『小さなことに左右されない 「本当の自信」を手に入れる9つのステップ』

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小さなことに左右されない 「本当の自信」を手に入れる9つのステップ』の著者、水島広子さんは、対人関係療法専門クリニックの院長であり、「対人関係療法」の日本における第一人者です。

「私は出来る」、「私は優れている」のような自信は簡単に折れてしまうものです。折れない自信や、折れてもすぐに復活する自信をつけるにはどうすれば良いのでしょうか。

本書を次の8つのポイントでご紹介します。

  • 「できる」から生まれた「自信」はもろい
  • 「勝ち負け」にこだわる人は、自信がない
  • 「Doの自信」と「Beの自信」
  • 「自信のなさ」と「不安」を混同しない
  • 「今はこれでよい」と受け入れる
  • 今に集中する
  • 「完璧」を手放す
  • 「自分の価値」は考えない

「できる」から生まれた「自信」はもろい

多くの自己啓発書では、「私はできる」と考えることを勧めていますが、「私はできる」からくる自信は脆いのです。

「私は勉強ができる」、「私はお金を稼げる」、「私は仕事が出来る」、「私はモテる」等も全て、成果を上げることによって自信を得ている状態です。しかし、成果を上げることによって自信をつけようとすると、少しでも「できない」状態になったり、環境や状況が変われば、逆に自信を失ってしまう可能性があります。つまり、いつ「自信がない人」になってもおかしくないということです。

例えば、会社で仕事が出来ることに自信を持っている人であれば、仕事で失敗してしまったり、自分よりも仕事のできる人が入社してきたタイミングで、簡単に自信が損なわれてしまいます。

このように、成果や結果を基盤にした自信では、状況次第で簡単に失われてしまうのです。これでは、永続的に感じることが出来る「本当の自信」にはなりません。

「勝ち負け」にこだわる人は、自信がない

私たちは、ありのままの自分をなかなか好きになれません。それは、ありのままの自分に対して価値を感じていないからです。成果を上げることでしか、自分のことを価値ある人間として考えることが出来ないのです。成果を上げて、人から評価してもらって初めて、人としての価値があるように感じることが出来るのです。

だから実際は、成果を求めて必死に頑張っている人ほど、「自信がない」ということは良くあります。これがワーカホリックになる人や、どこまでも地位や収入を求める人の特徴です。彼ら(彼女ら)は、普通の人より何かが出来る自分ではないと落ち着かないのです。この状態では、永遠に成果を上げ続けなければいけなくなります。そして、出来る自分に自信の根拠を置いているので、前の状態より少しでも悪くなると、すっかり自信を失ってしまいます。

しかし、人生には波があるものなので、上昇があれば下降もあるのは、生きていく上で当然なのです。ですので、出来る自分だけ好きで、ありのままの自分を好きになれない人は、必ず自信を失うタイミングが来てしまいます。これでは、心の平安は得られません。

常に折れない自信を得て、心の平安を手に入れるには、成果を気にしていてはいけません。ありのままの自分に自信の根拠を持たなければいけないのです。環境や他者との関係性によって変化することのない「自分の内面」だけに、自信の根拠を持たなければならないのです。

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Photo by Sebastian Voortman on Pexels.com

「Doの自信」と「Beの自信」

自信には「Doの自信」と「Beの自信」の2種類あります。

成果による自信は「Doの自信」です。何かをすることにより成果を上げ、それが評価されることで得られる自信です。これは、永続的な「本当の自信」にはなりません。出来なくなったり負けたりして評価されなくなると、なくなってしまうものだからです。

これに対して自分の内面的な「在り方」についての自信を、「Beの自信」といいます。「Beの自信」とは、自分の心の姿勢のことです。自分らしく生きる、今ここに集中する、ありのままを受け入れる等、普段の考え方・生き方について自信を持つということです。つまり「Beの自信」とは、自分の普段の在り方を大切にし、そのような生き方をしている自分に対する自己肯定感や、安心感のようなものです。

この「Beの自信」は、自分の考え方や内面に価値を置いて、自信の根拠にしているので、状況に左右されない「本当の自信」につながります。結果に関係なく、ただ自分らしく生きている、自分なりの人生の目的に向かっていることを拠り所とするので、「本当の自信」がつきます。現状を丸ごと受け入れているので、「Beの自信」は失うことはありません。

