「一人で生きられる」と「一人で生きたい」は、まったく違う

「一人でも生きていけるから、結婚しなくてもいい」

本当にそうでしょうか。

確かに、今は昔と違って、女性でも仕事を続けて、自分でお金を稼ぎ、自分の人生を自分で選ぶことができます。

一人で食事をする。
一人で旅行する。
一人で趣味を楽しむ。

そんなことも、珍しくありません。

私自身も、一人の時間は好きです。

自分の好きなように過ごせるし、誰かに合わせる必要もない。
とにかく自由。

もういい年なので、当然、一人でも生きていけます。

でも、私は思うのです。

「一人で生きられる」と「一人で生きたい」は、まったく違う。

一人の時間が好きでも、一人で生きたいわけではない

私も私の彼も、一人の時間を楽しめる人です。

むしろ、一人が好き。
一人行動も好き。

彼なんて、一人でカラオケに行くし、一人でビリヤードにも行きます。

誰かと一緒じゃないと楽しめないタイプではありません。

私も、一人でカフェに行って本を読んだり散歩したりが好きで、一人で過ごすことに寂しさを感じるわけではありません。

だからといって、人生をずっと一人で生きたいかというと、それは違います。

大切な人は、やっぱり欲しい。

嬉しいことがあったときに、「聞いて」と話したい。

美味しいものを食べたときに、「これ美味しいね」と一緒に笑いたい。

きれいな景色を見たときに、「この景色、見せてあげたい」と思いたい。

何かつらいことがあったときには、隣にいてほしい。

そして、自分も誰かにとって、そんな存在でありたい。

一人でも楽しめるけれど、誰かと一緒だからこそ生まれる幸せもあると思うのです。

「自立」と「孤独」は違う

結婚において「自立していること」は、とても大切だと思っています。

経済的にも、精神的にも、ある程度自分の足で立っている。

相手がいなければ何もできない、という状態ではない。

そのほうが、相手に依存しすぎず、対等な関係を築きやすいからです。

でも、自立していることと、誰にも頼らないことは違います。

人は、何でも一人でできるようになったからといって、誰かと支え合う必要がなくなるわけではありません。

むしろ、自分で自分の人生を支えられるようになったからこそ、相手に求めるものも変わってくるのではないでしょうか。

「生活を支えてほしい」ではなく、
「一緒に人生を楽しみたい」。

「私を幸せにしてほしい」ではなく、
「一緒に幸せになりたい」。

そんな関係です。

「あなたがいないと生きていけない」ではなく、
「あなたがいなくても生きていける。でも、あなたと一緒に生きていきたい」

という関係が、理想なのだと思っています。

大人になるほど、「一緒にいる意味」は変わってくる

若い頃は、恋人とずっと一緒にいたいと思うものです。

何をするにも一緒。
毎日連絡を取りたい。
できるだけ長く一緒にいたい。

でも、年齢を重ねると、少しずつ変わってくると感じます。

一人の時間も楽しめる。

仕事もある。
趣味もある。
友人との時間もある。

それぞれが、自分の人生を持っている。

だから、毎日ずっと一緒にいなくてもいい。

それぞれ好きなことをして、好きな時間を過ごす。

そして、ふとしたときに相手のことを思い出す。

「これ、好きそうだな」
「今度一緒に行こう」
「これ、話したら喜ぶかな」

そうやって、別々の時間を過ごしながらも、お互いの人生の中に相手がいる。

私は、そんな関係が心地いいと思っています。

一人では得られない「人生の共有」

一人で生きていれば、自由です。

自分のためだけに時間を使えるし、誰かに気を遣う必要もありません。

その自由は、とっても大切なものです。

でも、人生には「共有することで幸せになるもの」もあります。

一緒に旅行をして、そのときの景色を何年後かに思い出す。

美味しいものを食べて、「あのお店、美味しかったね」と笑う。

大変な時期を一緒に乗り越えて、後になって「あの頃は大変だったね」と振り返る。

嬉しい出来事があったときに、自分のことのように喜んでくれる人がいる。

そして、自分も相手の喜びを、自分のことのように嬉しく思う。

そういうものは、一人で完結する幸せとは少し違います。

自分の人生の中に、もう一人の人生が重なることで生まれる幸せがある。

私は、それも人生の大きな贅沢だと思います。

「一人で生きられる」からこそ、誰かを選びたい

一人で生きていけることは、とても大切なことです。

誰かに依存しなくても、自分の人生を歩いていける。

そのうえで、「それでも、この人と一緒にいたい」と思える。

私は、そこに大人の恋愛や結婚の良さがあるのではないかと思っています。

一人のほうが気楽なこともある。
一人のほうが自由なこともある。

それでも、二人だからこそできることがある。

一緒に歳を重ねること。
お互いの変化を見守ること。
人生の節目を一緒に喜ぶこと。

そして、何十年後かに、

「そういえば、あのとき大変だったよね」

と笑い合うこと。

私は、そんな人生もいいなと思います。

結婚とは、「一人では生きられない人がするもの」ではない。

むしろ、一人でも生きていける二人が、それでも一緒に生きることを選ぶものなのだと思います。

一人で生きられる強さを持ちながら、それでも大切な人を求める。

それは、決して弱さではありません。

「一人で生きられる」と「一人で生きたい」は、まったく違う。

私は、一人でも幸せでいられる。

でも、好きな人と一緒なら、また違う幸せがある。

だから私は、これからも一人の時間を楽しみながら、誰かと人生を分かち合っていきたいと思っています。

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