職場の人間関係を考える。『我慢して生きるほど人生は長くない』

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現代の社会では、自分の心に素直に生きられている人はとても少なく、皆自分の気持ちを押し殺して、社会が決めたルールや、他人から押し付けられた価値観に従って生きています。生きづらさを感じています。

幸せな状態とはどのような状態でしょうか。『我慢して生きるほど人生は長くない』の著者である心療内科医の鈴木裕介先生は以下のように言います。

「自分が紡いだ自分の物語に、自ら疑念や欺瞞を抱くことなく、心から納得し、その物語に全力でコミット出来ていること」

他人によって必要以上に我慢させられることなく、真に自分らしく生きていくにはどうすれば良いのでしょうか。

本書を次の6つのポイントでご紹介します。

  • 人間関係を見直す
  • 自分と他人の境界線を守る
  • ラインオーバーに敏感になる
  • 職場の人間関係を考える
  • ラインオーバーに対する具体的な対処法
  • 自分のやりたいことを優先する

人間関係を見直す

私たちが生きづらさを感じる理由は、他人から一方的に押し付けられた価値観やルールを優先しているからです。そして社会には、自分以外の人が決めたルールや価値観が溢れています。

例えば、大企業に入った方が良い、大学に行った方が良い、結婚するべき、社会人は仕事を優先するべき等。

こういった他人の価値観に振り回されないためには、人間関係の在り方を見直す必要があります。つまり、良くない人間関係を減らし、いい人間関係を増やすのです。

いい人間関係とは、「対等」なものです。一緒にいて心地いいと感じる人は、貴方に自分の価値観を押し付けてきたりしないし、貴方の意見を捻じ曲げてこようとしないでしょう。

一方良くない人間関係は、他人のルールで貴方を縛りつけようとします。

例えば、夢を追いかけて就職しない人に、「そんな夢は叶わない」と言ったり、「定職に就いた方が良い」と言ったり。自分の価値観を押し付けてきます。

こういった良くない人間関係を減らせば、他人のルールから解放された人生を送ることが出来るようになります。

photo of people near wooden table
Photo by fauxels on Pexels.com

自分と他人の境界線を守る

良くない人間関係を減らす上で意識する必要があるのが、「自分と他人の境界線を守る」ことです。

自分と他人との間には境界線があり、自分の領域と他人の領域に分かれています。

自分の領域とは、自分の心や体、人生など「自分が責任を持つべき範囲」です。他人がこの境界線を越えて自分の領域に入ってくることを許してはいけません。

しかし実際には、自分の領域を侵害する人というのが存在します。この「領域を侵害すること」を本書では、「ラインオーバー」と呼んでいます。

例えば、「俺の言うことが聞けないのか」という言葉で相手をコントロールしようとすること、「お前には才能がない」などと言って、相手の価値を否定することはラインオーバーです。

自分と他人の境界線があいまいな人は、自分がラインオーバーされていることにも気づかないことが多く、結果的に他人の価値観に縛られて、生きづらさを感じていることも多いのです。

自分の価値観を尊重して生きていくためには、この境界線をしっかり意識し、自分の領域を守らなければいけません。

貴方がどう行動するかは、貴方の自由なのです。

wood garden fence board
Photo by Pixabay on Pexels.com

ラインオーバーに敏感になる

自分の領域を守って生きていくために、他人からのラインオーバーに対して、もっと敏感になることを意識してみましょう。

では、どのように「ラインオーバー」かどうかを判断すれば良いのでしょうか。

それは、自分の「なんだか嫌だな」という感情に従ってみるのです。

例えば、親から定職につくようにいわれて「なんだか嫌だな」と感じたら、それはラインオーバーです。

「良かれと思って言ってくれているのかもしれない」等と考える必要はありません。

自分の「嫌だな」という気持ちを押し殺してまで相手を正当化する必要はないのです。ラインオーバーされているかどうかは自分で決めるのです。

他人の事よりも、まずは自分が感じたモヤモヤに対して素直になりましょう。

こうやって、他人からの「ラインオーバー」に敏感になっていくと、段々と自分が何をされたくないのか、自分は何がしたいのか等が分かるようになっていきます。

それにより、自分と他人の境界線がどこにあるのかが分かり、守るべき自分の境界線をはっきりと認識することが出来るようになっていきます。

職場の人間関係を考える

友人、恋人、親との人間関係を見直すのも大事ですが、まずは職場の人間関係を考えましょう。なぜなら、社会人にとっての人間関係の中心は会社だからです。

そのため、会社での人間関係は自分の人生を左右すると言っても過言ではありません。

どれだけプライベートでうまくいっていても、職場の人間関係がうまくいっていなければ、強烈に生きづらさを感じることになるでしょう。

例えば、理不尽な命令をしてくる上司、「お前は使えない」と貴方を一方的に否定する上司、鬼残業させる上司、生きたくない飲み会に強制に参加させる人がいる等。

こんな状況に陥っているとしたら、一刻も早くどうにかする必要があります。続けていると、身体を壊したり、鬱になって働けなくなったり、最悪人生を破壊されてしまうこともあります。

