なぜあなたの「恋愛」は幸せをもたらさないのか。『愛とためらいの哲学』

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愛とためらいの哲学』は、ベストセラー『嫌われる勇気』の著者である岸見 一郎さんが書かれた本です。つまり、「全ての悩みは対人関係にある」という考え方に基づくアドラー心理学がベースになっています。

著者は、心理学や哲学を研究する傍ら、若い看護学生に長年心理学の講義をされてきました。その講義で学生から質問を受けるのですが、その半分以上が「恋愛」についての相談なのだそうです。それほどまでに、「愛」の悩みは人にとって重いということなのでしょう。

愛について悩む全ての方へ、本書を次の3つのポイントでご紹介します。

  • なぜあなたの「恋愛」は幸せをもたらさないのか
  • 人を愛するとはどういうことなのか
  • 幸福になるための「愛する技術」

なぜあなたの「恋愛」は幸せをもたらさないのか

「もうこんな恋はしない」と言いながら全く同じ過ちを繰り返したり、恋愛で手痛い失敗を繰り返したり、そんな経験、あなたにはありませんか?なぜこんなことになってしまうのでしょうか。

その原因の一つは、「愛(恋)は落ちるものだ」と思っているからです。愛(恋)を「落ちるもの」だと思っている人は、それを運に任せているということです。愛(恋)は落ちるものではありません。もっと能動的なもの、築き上げていくものです。愛は技術であり、知識と努力が必要なものです。大切なのは「愛する能力」です。

何度も同じような失敗を繰り返す人は、決して相手が悪いとか、相手との相性が悪いとかではありません。それは、愛する能力に問題があるからです。愛する能力に改善の余地があるということです。相手を愛していても、愛し方を知らなければ、恋愛はただ苦しいものになってしまいます。

また、「相手とうまくいかない」という恋愛の悩みは良くありますが、その原因は、自分が相手とうまくいかないことを望んでいる可能性があります嫌いになりたいから、嫌なことを探している可能性があります。恋愛で失敗したくないから、苦しい思いをしたくないからです。「いい相手がいない」と言っている人も同じことが言えます。

結局、幸せな恋愛をするためには、まず初めにマインドを変えなければいけないということです。

photo of couple standing on water
Photo by David Gomes on Pexels.com

人を愛するとはどういうことなのか

「幸せな愛」を手に入れるには、まず「愛する」とはどういうことかを知る必要があります。そもそも、人はなぜ人を愛するのでしょうか。

もし、お金や容姿や性格等の条件付きで人を愛するのだとしたら、それがなくなったら、もう愛せないのでしょうか。

人が人を愛する理由は、この人を愛そうと決心したからです。そこには、何の条件も打算もありません。ただ自分が愛そうと決めたから、その人を愛するのです。本当の愛は、条件もギブアンドテイクもありません。

幼稚な愛は、「愛されているから愛する」というものです。未成熟な愛は「あなたが必要だからあなたを愛する」というものです。成熟した愛は、「あなたを愛しているから、あなたが必要だ」というものです。

そして、無条件に人を愛するには、まず自分を愛する必要があります。なぜなら、愛は必ずしも相手に受け入れてもらえるとは限らないからです。

自分を愛せていないと、相手からの拒絶によって自分が傷つくのが恐くて、人を愛することが出来ません。「自分に価値がある」と信じることで、何の見返りも求めずに人を愛することが出来るのです。

人を愛するにはまず、「自分に価値がある」と自分を愛することから始まります。そして、この人を愛すると決めて、その人に無条件の愛を注ぐのです。

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Photo by Jonathan Borba on Pexels.com

幸福になるための「愛する技術」

具体的な「愛する技術」を3つ挙げます。

相手に関心を持つこと

二人の関係がうまくいかないという人は、往々にして自分にしか興味がありません。自分にしか興味がない人は、相手が自分に何をしてくれるのかばかり考えてしまいます。

いい関係を続けるには、相手に関心を持つことが大切です。「相手の関心に関心を持つ」のも良いです。相手に関心を持ったうえで、自分が相手に何が出来るのかを考えましょう。これが出来ると、必然的に相手に関心を寄せることが出来ます。これが、無条件の愛です。

喧嘩せず、話し合う

よく、「喧嘩する程仲がいい」と言いますが、著者はそんなことはないと言います。

アドラーは「怒りは人と人とを離す感情だ」と言います。喧嘩とは、「甘えだ」と言います。このくらいなら許してくれるだろうという甘えです。しかし、こんなことを続けていては、いつか関係は終わってしまいます。

コミュニケーションを取るのに、怒りは必要ありません。必要なのは「話し合い」です。

そもそも、「人と人とは分かり合えないもの」という前提に立った方が良いです。なぜなら、「分かってくれるはず」という前提に立つから怒りが芽生えるからです。しかし、相手の立場にたって考える、理解するための努力は必要です。分かり合えないときは、話し合いましょう。

話し合う時は、まず相手を理解する姿勢を崩さないこと。そして、相手を責めないことです。

いつも上機嫌でいる

不機嫌な人は幼稚な証拠です。なぜなら、不機嫌でいることで周りを支配しようとしているからです。

幼い頃、不機嫌でいれば、周りが腫れものを扱うように接することを経験するので、不機嫌でいれば周りを支配できると学びます。だから、大人になっても機嫌で人を支配できると思っているのは幼稚なのです。不機嫌は「甘え」です。

仕事で、大事な顧客の前で不機嫌な態度をすることはないですよね。仕事で機嫌よくいられるということは、家でも機嫌よくいられるということです。

上機嫌でいれば、自分も相手も気分が良くなります。

heart hand on shallow focus lens
Photo by Jasmine Carter on Pexels.com

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本書に興味を持っていただいた方、詳細は『愛とためらいの哲学』 をご参照ください。

なお本書は、Kindle Unlimitedに登録すると、無料で読めます。Kindle Unlimitedでは200万冊以上の対象の本が読み放題ですので、読書家にとってはとても嬉しいサービスだと思います。

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