フリーランスで一時だけ稼ぐ人は多いですが、自由に楽しく継続的に稼いでいるとなると、一気に減ります。それは、4つのポイントをおさえていないからです。
『愛されフリーランスのすすめ 楽しく働いて仕事が途切れない私になる4つのルール』の著者、仙道 達也さんは、株式会社マーケティングフルサポート代表取締役であり、フリーランスに特化したコーチングというジャンルでは、多くの実績のあるとても有名な方です。
フリーランスとして長期間稼ぐためにはどうしたらいいのか悩んでいる方、私というブランドの作り方を知りたい方、何にお金を使えばいいのかを知りたい方等へ、本書を次の4つのポイントでご紹介します。
- 寝落ちするまで没頭できることを仕事に選ぶ
- 社会のニーズに合わせて稼げる仕事に変化させる
- 仕事の質と独自性を高めてファンを増やす
- 自分に投資する
寝落ちするまで没頭できることを仕事に選ぶ
フリーランスとして楽しく生きていくためには、「稼げること」や「得意なこと」を仕事にするよりも、「自分が好きなこと」を仕事にすることが一番大切です。疲れて寝落ちするくらい没頭できる仕事を選ぶことが大切です。
自分が好きではないことをやっていたら、どうしてもどこかで息切れしてしまうのですが、自分が好きなことであれば、ちょっとでも空いた時間があれば、自然とそれに時間を費やすようになります。要は、頑張ろうとか、努力しようとか考えなくても、自然と頑張れてしまうのです。
これが、仕事のパフォーマンスをどんどん高めていくことにつながります。好きなことを仕事にしていると、自然と一日中そのことを考えていいアイデアも思いつきやすくなるし、集中力、真剣さ、創造性、行動力など、あらゆる能力がアップするのです。
好きなことをやって初めて、人は本当の才能が開花するし、なんか違うなという人生に対する違和感も感じなくなります。だから、好きでやっている人には、誰も勝てないのです。「好きこそものの上手なれ」ですね。
しかし実際は、全然好きではないことで独立する人は意外と多いのです。確かに、独立したてでお金がない時などは、儲かることで仕事を選ぶのも良いかもしれませんが、ずっとフリーランスで食べていくためには、自分の好きなことを選ばないと厳しくなってきます。
また、一日の多くの時間をしめている仕事を幸せな時間にするのが、幸せになるために一番手っ取り早い方法でもあります。自分が好きなことを仕事にすると、遊んでいるような幸せな感覚で稼ぐことが出来るようになります。
このように、「好きなことで収入が得るのが一番」というのは分かったけれど、現実的にはなかなか収入につながらないのも事実です。そこで必要になってくるのが、自分の好きなことを社会のニーズに合わせて稼げる仕事に変化させることです。

社会のニーズに合わせて稼げる仕事に変化させる
自分の好きなことを現金化するためには、世の中のニーズに合わせて、稼げる仕事に変化させる必要があります。そこで必要になってくるのが、「洗練された消費者目線を常に持つこと」です。
「洗練された消費者目線を常に持つ」とは、日常生活や遊んでいる時、買い物をしている時など、いつでも「こんなサービスがあったらいいな」とか、「もっとこうすればいいのに」という視点で物事を見るということです。
例えば、YouTubeを見ること、動画を作ることが好きなのであれば、YouTubeを見ていると「もっとこんな動画があればいいのに」というのが見えてくるかもしれません。そして、そのあったらいいなと思う動画を自分で作ることが出来れば、「好きなことを仕事にすること」と、「消費者のニーズを満たす」を両立させることが出来ます。
「今世の中のニーズは非常に多様化しています。よって重要なのは、広い視野で、市場・社会・世の中が何を求め、どんなことに困っているのかを見ることです。自分が出来ることを、市場側から客観的に見ることが大切です。」(by 筆者)
学歴、職歴、資格を求める市場も一部にはありますが、フリーランスで生き抜くためにはそれらはあまり関係なく、ただ世の中のニーズに合わせて価値を提供すれば良いということです。「こんなサービスがあったらいい」というものを提供すれば、自然とお金はついてくるのです。ビジネスの本質は、「価値提供」だからです。
ただし、フリーランスとして継続的に稼ぐためには「ポジション取り」が非常に大切になってきます。

仕事の質と独自性を高めてファンを増やす
独自性を持つことや、ある領域での存在感を増せば増すほど、事業は安定しやすくなり、収益も増えやすくなります。これをマーケティング用語で「ポジショニング」(≒ブランディング)と言います。
フリーランスとして食べていくためには、自分のビジネスのブランディングも大切ですが、自分の存在自体もブランディングする必要があります。つまり、「この人といえば〇〇」というように認知してもらうことが大切だということです。例えば、「ネット通販ならAmazon」等です。
そして、ポジション取りをする際に大切なのが、そのニッチの中で一番にならなければならないということです。
「ポジショニングに関しては、1番と2番は大きく違います。1番であることは顧客に強烈な印象を与えますし、印象が強烈であるほど、「この商品はこの会社」という認知も広まります。1番の物は大勢の人に認知されますが、2番やそれ以下はあまり認知されません。例えば、富士山は誰もが知っていますが、2番目に高い山はほとんどの人が知りません。とにかく、顧客が「この分野ならこの人」と真っ先に頭の中に思い浮かべてくれることが大事なんです。」(by 筆者)
また、手広くビジネスを展開しないことも大切です。もっと儲けようとか、もっと有名になろうとして一般大衆に合わせたサービスを展開すると、ブランドの希薄化が起こります。すると、サービスの独自性が薄れ、ありふれたものになってしまう可能性があります。自分の軸や事業の軸を持っていないと、ポジショニングがぶれてくるのです。
だから、フリーランスとして長期間生き残るためには、目の前の売上を伸ばすことに躍起になってブランドの希薄化をおこすよりも、ニッチな領域で自分だけの色を出すことが一番大切なのです。
また著者は、フリーランスにとっては、長期的に見た場合は「稼いだお金をどう使うかによって勝敗が分かれる」と言います。

自分に投資する
著者は、正しいお金の使い方は自分への投資だと言います。
自分に投資すれば、商品のクオリティを高めることにもつながるし、事業のブランディングや、自分自身のブランディングにもつながるからです。
健康への投資も大切です。具体的には、毎日運動すること、バランスの取れた栄養価の高い食事をとること、睡眠の質を向上させるために質の良いマットレスを買うこと等です。
さらに、ルックスへの投資も大切です。ルックスに投資することは、自分の存在自体のブランディングにもつながるし、仕事方面だけでなく「人生の幸せ」を手にするために必須だと言えます。「人生の幸せ」とは、「プライベート」が充実するということです。プライベートが充実していないと、仕事で優れたパフォーマンスを発揮することは出来ません。ルックスが良い方が年収も高いというデータもあります。
フリーランスとして生き残るためには、稼いだお金の大半を、このような自己投資に充てることが大切です。それにより、お金と時間を使って、自分の全パラメーターをアップし続けることが出来ます。
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