トマス・J・スタンリー著『1億円貯める方法をお金持ち1371人に聞きました』には、その冒頭に、「アメリカ、ヨーロッパ、日本などの豊かな先進国に住んでいれば、誰でもお金持ちになれる」と書かれています。
お金持ち1,371人にアンケートした結果分かったことは、成績は普通、中古の物件に住んでおり、無駄遣いをしない、ごく普通の質素な生活をしている人達であるということでした。
お金持ちイメージのある、例えば日本でいう六本木ヒルズのようなところに住んでいるような人達ではないということです。本書より、億万長者の特徴を8つあげます。
学生時代の成績は普通
億万長者の90%は大学は卒業していましたが、一流大学だったわけでも、成績が良かったわけでもありません。お金持ち達はむしろこれをバネに、億万長者になったパターンが多いようです。大切なのは、成績が良くない等の理由で、成功への意欲を失わないことです。学校の成績と、お金を稼げるかどうかは関係ありません。
配偶者を顔で選んでいない
アンケート対象者の億万長者は、その92%が結婚し、そのうちの95%に子供がいました。億万長者は、長く結婚生活を続けて大きな資産を形成しています。億万長者が結婚相手に選ぶ相手は、正直で、責任感があり、知的で思いやりがあって、協力的である人です。要は、精神レベルの高い女性が良いということです。顔や年齢ではありません。
成功者たちはプレッシャー等と日々戦っているため、自分のことや仕事のことを理解してくれて心の支えになってくれるパートナーの存在は大きいようです。
自分に向いている職業は直感で分かる
お金持ちは、適切な時に、適切な場所で、理想的な職業を選択しました。お金持ちの約4割(自営業者・起業家の46%、経営幹部の37%、弁護士の30%、医者の31%)が、自分に向いている職業は直感で分かったと答えています。
会社勤めはリスクが高いと考える
今回の調査対象1,371人のうち、32%は自営業者・起業家、16%が経営幹部でした。他にも医者、弁護士、会計士もいましたが、こういう人たちは高学歴です。結局、普通の人がお金持ちになる方法は、自営業者・起業家になることということです。
サラリーマンは、起業家になるのはリスクが高いと考えますが、起業家は会社勤めの方がリスクが高いと考えます。なぜなら、 会社勤めの方は多くの時間を奪われて重要な決定を下すことが許されておらず、頑張っても儲かるのは起業家だからです。
ニッチで競合があまりいない分野を探す
成功者は、お金も学歴も期待もされていなかった時代から、ビジネスチャンスを見つける目を持っていました。他人が目を付けない仕事、ライバルの少ないビジネスを見つける能力が高いのです。これが成功するかどうかのポイントでもあります。成功する人は、普段の生活からビジネスチャンスを見つけ出し、試してみてダメだったらまた考えるということを繰り返します。
値引き交渉をし、中古物件に住む
お金持ちは家を選ぶときに積極的に値引き交渉をします。言い値では買いません。交渉がうまく進まないときはそもそも買いません。また、新築より中古物件を選びます。その方が安いし、1から家づくりを考えるのはお金も時間も労力もかかるためのようです。お金持ちの97%が持ち家で、ローンはありません。家を買う時にこだわるのは、立地と立派な(豪華な)家ということです。
クーポン券使う
お金持ちは損するのが嫌いな人たちなので、家は値引き交渉するし、物を買う時はクーポンやポイントを利用します。安く買えるのであれば安く買います。無駄遣いはしません。
運動習慣がある
健康であることは、成功に不可欠なことです。お金持ちほど定期的に運動しているというデータがあります。特に10億越えのスーパーお金持ちの3分の2は、皆定期的に体を動かす習慣を持っています。残りの3分の1も、定期的ではないがゴルフやテニスをしている人が多いことが分かっています。お金持ちになればなるほどストレスが多いので、定期的に運動してストレスを減らしています。また、億万長者の中に肥満や無気力な人はいません。
本書の詳細は 『1億円貯める方法をお金持ち1371人に聞きました』 をご参照ください。
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