強みを磨く。『苦しかったときの話をしようか』

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苦しかったときの話をしようか』は、テーマパークのUSJを劇的に回復させた、日本を代表するマーケターである森岡 毅氏によって、将来に悩む彼の娘さんに向けて書かれた本です。

やりたいことが分からない状態から抜け出すために必要なことが、マーケターの視点から書かれています。

今将来に悩んでいる方、自分が何をしたいのかが分からない方、生きがいが見つけられない方へ、本書より次の3つのポイントでご紹介します。

  • やりたいことが見つからないのはなぜか
  • 強みを磨く
  • 自分の弱さとどう向き合うのか

やりたいことが見つからないのはなぜか

「やりたいことが見つからないのは、自分の軸がないからだ」と森岡氏は言います。

自分の軸を持つことで、自分が進みたい方向性や、進みたい道が明確になっていくということです。

自分の軸を持つとは、判断基準を持つことです。

〇〇が好きだからこれをする、〇〇に興味があるからこちらに進む、〇〇が得意だからこういう仕事をするなど、「好き」、「興味がある」、「得意」が、判断の例です。

とはいえ、自分がそもそも何が好きで何に興味があるのかが分からないとか、得意なことがないからどういった判断基準を持ったらいいのか分からないということもあると思います。

その時意識するべきなのは、どんな状態がハッピーなのか、幸せなのかを考えることです。

ほとんどの人は、自分がやりたいことを探すときに、具体的に何をするかから考えますが、理想から想像することが大事だと森岡氏は言います。

なぜなら、 具体的に何をするかから考えると、やったことがない、知識がない、自分には無理と考えてしまい、無意識に自分の選択肢を狭めてしまうからです。

理想の状態を想像することが大事なのは、それにより選択肢が広がり、今まで目を向けていなかったところに目を向けることが出来、自分の軸を決めることが出来るようになるからです。

自分の軸を決めると、自分の進みたい方向性が決まり、色々なことに挑戦できるようになります。そうすることで、それが自分の強みになったり、やりたいことにつながっていきます。

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Photo by Creative Cen on Pexels.com

強みを磨く

自分の軸を決めるだけでは、特別何か価値を生むわけではありません。

その理由は2つあります。

1.資本主義社会だから

資本主義社会は、人々を競争させることで発展させる仕組の社会です。つまり、他者と比較される社会です。

自分の軸を持っていたとしてもそれを磨かないと、同じような強みを持つ他の人の中に、埋もれてしまいます。

2.人間は平等ではないから

森岡氏は、「人間は不平等である。その事実を直視せよ。」と言います。

「人間は皆平等」とはいうものの、現実的には運動能力、知力、財力、先天的能力等の差があり、格差は存在しています。

努力しなくても、先天的に特別な能力がそなわっている人というのはいるのです。

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しかし、このような運や確率のようなものは、考えても仕方がありません。

特別な先天的な能力を持っていなくても、それを元々持っている人にない強みはあります。それを見つけて、磨いていくのです。

強みは磨くことで宝物になります。強みを磨くためには、そのための環境を選択するのです。

「環境が人を作る」という言葉がありますが、強みを磨ける環境に身を投じることで、必要な力が身についたり、得意なことが磨かれたり、新しい方向性を見つけたりすることが出来ます。

自分がなりたい状態、つまりどうなればハッピーかを意識して自分の軸を作り、自分の強みを伸ばす環境に身を置くことで、強みを磨くことが出来ます。

やったことがないから怖い、自分には出来なさそうだと思う時は、自分の理想の状態を思い出し、それをどうやったら達成できるのかを考えましょう。

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Photo by Karolina Grabowska on Pexels.com

自分の弱さとどう向き合うのか

自分の弱点や弱みで成功することは、「あり得ない」と森岡氏は言います。

USJを劇的に回復させたという華々しい実績を持つ森岡氏も、30歳まではとても苦労されており、一時は鬱のような状態になったそうです。

元々P&Gのマーケティング部門で働いていたのですが、女性向けの商品が多かったため、男性である森岡氏はなかなか仕事がスムーズに進まなかったそうです。

納期が間に合わず、周りの社員から罵声を浴びせられたり、お客さんから怒られたり、鳴りやまない電話対応に追われたり、精神的につらい状態が続き、一時的には携帯を手に取るのも嫌になっていたそうです。

この時期、自分で自分を信じられなくなったり、強烈な劣等感に襲われたり、森岡氏にとって最も苦しい時期でした。

この状態から脱却するために、森岡氏は自分の弱みではなく、自分の得意なところ、強みを磨くことに注力して窮地を乗り越えたと言います。

人間は、得意なこともあれば苦手なこともあります。得意なことに、目を向けるのです。

その結果、徐々に成果を出せるようになり、P&Gではヴィダルサスーンや、パンテーンのブランドマネージャーになることが出来たそうです。その後、この実績が認められ、USJにヘッドハンティングされました。

「人それぞれの力も違うし個性も違う。自分の能力に合わせてひたすら努力を積み重ねればいい」

強みを見つけ、自分を信じて挑戦し続けていくこと、得意なことに注力できる環境に身を置くこと。これを続けることで、自分の理想の状態に近づいていくことが出来ます。

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本書に興味を持っていただいた方、詳細は 『苦しかったときの話をしようか』 をご参照ください。

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