「結婚すること」が目的になっていないか

婚活をしていると、いつの間にか、

「どうすれば結婚できるか」

ばかりを考えてしまう。

何歳までに結婚したい。
年収はいくら以上。
学歴は。
身長は。
職業は。

婚活では、こうした条件を考えることももちろん大切だと思う。

結婚は恋愛だけではなく、その後の生活を一緒に作っていくことだから。

お金のこと、仕事のこと、子どものこと、住む場所、家族との関係。

現実的な条件を考えること自体は、決して悪いことではない。

でも、条件を一つずつ確認しているうちに、ふと立ち止まって思うことがある。

そもそも、結婚することが目的になっていないだろうか。


結婚したいと思える人がいなければ、結婚しなくてもいい

私は、結婚そのものは人生に必要不可欠なものだとは思っていない。

結婚しなくても、一人で幸せに生きていくことはできる。

仕事をする。
好きなことをする。
友達と過ごす。
旅行に行く。
おいしいものを食べる。

自分で自分の人生を楽しめるなら、結婚していないことだけで不幸になるわけではない。

だから、

「結婚したいから、誰かと結婚する」

ではなく、

「この人と一緒に生きていきたいから、結婚したい」

のほうがいいと思う。

好きな人と家族になりたい。
人生を一緒に歩きたい。
困ったときに支え合いたい。

そんな願いがあるなら、叶えたいと思っていい。

ただ、「結婚すること」と「幸せになること」を、同じものにしないほうがいい。

結婚できれば幸せ。
結婚できなければ不幸。

そんな単純なものではないから。


その代わり、自分の人生をちゃんと作っておく

「結婚しなくてもいい」というのは、何もしなくていいという意味ではない。

むしろ逆だと思う。

結婚に自分の幸せを預けないなら、自分で幸せに生きられる人生を作っておく必要がある。

仕事も、お金も、人間関係も、自分の時間も。

誰かが幸せにしてくれるのを待つのではなく、自分自身が「この人生でよかった」と思えるようにしておく。

そうすると、婚活の見え方も少し変わってくる。

「結婚できる人を探さなきゃ」ではなく、

「私は、この人と一緒にいたいだろうか」

と考えられるようになるからだ。

結婚を人生の救済策にしなくていい。

一人でも自分の生活を楽しめる。
自分でお金を稼ぎ、自分の時間を使い、自分の人生を選べる。

そのうえで、

「それでも、この人と一緒に生きたい」

と思える。

私は、そのほうが結婚そのものも、より幸せなものになると思っている。


結婚を焦らなくなると、相手の見え方も変わる

「結婚しなければ」という気持ちが強くなると、相手を見るときにも、

「この人と結婚できるだろうか」

という視点が強くなる。

すると、本当は気になっている小さな違和感を、

「まあ、これくらいなら」
「結婚すれば変わるかもしれない」

と見過ごしてしまうこともある。

あるいは、本当はそれほど好きではないのに、

「条件は悪くない」
「年齢的に、この人を逃したら次がないかもしれない」

という理由で、結婚を急いでしまうこともある。

でも、結婚は何十年も続く生活だ。

婚活中の一時的な安心より、その先の毎日のほうがずっと長い。

だから大切なのは、

「結婚できる人か」ではなく、「私はこの人と一緒に生きたいのか」

だと思う。

相手の条件を見ることと、相手そのものを見ることは、少し違う。

年収や職業、学歴などは、その人を知るための材料にはなる。

でも、それだけでは分からないこともたくさんある。

一緒にいて自然体でいられるか。
意見が違ったときに話し合えるか。
相手を尊敬できるか。
自分も相手から尊重されていると感じられるか。

そういうことも、長い結婚生活では大切になる。


結婚は、人生を完成させるものではない

一人でも幸せに生きられる。

でも、好きな人と一緒に生きることで生まれる幸せもある。

私は、その両方を知っていたい。

結婚しなくても幸せでいられる自分でいたい。

それでも、「この人と結婚したい」と思える人に出会ったら、結婚したい。

結婚できなかったら人生が失敗するわけでもない。

逆に、結婚できたから人生が成功するわけでもない。

大切なのは、結婚するかどうかよりも、自分が納得できる人生を生きているかだと思う。

そのうえで、

「この人と一緒に生きていきたい」

と思える人に出会えたなら、それはとても幸せなことだと思う。

結婚は、人生を完成させるものではない。

自分の人生をちゃんと生きている二人が、さらに一緒に生きていくための選択肢の一つ。

私は、そんなふうに結婚を考えている。

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