なのです。「どうせ無理だ」などと考えるべきではないのです。
「人生において将来約束されていることなんて何もないのよ。だからこそ、自分の行動次第でどんなにすばらしい成功だって手に入れることが出来るの。」
「なぜ、もっと自分が本当にやりたいことをやらなかったんだろう」と、ほとんどの人が死に際に考えます。
どうしてそんなに好きでもないことに毎日時間を費やしてきたのだろう。
なぜもっと、全力で毎日生きてこなかったんだろう。
死を本当に理解している人は、まだ人生が残っている人に向けて、「自分が本当にやりたいと思うことを全部やれ」というメッセージを伝えたくなるのです。
自分が本当にやりたいことを全てやるには、1日1日を大切に生きる必要があります。
今日も夢に向けて一歩前進したと思える毎日を、過ごさなければならないのです。
でも人は、病気になって自分の残りの寿命が分かるまで、なかなか日々の大切さを理解できません。
明日を生きることを約束された人などこの世に1人もいないのに、毎日何となく過ごしてしまいます。
人生の残り時間が分かると、「もし私に、もうしばらく未来があったら、一番やりたいことだけやって、毎日全力で楽しむのに」と考えます。
朝起きたら、今日も全力で楽しむチャンスを与えられたことに感謝しましょう。

本当にやりたいことを全部やる
本当にやりたいことを全部やるには、人生で達成したいと思うことを全て書き出してみることです。
行ってみたい場所、出来るようになりたいこと、やってみたいこと、達成したいこと等、全て書き出します。出来る・出来ないを考える必要はありません。
自分がやりたいこと等がまだ見つかっていないという人がいますが、やりたいことや理想がない人はいません。
自分がやりたいことがすべて達成できると「約束」されたら、自分は本当は何がやりたいのかを自問してみましょう。
貴方が少しでも頭に思い浮かべる、楽しそうなこと、やりたいことを全部やる人生にしましょう。
人は、いつ死ぬかなど本当にわかりません。だから、やりたいことを全部やるには、1日も無駄にしている暇はないのです。
1日を無駄に生きることは、故人の思いやメッセージを無視することになります。亡くなった人たちが繋げた命が、今日の貴方の1日なのです。
「私たちの未来の夢は、絶対に手に入ると狂おしいほどに信じて、それに向けて情熱を絶やさず行動を繰り返す限り、それがどんなに大きな夢であっても、必ず達成されることが約束されている約束の地であり、それを確率の低いものに変えてしまっているのは、冷静な分析と称して行動をすることもなく、頭の中で繰り返される消極的な発想に他ならない」

職業を1つに決めない
皆本当は、やりたいことやなりたいものがたくさんあるのに、その中のどれか一つに決めないといけないと思い込んでいます。
その辺に転がっている一つの職業を選んで、それを将来の夢だと言い始めてしまってはいけないのです。
将来なりたい職業を1つに決めるということは、誰かと同じ生き方をすることを選んでいるのと同じです。
誰かの生き方をなぞるだけでは、自分が本当にやりたいことは出来ません。
自分のやりたいことを全部やり、自分のなりたいものに全部なる。それが、貴方にしかできない生き方で、貴方「らしい」生き方です。
そこに、貴方の本当の「夢」があります。
そういう生き方をしようとした時にはじめて、人は一番生き生きして、本当の力を発揮することが出来ます。
人生において大きな成功を収める人は、早いうちから一つの方向に進むことを決めた人よりも、自分の中にある、やりたいこと全てを実現しようとするタイプの人が多い。
現時点でなりたいものが決まっている人よりも、やりたいことがたくさんありすぎて迷っているタイプの人が成功するのです。
だから、もし今貴方がなりたいものが1つに絞れないなら、「自分が欲しいものをすべて手に入れていいんだよ!」と自分に許可を出すだけです。
全てを手に入れようと、1日1日を大切に生きだすと、色々なことが不思議とうまくいきます。
本当の人生は、世間のレールから外れたところにあります。
幸せに生きるために必要なこと
幸せに生きるために必要なのは、お金ではありません。
必要なのは、幸せに生きるための強さと、賢さと、優しさを持った人間になることです。
「人間が幸せに生きるためには何が必要だと思う?多くの人はお金だというかもしれないね。でもそうではないんだ。大切なのはどんな状況であっても幸せに生きられる強さと賢さを持つことなんだよ。お金があるから幸せに生きられるという生き方ではなく、自分の人生に必要なものは、それがお金であれ、何であれ、自分で創り出せるだけの強さと賢さを持った人間になること。」
「周囲の価値観に流されるのではなく、自分のやりたいことをやって生きていく強い人間に、そして、どんな時だって明るく前向きで、周囲の人に優しくしてあげる、優しく強い人間になることが必要なんだよ。」

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