世界でどのような事件が起ころうとも、世界大恐慌になろうとも、ただひたすら愚直に、世界株式を投資対象としたインデックス投資信託へ、毎月(毎営業日)一定額の積立をし、そして何があっても焦って売らないというルールさえ守っていれば、右肩上がりで成長をし続ける世界で、「資本主義」自体が崩壊でもしない限り、お金がお金を生む状態を作り出し、雪だるま式に増やすことが出来るように、なっています。
もちろん、「安く買って高く売る」ことが絶対に出来るのであれば、ルールに従った積立て等しなくてもいいのですが、人間の本能に従えば「安く買って高く売る」ことが出来ないので、何も考えずにただルールに従って、淡々と積立てるのが結局は一番いいと言われています。
これはもう何年も前から言われ続け、色々なデータから証明されていることです。
更に、『21世紀の資本』でも「資本収益率 r が経済成長率 g を上回る」こと、すなわち株や不動産、債券などへの投資による資本の成長率は、労働によって得られる賃金の成長率を常に上回るということが証明されました。
結局お金持ちになるには、お金がお金を生む状態を作り出すことが重要なポイントになるということです。
その方法は、(ほぼ)毎月、収入が支出を上回るような状態(収入>支出)になるようにし、収支の差額のうちのいくらかを、上述のインデックス投資信託の購入に充てる・・・これを自動化して、習慣にして定着させれば、お金がお金を生む状態になり、加速度的にお金が増えていく状態になります。
お金を増やす方法は、非常にシンプルで簡単です。資産形成は結局「習慣」なので、時間をかけてじっくりやるのです。じっくり増やしていく中で、大きな金額を扱える「器」が出来ていくと思います。
逆に言うと、習慣を伴わずに一気に増やそうとすると、一時的に成功したように見えたとしても、最終的には失敗する可能性が高いです。急に宝くじに高額当選した人が、最終的に財産を失って以前より悪い状態になってしまうのも結局、「習慣」や「器」が育っていないからでしょう。
人の生存本能からすれば、まずは自分の経済的な状態を健全にし、仕事を安定化させ、安心して生活できるようになることが大切だと思います。その状態になってようやく、自分に自信が持てるようになったり、他のあらゆることに目を向ける心の余裕が生まれるからです。
お金に関しては、仕事で収入を増やし、「積立投資」の習慣作りをし、ある程度大きな金額に育てることが出来て余裕が出てきたら、個別株式投資もしてみませんか?
「お金に困らないようにする」、「準富裕層(や富裕層)になる」という目的だけであれば、恵まれた現代の日本においては、インデックス投資信託の「積立投資」だけで十分達成できるのではないかと思います。でもそれだけでは、お金を貯める習慣は身につくけれど、あまり知識や教養は身につかず、面白くないのではないでしょうか。
個別株式投資で成功するには、世の中の大きな流れを見る力が必要です。今、世界で何が起こっているのかという広がり、「横」の視点と、過去から現在の流れから将来を見通す時間軸、「縦」の視点をもつと、どの国が、どの産業が、どの会社がどのようになりそうか、分かってくると思います。
さらに、個別株の現在の価格が妥当なのか、今後上がる見込みがあるのかないのか等は、PER,PBR等の株式の指標、チャートの読み方、サイクル等の知識を身に付ける必要がありますし、株式のファンダメンタルズを知るためには財務諸表の情報を正しく読む力も必要です。
個別株式投資とは、政治経済、歴史、株式、会計等の知識を総動員して、自らのお金をかけた総合格闘技のようなものと言えるのではないかと思います。だから、面白いのです。
このブログでは、経済に大きな影響を与える世界のニュース、面白い税務会計情報、お金に関する本、データをご紹介しております。お役立ていただけると幸いです。
にほんブログ村
投資信託ランキング