イ・ソユン著、ホン・ジュヨン著『The Having 富と幸運を引き寄せる力』は、2020年の総合ベストセラー1位を獲得し、21カ国で発売されている、韓国発・新時代の「引き寄せ」本です。
本書を3つのポイントでご紹介します。
富を引き寄せる力、Havingとは
幸せなお金持ちは、お金を支払う時も”Having”をすることでポジティブな気分になっています。
“Having”とは、「私はお金を持っている、お金がある」に、常に焦点をあてるということです。これにより、お金を支払う時もいい気分になり、いい気分になれば、更にいいことを引き寄せるというスパイラルが始まるということです。
- 私にはカフェでコーヒーを飲むだけのお金がある
- 自分で稼いだお金で家賃を支払うことが出来る
- たまには外食をするだけのお金もある 等
これが、幸せなお金持ちが必ずやっていることです。
また、幸せなお金持ちは「浪費」と「幸せな支出」の境界線がはっきりしているため、無駄な支出は一切しません。彼・彼女らは、日常から浪費をしないからこそ、毎日幸せな気分でいられて、ずっとお金持であり続けることが出来るのです。
幸せな支出と浪費
今しようとしている支出が浪費かどうかを見極めるためのコツは、感情にあります。
お金を払うという時には、ほんの少しかもしれませんが、必ず感情が動きます。その自分の感情の動きをしっかりと見つめるのです。そして、些細な感情の動きを見逃さないようにするのです。
「浪費」の場合、緊張感、気まずさ、不安等のネガティブな感情が現れます。
「消費をする時、『幸せな支出』か『浪費』かどうかを見分ける方法があります。・・・青信号だと感じたらそのままお金を使い、赤信号だった時には止めます。」
「例えば、カジノでギャンブルをしている人やパチンコをしている人を見ると分かりやすいです。顔をしかめてタバコばかり吸っている人がほとんどです。穏やかであったり余裕がありそうな人はほとんどいません。顔の表情も暗くて、肩をすぼめて緊張した様子でお金と時間を使っています。」
「暗い表情」、「緊張した様子」・・・このような、ネガティブなサインがある場合、「浪費」である可能性があるのでその消費行動をストップするべきです。
例えば、ブランドショップに行って素敵なバッグを見つけたとします。しかし、値札を確認した時に、一瞬体が凍り付きそうになったとします。この場合、自分の中の穏やかさが脅かされており、ネガティブなサインが出ているので、買うべきではないということです。
このように、何かを買おうとするときに体に現れるちょっとしたサインに気づくことが大切です。
特に、見栄をはるタイプの人は要注意です。ちょっと背伸びして高級車や高級時計を買ったり、高級ホテル・レストランを予約したり。
大事なのは、これらの行動をとった時に常に穏やかな気分でいられるかどうかです。ローンの返済通知を見て心がざわつくのであれば、それを買うのはやめた方が良いのです。
もし、今買おうとしているものが「幸せな支出」である場合には、その買った商品を見返しても、気持ちが和み、満足感が湧き出てきます。
良い買い物は、自然な感じや穏やかな気持ちを生じさせます。無理をしない買い物なので、収支自分らしくいられて、自然な感覚を感じます。このような気分でいられる買い物は、例え高額でも、「良い贅沢」と言えます。
「青信号のサインは、次のように現れます。お会計のためにレジに並んでいる時には、買っても大丈夫だと、『安心』して『確信』を持つことが出来ます。また、『喜びを心から感じながら』クレジットカードを出すことが出来ます。・・・そして、サインをしてレシートを受け取ると、それがあたかも何かの証明書のように感じられます。それは、自分の好きなものを買えるという自分が叶えたい未来に投資できるという証明です。」
「幸せな支出」である場合には、「買う」という選択に対して、不安になったり気が重くなったりは決してしません。
慣れてくると、幸せな支出をした時と浪費をした時では全く気分が違っていることに気づけるようになります。
本当の自分の声を聞く
仕事や生き方を議論する上で、「やりたいことを見つける」という話はよく耳にしますが、これは浪費をなくす上でも重要なポイントになります。
「浪費」をしてしまうのは、自分が本当にやりたいことや本当に好きなものが、自分でも良く分かっていないからです。だから皆が買っているものを買って、皆がしているような消費行動をするようになります。
本当の自分が分かっていないと、何を食べるか、何を着るか、どんな働き方をするか、どこに旅行に行って何を見学するか、どんな人と恋に落ちるか等、全て周りの人と同じような選択をしてしまうことになります。
浪費をしないようにするには、世間で言われていることや、一般的に言われていることを無視して、「自分は本当はどう感じるのか」をしっかり考える、「内観」の時間をすることが大切です。
「『浪費』をしてしまう理由は、『他人が何を買うか、他人からどう見られるか』そんなことばかり気にしているからです。嫉妬や不安、他人の目に振り回されてお金を使っても、気分が良くなるどころか、さらに落ち込んでいきます。」
「例えば、医学の観点からいうと、人には自己治癒力があります。それにより、身体に必要な栄養も適当な量だけ欲するようになっています。『体が何を求めているか』に注意を向ければ自分に必要な食べ物の種類だけでなく、胃腸の大きさまで分かるようになります。食べすぎも避けることが出来るから、益々健康になります。」
「消費もこれと同じことです。『自分が本当に欲しいもの』を求めていけば、『浪費』や、『人にひけらかすための消費』からは自然と遠ざかります。つまり、波に乗るように、自然と富の流れに乗れるようになるんです。」
お金の使い方も、仕事も、幸福の追求という意味でも、「自分を知ること」が重要だということです。自分自身を良く分かっていれば、自然と「浪費」がなくなり、仕事も「適職」につくことが出来ます。それにより、日常の幸福度が上がるのです。
「人生とは、自分の中のいくつもの『自分』を見つけ、一つにしていく旅です。つまるところ、私たちは自分自身にならなくてはいけないんです。人は自分らしくいるとき、自分を幸せにする内なるパワーを発見します。Havingをすること、つまり、常に豊かさを感じて『いい気分』でいること、それが『自分らしく』いるための、最も早くて簡単な方法です。」
本書の詳細は『The Having 富と幸運を引き寄せる力』 をご参照ください。
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