結婚前の「小さな違和感」を見逃さないほうがいい

恋愛をしているときは、相手の好きなところに目がいきます。
優しいところ。
一緒にいて楽しいところ。
仕事を頑張っているところ。
自分のことを大切にしてくれるところ。
好きな人との時間は、それだけで幸せです。
だからこそ、相手に対して感じた「小さな違和感」を、つい見なかったことにしてしまうことがあります。
「まあ、これくらいなら大丈夫」
「結婚すれば変わるかもしれない」
「好きなんだから、たいしたことじゃない」
そんなふうに、自分の中で理由をつけて納得してしまう。
でも、その小さな違和感は、大事なサインかもしれません。
小さな違和感は、必ずしも「別れるべきサイン」ではない
相手に少しでも違和感を持ったら、別れたほうがいい。
そういう意味ではありません。
人間は完璧ではないし、育ってきた環境も、考え方も違います。
お金の使い方、連絡の頻度、一人の時間、仕事への向き合い方。
結婚後にどこに住むか、子どもをどうするか、親との付き合い方。
二人とも別々の家庭で育ち、別々の人生を歩いてきたのだから、違って当然です。
だから、価値観が違うこと自体は、それほど問題ではないと思います。
むしろ大切なのは、
「違和感があったときに、そのことについて話せるか」
ということです。
自分の意見だけを押し通すのでもなく、相手に合わせ続けるのでもない。
お互いの考えを伝えて、二人にとって納得できるところを探せる。
そんな関係なら、価値観が違っていても、うまくやっていけるのではないでしょうか。
「好きだから大丈夫」は、少し危険かもしれない
恋愛中は、好きという気持ちが強いほど、相手の欠点を許せてしまいます。
「今は忙しいだけかもしれない」
「結婚すれば変わるかもしれない」
「自分が合わせればいい」
そんなふうに考えてしまう。
でも、結婚すると、その「多少のこと」が毎日の生活になります。
恋愛中は気にならなかったお金の使い方も、家計を一緒にすれば問題になるかもしれない。
仕事が忙しくて連絡が少ないことも、結婚後に家事や子育てを一緒にするとなれば、意味が変わってきます。
恋愛中は「仕事を頑張っているところ」が魅力だったのに、結婚すると「仕事ばかりで家にいない」という不満になることもある。
恋愛中は「優しくて何でも合わせてくれる」と思っていたのに、結婚すると「自分の意見を言わない人」に感じることもある。
つまり、恋愛中には魅力に見えていたものが、結婚後には不満になることだってあるのです。
だから、結婚前に見るべきなのは、相手の「好きなところ」だけではない。
「この人と生活したら、私はどんなことに困るだろう」
という視点も必要だと思います。
「相手が変わること」を前提にしない
結婚を考えるとき、
「今はこうだけど、結婚したら変わるかも」
と考えてしまうことがあります。
もちろん、人は変わることがあります。
本人に意思があって、努力することで変わっていくこともあるでしょう。
でも、結婚したら自然に変わるわけではありません。
だから、
「今のこの人と、この先も暮らしていけるか」
と考えたほうがいいと思います。
「結婚したら家事をしてくれる」
「結婚したらもっと私を大切にしてくれる」
「結婚したら仕事ばかりではなくなる」
そんな期待だけで結婚してしまうと、現実とのギャップに苦しくなることがあります。
未来の相手ではなく、今目の前にいる相手を見る。
これは、結婚相手を選ぶうえで、とても大切なことだと思います。
結婚前だからこそ、話しておく
結婚すると、簡単には別れられません。
家をどうするか。
仕事をどうするか。
お金をどうするか。
子どもをどうするか。
家族とどう付き合うか。
結婚すれば、二人だけの問題ではなくなっていきます。
だからこそ、結婚前には少しくらい気まずくなっても、本音を話しておいたほうがいい。
相手に嫌われたくないからと、本音を隠したまま結婚する。
「こんなことを聞いたら重いかな」と遠慮する。
それよりも、
「結婚するからこそ、今のうちに話しておきたい」
という姿勢のほうが大切だと思います。
そして、話し合った結果、
「やっぱり考え方が違う」
となることもある。
それは失敗ではありません。
むしろ、結婚する前に気づけたのなら、とても大切な発見です。
その違いを受け入れられるのか。
歩み寄れるのか。
それとも、どうしても譲れない部分なのか。
結婚前に分かっていれば、自分で選ぶことができます。
違和感は、自分の心からのメッセージかもしれない
恋愛をしていると、相手を好きな気持ちが強いほど、自分の違和感を否定したくなることがあります。
「考えすぎかな」
「私が神経質なのかな」
「こんなことで悩むなんて、相手に申し訳ない」
そんなふうに、自分の気持ちよりも「この関係を壊したくない」という気持ちを優先してしまう。
でも、違和感というのは、自分の価値観と何かが噛み合っていないから生まれるものでもあります。
だから、無理に消そうとしなくてもいい。
まずは、
「私は、なぜこれが気になるんだろう?」
と、自分自身に問いかけてみる。
そして、その気持ちを相手に伝えてみる。
そのとき、相手がどう向き合うのかを見る。
私は、それが結婚相手を選ぶうえで、とても大切なことだと思っています。
結婚前に感じた小さな違和感が、結婚後に大きな問題になることもあります。
でも、違和感そのものが悪いわけではありません。
二人の違いを知り、それを話し合うきっかけにもなるからです。
大切なのは、違和感がない相手を探すことではなく、違和感があったときに二人で向き合える相手を選ぶこと。
結婚は「好き」だけで一生を共にすることではない。
好きな相手と、現実の人生を一緒に歩いていけるのか。
その答えを確かめるためにも、結婚前の「小さな違和感」は、見逃さないほうがいい。
好きだからこそ、見たくないものもある。
でも、本当に大切な相手だからこそ、見たくない部分も含めて、ちゃんと向き合っておきたい。
私は、そんなふうに思っています。


