今を生ききる。『すべては導かれている』

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すべては導かれている』の著者、田坂広志さんは、東京大学で原子力工学研究者の道を進まれ、2011年、東日本大震災の福島原発事故に伴い、内閣官房参与に就任された方です。

輝かしい経歴を持つ田坂さんですが、人生が拓かれていったきっかけとなったのは、1983年、逆境の中で、ある覚悟を定めたことだったのだそうです。

「我々の人生は、有難い『順境』だけでなく、様々な『逆境』も含め、全ては、大いなる何かに導かれている。『幸運に見える出来事』だけでなく、『不運に見える出来事』も含め、すべては、我々に良き人生を遅らせるための大いなる何かの導きである」

今逆境の中にいる全ての方へ、本書を次の4つのポイントでご紹介します。

  • 死を目前にした田坂さんを生かした言葉
  • 人生を劇的に変える黄金ルール
  • 人生を切り拓く思考ルーティーン
  • 最強の思考ルーティーンを最速で身に付ける方法

死を目前にした田坂さんを生かした言葉

「医者から伝えられた致命的な病気。もうそれほど長くは生きられないだろうとの診断。現代の最先端医学でも、命を助けてもらえないとの絶望感。自分の命が、刻々と失われていく恐怖。人生の底が抜けたような感覚。『悪夢』と言う言葉が生易しい言葉に思える日々。なぜなら、それが『悪夢』ならば、どれほど恐ろしい夢でも目が覚めれば、その夢が消えていく。しかし、現実は、全く逆。寝ている間は、その病気を忘れていることが出来る。しかし、目が覚めれば、その死に至る病が現実。深夜に目が覚め、目の前に追ってくる死の恐怖に押しつぶされそうになる日々。それは文字通り、地獄のような日々でした。」

絶望の中、田坂さんはある禅寺に行きます。その禅寺は、難病を抱えた人々が行き、そこで何かを掴んで病を克服して戻ってくると言われていた不思議な場所です。

田坂さんは最初、「そんな怪しげな場所なんて」と心の中で拒絶していましたが、病が悪化するつらさと心細さから、藁にも縋る思いでその禅寺に行きました。

その結果、病気を克服し、人生を切り拓いていくことになります。

田坂さんを変えたのは、その禅寺で禅師に言われた次の言葉です。

「そうか。もう命は長くないか・・・。だがな、一つだけ言っておく。人間死ぬまで、命はあるんだよ。過去はない、未来もない、あるのは永遠に続く『今』だけだ。今を、生きよ!今を、生ききれ!」

人生を劇的に変える黄金ルール

禅師の言葉をきっかけに、田坂さんは、過去を悔いること、未来を憂うことに時間を費やしてしまうと、「今」を生きることが出来なくなってしまうことに気づきました。

そして、次のことを決めます。

  • 病への後悔と不安で、今日という一日を損なうことは、絶対にしない
  • 与えられた今日という一日を精一杯生きよう

その瞬間から、田坂さんの人生が激変したのです。

後悔と不安が頭の中をリフレインしている間、私たちは「今」を生きていません。そして、これを繰り返していると、一日一日、今日という日を失い続けていくのです。

人生を劇的に変える黄金ルールとは、「今を生ききる」です。

田坂さんがこれを決めてから、不思議なことに病は次第に消えていき、自分の中に眠っていた才能と呼ぶべきものが開花し始めたと言います。

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Photo by Elina Fairytale on Pexels.com

人生を切り拓く思考ルーティーン

人生を切り拓く思考ルーティーンとは、人生のいかなる出来事に対しても、「この出来事には大切な意味がある。それはどのような意味だろうか?」と自らに問いかけることです。

あなたの人生に起こったこと自体があなたの人生を決めるのではなく、起こった出来事に対して、あなたがどう解釈するかによってあなたの人生が決まります。

  • この苦労は、自分に何を教えようとしているのか
  • この失敗は、自分に何を学ばせようとしているのか
  • この挫折は、自分に何を掴ませようとしているのか
  • この病気は、自分に何を伝えようとしているのか 等

これらを考える力を「解釈力」と呼びます。

ある力士は、足の故障から復帰した時、こう語りました。

「あの頃の自分は慢心していた。だからあの頃の自分は挫折しなければならなかったのです。」

挫折を肯定的に解釈したことで、それを精神的な成長の糧にすることが出来ました。

「解釈力」についての有名な心理テストに、「コップの水理論」があります。

コップに半分の水が入っている時、「もう半分しかない」と捉える人もいれば、「まだ半分もある」と捉える人もいます。

「コップに『半分入っている』と『半分空である』とは、量的には同じである。だが、意味は全く違う。世の中の認識が『半分入っている』から『半分である』にかわるとき、イノベーションの機会が生まれる」(by ピーター・ドラッガー)

私たちは、何かが自分の思うままにならなかったとき、「なんて運が悪いのだろう」と思ってしまいがちですが、「このタイミングで起こるのも、何か意味があるのかもしれない」と考えられるかどうかで、人生・世界は劇的に変わります。

最強の思考ルーティーンを最速で身に付ける方法

「この出来事には大切な意味がある。それはどのような意味だろうか?」と、考えることを無意識の習慣とするための最短最速の方法は、「人生で起こることには、全て深い意味がある、全ては導かれている」と思い定め、信じることです。

田坂さんは、「自分の人生は大いなる何かに導かれているという」ことを思い定め信じることで、人生で起こる全ての出来事が、たとえそれが不運なことに見えたとしても、意味のある出来事であると自然に感じることが出来るようになると言います。

「全てが意味のある出来事である」と捉えることが出来ると、全てをポジティブに捉えられます。その結果、人生が劇的に良い方向に、変わっていきます。

leafless trees under starry night sky
Photo by James Wheeler on Pexels.com

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本書に興味を持っていただいた方、詳細は『すべては導かれている』をご参照ください。良書です。

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