成功と幸福を同時に手に入れる。『カイジ「勝つべくして勝つ! 」働き方の話』

Pocket

なんとなく生活しているこの資本主義社会は、戦い抜き勝つ人だけが幸福を手にできる仕組みです。いくら働いても夢や希望に恵まれないとしたら、それは、「人生を豊かにする働き方」を知らないのが原因です。

木暮太一 著『カイジ「勝つべくして勝つ! 」働き方の話』を次の4つのポイントでご紹介します。

  • 結局、資本主義では全てがギャンブル
  • 「もう少し待ってくれ」で一生チャンスを逃し続ける
  • お金&働き方&生き方は、三位一体
  • 「成功」と「幸福」を同時に手に入れる

結局、資本主義では全てがギャンブル

将来のことが心配だとか、どうすれば幸せに生きられるか分からないといった不安等を口にする人もいますし、不安だからといって行動しない人もいます。

しかし、何をすべきかを本当に100%明確に分かっている人なんて、この世に1人もいません。絶対にこれだという「思い」を持っている人はいますが、それは単にその人がそう感じているだけにすぎません。

もともと、100%の正解なんてこの世にはありません。数年前まで圧倒的な収益力を誇っていた企業でも、赤字に転落したり売上が低迷したりします。これまでうまくいっていたとしても、引き続きうまくいくかも分かりません。

私たちは皆、将来なんて、何が正しいかなんて、分からないのです。

『資本論』を書いたカール・マルクスも、資本主義のギャンブル性を指摘しています。

全ての商品は、出来上がった後に最後の賭けをします。つまり、結局誰からも必要とされず、単なるモノで終わるか、認められて商品として買ってもらえるかは、作ってからしか分からないということです。これをマルクスは、「命がけの跳躍」と表現しました。

もちろん、商品開発をする際には誰もが「売れる」と思って商品を作ります。しかしそれを確認できるのは、出来上がってからです。消費者に受け入れられたものだけが商品になります。そして商品とならずに単なるモノで終わる場合、それまでの努力は「水の泡」となります。

これが、資本主義では全てのビジネス、全ての商品がギャンブルだと言われる所以です。

確実なものなどこの世にありません。未来が分からなくても、やってみるしかないのです。私たちはそういう社会に生きているのです。何事も全て問題なく解決できる道などありません。そんな完璧な選択肢はないと理解するべきです。

そして、たとえリスクがあることが分かっていたとしても、今すぐ決断して前に進まなければならないのです。描いた夢をつかみ取るためには、覚悟を決めて勝負に挑まなければなりません。リスクを避けて待っているだけでは、退屈な人生になります。それでいいのでしょうか?

現代では、自分で勝手に不幸になっている人が大勢います。夢を見ることをせず、行動することも、チャレンジすることもなく、夢の中で生活しているように何となく過ごしてしまっている人が多すぎると筆者は言います。

何もできない日々から抜け出し、今日を一生懸命に生きよう。自分に言い訳をするのはもうやめよう。カイジのように、強く生きよう。

「明日から頑張ろうという発想からはどんな芽も吹きやしない。明日から頑張るんじゃない、今日、今日だけ頑張るんだ。今日頑張ったものにのみ明日が来るんだよ。」

cards casino chance chip
Photo by Pixabay on Pexels.com

「もう少し待ってくれ」で一生チャンスを逃し続ける

決断を迫られた時、「もう少し待ってくれ」という人がいますが、いったい何を待つのでしょうか。

情報が足りないからでしょうか。しかし多くの場合、本人の覚悟が足りていないだけ、決断するのが怖いだけです。要するに、「待ってくれ」と言うのは、「決断する勇気が出ないので、腹をくくるまで待ってくれ」と言っているのです。

決断をしなければ、失敗は明らかになりません。一方、決断して失敗すれば失敗が明らかになります。そのため、決断することを避けて、無難に過ごそうとしているのです。

当然ながら、決断をしなければ失敗を避けられるかというと、そういうわけでもありません。失敗が明らかにならないだけで、知らず知らずのうちに失敗しているのです。そして、チャンスを失い続けているのです。