だから、職場での人間関係は、何よりも先に見直し、良くない人間関係はどうにかする必要があります。

自分の領域を守りきれそうにない場合は、退職や転職も視野に入れると良いでしょう。

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Photo by Alexander Suhorucov on Pexels.com

ラインオーバーに対する具体的な対処法

ラインオーバーに対する具体的な対処法は次の3つのステップがあります。

ステップ1:第三者に相談する

ラインオーバーされたかどうかを決めるのは貴方自身ですが、最初はやはり自分の感覚を信じ切れずに悩んでしまうこともあるでしょう。

そんな時、自分がモヤモヤしていることについて、信頼している誰か、出来れば客観的な意見をくれそうな人に相談してみると良いです。自分のことは信じ切れなくても、信頼している人の言うことなら素直に聞けるものだからです。

その上で、やはりラインオーバーされていると分かった場合は、次のステップに進みます。

ステップ2:相手に気持ちを伝える

相手に自分の気持ちを伝えて、平和的な解決を図ります。

相手に悪気がなかった場合は、この段階で解決できることもあります。

まずは、「貴方のやっていることはラインオーバーなのだ」ということに、相手に気づいてもらえるように自分の気持ちを伝えることが大切です。

ここでのポイントは、「アイ・メッセージ」を使うことです。「アイ」、つまり「I(=私)」を主語にした言葉です。

例えば、「そんなことをされたらは悲しい」等、を主語にしてその行動をやめて欲しいということを相手に伝えます。

こうすると、自分の意見を素直に聞いてもらいやすくなります。反対に、「貴方」を主語にした言葉は、受け取った相手が「攻撃された」と認識しやすく、相手は臨戦態勢になり、意見を素直に受け入れてくれなくなってしまいます。

例えば、「貴方がやっていることをやめて欲しい」と伝えると、これを受け取った相手は「自分は非難されている」と感じやすいということです。

自分の意見を聞き入れてもらい、平和的に解決するためにも、 「アイ・メッセージ」 をつかうことを意識しましょう。

ステップ3:相手と距離を置く

相手に自分の気持ちを素直に伝えても、相手が聞く気がなかったり、「ラインオーバー」が続いたりした場合は、その人は貴方を大切にしてくれない人だということです。

その場合、その相手とはもう関わらないと決めて、距離を取るようにしましょう。

完全に関わらないことが不可能なこともありますが、そのような時は、「貴方と積極的にコミュニケーションをとる意思はない」ということを態度でしっかりと示しながら、最低限の接触で済ませるようにしましょう。

例えば、話しかけられたら一言で返す、誘いは絶対に断る等。

貴方を大切にしない人を、貴方が大切にする必要はありません。そんな相手とは関係を改善しようなどと考えなくていいのです。大切なのは、貴方自身です。

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Photo by Miguel Á. Padriñán on Pexels.com

自分のやりたいことを優先する

貴方自身のやりたいことを優先させてください。社会で「いい」と言われていることを目指しすぎないようにしましょう。

例えば、大企業に勤めること、安定した生活をすること、お金持ちになること等。

これらを一生懸命に目指そうとしなくていいのです。なぜならこれは、社会で「いい」とされているものであって、必ずしも貴方が本当に望んでいるものとは一致しないからです。

自分のやりたいことが、社会の「王道コース」から外れていることは往々にしてあります。それでも、貴方がやりたいことであれば、それをやればいいのです。

「王道コース」から外れると、確かに他人の価値観から見れば「ポンコツ」と評価されたり、「常識外れ」と思われることもあるでしょう。

しかし、気にする必要はないのです。なぜなら貴方は、他人のために生きているわけではないからです。

他人の目を気にして一流や勝ち組を目指さなくて良いのです。人生何事も、ほどほどにポンコツなくらいでちょうど良いのです。

spiral notebooks placed on white cloth with burning candle
Photo by Diana Agapova on Pexels.com

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私は幼い頃、人間関係で非常に悩みましたが、悩み切った後に開き直り、人にどう思われてもどうでもいいと考えるようになりました。人から何を言われても、勝手に言ってればいいと思えるようになりました。

そう考えられるようになってから、すごく楽になったんですよね。自分の心に素直に生きられるようになりました。

そういえば、「ラインオーバーに対する具体的な対処法 」のステップ3、「相手と距離を置く」までいって、最低限の受け答えだけにした人、私、過去に2人いました^^;

それを、この本を読んで思い出しました。

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本書に興味を持っていただいた方、詳細は 『我慢して生きるほど人生は長くない』 をご参照ください。

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