また、例え成果が出なくて時々自信を失うことがあっても復活も早いのです。なぜなら、すぐに自分の在り方に意識を向けて、本来の自信を取り戻せるからです。

「自信のなさ」と「不安」を混同しない

「自信のなさ」と「不安」は異なるものです。

不安とは、生物に備わっている自己防衛本能のようなもので、「安全が確保されていないこと」を知らせる1つの感情に過ぎません。不安を感じるから慎重になり、危険を防ぐことが出来るのです。

例えば転職が不安というのは当たり前ですが、多くの人はこの「不安」と「自信のなさ」を混同しています。「転職に自信がない」、「私は自信を持てないダメな人だ」と勘違いして落ち込んでしまうのです。不安を感じるのは、人間として当たり前で仕方のないことなのに、それを「自信のなさ」と捉えてしまうと、自分の弱さに注目することになります。

「自信がない」と思った時は、「不安」という正確な表現に言い換えるようにしましょう。

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Photo by Daniel Reche on Pexels.com

「今はこれでよい」と受け入れる

本当の自信を持つためには、「今はこれでよい」思うことが大切です。これは、成長を諦めるということではありません。

どんな人も、出来る限りのことをしています。「あの時もっと頑張っておけばよかった」と後悔することもあるでしょうが、その時にはその時の事情があり、どうしても頑張れなかったというのが紛れもない事実なのです。だから、できたはずの努力をしなかったのではなく、あの時はああするしかなかったのだと考えることが大切なのです。

そもそも、出来るはずの努力をしなかったという考え方は、努力をすれば何でもできるという間違った前提に立っています。「努力をすれば何でもできる」と思っている人は、努力をしたのに目標を達成できなかったという現実にぶつかった時、鬱になってしまうことが多いという事実もあります。もっと努力しておけばよかったと、出来もしなかった幻想を追いかけている限りは、今の自分が置かれている状況を受け入れることは出来ません。

過去の上になりたっている今の状況に、今まではこれが限界だった、だから「今はこれでよい」と受け入れるだけでいいのです。それによって初めて「今」に集中することが出来、結果的に成長していくことが出来ます。

今に集中する

自信を持つためには、「今」に集中することが大切です。今に集中していると、過去や未来のことに対して悩む暇もなく、自分の能力が最も発揮できるからです。

「今」に集中するためには、今を大切にしたいという気持ちでいることです。今に集中できたかどうかという成果は、考える必要はありません。成果を考えると、逆に集中できなくなるからです。

「自信がない」と思っている時は、今に集中することが出来ずに過去の失敗や未来の不安の事ばかり考えているということです。そうやって気が散れば、当然成果も下がり、その結果「やっぱり自分はダメなやつなんだ」と思ってしまい、益々自信を無くすという悪循環に陥ってしまいます。「今」に集中しましょう。

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Photo by Elina Fairytale on Pexels.com

「完璧」を手放す

本当の意味で自信を持ちたければ、「完璧主義」を手放すことです。

そもそも、人間には色々と限界があり、完璧に出来ることはあり得ません。それなのに、完璧を目指そうとすると、「どこか間違えているのではないか」と自分に対して否定的な目で見ることになります。しかしミスは必ず起こるので、「あんなに完璧を意識して注意深くチェックしていたのにミスするなんて、自分はなんてかダメなのだ」と自信を失ってしまいます。

また、完璧を目指すとミスが増えるということもあります。人は、「今」に集中できている時に最大限に能力を発揮することが出来るのですが、完璧を目指すということは、「ミスがあったらどうしよう」と考えることになり、目の前の仕事に集中しているとは言えない状態になります。そのため当然ミスが増え、自信喪失につながります。

「完璧主義」を手放すと、今に集中できるようになり、自分のベストを尽くせるようになります。

「自分の価値」は考えない

私たちは、その価値すら考える必要がないほど、価値があって当たり前の存在です。だから、「私に価値があるのだろうか」と考えること自体が間違っています。

自信を持てない人は、自分の価値ばかりを気にしすぎていますが、「自分の価値」ではなく、「自分が価値を感じているもの」、「自分が大切にしたいもの」に意識を向けるようにしましょう。

自信を失っている人の中には、相手に好意的なことを言われたとしても、自分には価値がないと思って距離をとってしまう人がいます。しかしこの時、「自分の価値」ではなく、「人には誠実に向き合いたい」という自分の在り方を意識するようにすれば、相手の言っていることを真に受けることこそ、価値があると考えることになるでしょう。相手に好意的なことを言われたら、自分はそれに値する人間なのだと捉えれば良いのです。

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Photo by Darius Krause on Pexels.com

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本書に興味を持っていただいた方、詳細は 『小さなことに左右されない 「本当の自信」を手に入れる9つのステップ』をご参照ください。

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