まだ手にしていないチャンスは目に見えていません。そのため、それを失ってもそれほど痛みは感じません。しかし本質的には、2,000万円失うのと、2,000万円得られるチャンスを失うことは同じことです。それだけの損をしているのです。

優柔不断でいては、それだけでチャンスを逃してしまいます。逃したことすら気づいていない人も大勢います。そして、「俺にはチャンスがない」と愚痴るのです。これでは、一生チャンスを活かすことが出来ません。

「話にならぬクズ。世間はお前らの母親ではない。お前らクズの決心をいつまでも待ったりはせん。一生迷ってろ。そして失い続けるんだ、貴重なチャンスを。」

luck rolls game color
Photo by Armando Are on Pexels.com

お金&働き方&生き方は、三位一体

「お金」と「働き方」と「生き方」は、三位一体です。それぞれを切り離すことは出来ません。

私たちは、そもそも何のために働くのでしょうか。普通は、お金を稼ぐためです。お金を稼がなければ生きていけないので、私たちは働いています。つまり、「働くこと」と「お金」は切り離して考えることは出来ません。どんな仕事をするか、どれぐらい働くかによって収入は決まります。

自分が好きな時に好きな場所で働いて、趣味の時間も大切にしたい、5時以降は仕事したくない等と言う人がいます。このような理想の働き方を思い描き、それを実現できている人をうらやむ人がいます。しかし「働くこと」と「お金」は分離できないので、その理想の働き方をして、自分の満足のいくお金を得られるかは、常に考えなければなりません。

また、「生き方」も切り離すことが出来ません。社会人になると、私たちは一日の大半を労働に費やします。朝起きて会社に行き、夜まで仕事をして、帰宅したら寝るだけという生活を送っている人も多いのではないでしょうか。つまり、生きている時間のほとんどを、私たちは仕事に捧げています。働くことは、ほとんど生きることであるとも言えるでしょう。働き方を考えずして、生き方を考えることは出来ないのです。

理想の生き方があるのなら、まずその生き方に沿った仕事・働き方を選ばなければならないのです。そして、その生き方に沿って現実的な収入も考えなければなりません。

長時間働きたくない、もっとプライベートを充実したい、でも一流になりたいし、年収1,000万円以上欲しい・・・というのは無理です。

世の中で一流と言われている人、実績を出して尊敬を集めている人は、ほぼ例外なく超ハードワーカーです。苦しい下積み時代を経験し、全てを仕事に捧げた時期もあるでしょう。そうやってやっと、競争に勝つ実力を身に付けることが出来たのです。楽して実力が身につくはずも、楽してお金を稼げるはずもないのです。

「カネは命より重い。継続した努力が出来ず、何も築いてこなかったお前らにどこまで想像が届くか分からぬが想像してみろ。いわゆるレールの上を行く男たちの人生を。小学中学と塾通いをし、常に成績はクラスのトップクラス、有名中学有名進学校と受験戦争の駒を進め、一流大学に入る。入って3年もすれば今度は就職戦争。頭を下げ、会社から会社を歩き回り、足を棒にしてやっととる内定、やっととる一流企業。これが一つのゴールだとホッとするのもつかの間、すぐに気づくのだ。レースがまだまだ終わっていないことを。今度は出世競争。まだまだ自制していかねばならぬ。ギャンブルにも酒にも女にもおぼれず、仕事を第一に考え、ゲスな上司にへつらい、取引先にはおべっか。遅れずサボらずミスもせず、毎日律義に定時に会社へ通い、残業をし、ひどいスケジュールの出張もこなし、時期が来れば単身赴任、夏休みは数日。そんな生活を10年、20年続けて気づけばもう若くない。30代半ば、40、そういう歳になってやっと蓄えられる貯金が1,000万、2,000万という金なんだ。お前らのように継続した努力が出来ぬ輩は、本来大金なんて夢のまた夢。それでも手に入れたい、どうしても手に入れたいとなったら、これはもう命を張る以外ない。」

pexels-photo-3991967.jpeg
Photo by cottonbro on Pexels.com

「成功」と「幸福」を同時に手に入れる

人生の楽しみは大きく分けて2つあります。

一つは、何かを達成した時に得られる満足感、達成感、やりたいことをやっている時の充実感であり、「快」と言います。この種の楽しみには、苦しみ、困難、プレッシャーも伴います。だからこそ、それを乗り越えた時に、充実感が得られるのです。何度やっても100%成功できるゲームをクリアしても全く嬉しくないですよね。それは困難やプレッシャーがないからです。

もう一つは、「楽」です。「楽」には、その困難やプレシャーが全くありません。ビーチに横になり、ビールを飲んでいる瞬間は「楽」ですよね。この状況を続けていられるのは相当の資産家だけなので、この「楽」というのは長続きしません。また、「楽」は慣れて飽きてしまうのです。退屈になってしまうのです。人は、同じことをいつまでもやっているより、新しいことをやりたいという「変化欲求」があります。つまり、楽をしたい、楽しいことだけやっていたいという欲求に従って生きていても、やがて退屈でしかなくなります。

「快」を追求する生き方はどうでしょうか。「快」を追求すれば、幸せな人生を送ることが出来ます。なぜなら「快」は、目標の設定の仕方次第では、際限なく追求できるからです。さらに上を目指すことは、ほぼ無限に出来ます。仮にある分野を極めたとしても別の分野でチャレンジを続けられます。「快」には慣れや退屈が存在しません。

生きていく上で、大きな割合を占めるのが仕事なので、幸せな生き方を追求するということは、「快」を追求できる仕事を探すということです。仕事で「快」を追求することが出来れば、常に幸福を追い求めることが出来ます。

世間では「好きな仕事をしよう」とか、「仕事を楽しむべき」と言いますが、これは、楽な仕事をしようとか、楽してお金を稼げる仕事を選ぼうと言っているわけではありません。好きな仕事であっても、全く嫌なことのない仕事なんてないからです。どんな仕事でも、辛かったり面倒だったり、嫌だと感じる部分は絶対にあります。

ですので、「仕事を楽しむ」というのは、「快」を目指せということです。仕事を楽しめるかどうか、仕事の中に「快」を見出して仕事を楽しめるかどうかというのは、自分次第です。

社会に出ると、起きている時間の多くの割合を仕事が占めます。そのため、幸せに働けない人は、幸せに生きることも難しくなります。人として幸せに生きるために、幸せに働くことは必要不可欠なのです。

sea of clouds sunrise wallpaper
Photo by Rahul Pandit on Pexels.com

・・・・・・・・

余談ですが、「専門特化する人」と「多様な経験を持っている人」のどちらの方が成功するのかを調べた研究によると、若い頃に専門特化せずにいろんなジャンルに手を出していた人の方が成功していたそうです。またノーベル賞受賞者の87%が、多様性に富んだキャリアであったことも分かっています。

つまり、一流になりたければ若い頃は多様性を重視するべきということなので、初期のキャリアは多様性重視であれこれやってみて、最終的に「これがむいている」と思う仕事を決めて特化していくのがいいようです。

多様性を積めば積むほど、それまでの多様性が一点集中した時に活かされるので、人生の後半に追い抜くようです。

仕事について迷うことも多いと思いますが、仕事人生は長いので、自分のペースで仕事で「快」を追求していけると良いですよね。

この研究結果、一貫性のない(多様性のある)キャリアを築いてきた私にはとても励みになる内容なので、そう信じて、日々仕事に取り組んでいます^^

・・・・・・・・

本書に興味を持っていただいた方、詳細は 『カイジ「勝つべくして勝つ! 」働き方の話』をご参照ください。

☆関連記事

強みを磨く。『苦しかったときの話をしようか』

何のために働くのか。「やりたいことがない」は嘘である。『ゼロ』

試してみることに失敗はない。『仕事は楽しいかね?』

にほんブログ村

投資信託ランキング

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。