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『年収が増えれば増えるほど、幸せになれますか?』

『年収が増えれば増えるほど、幸せになれますか?』の著者である前野隆司さん(慶應義塾大学院教授、専門はロボット研究や人間の幸福であり、「日本幸福学」の第一人者)は、「年収が増えれば増えるほど幸せになれるのか」という問いに対し、”No”と言います。

実際、年収400万円でも幸せな人と、年収1,000万円でも不幸な人がいます。両者の違いは何でしょうか。

年収が増えれば増えるほど幸せになれるわけではない根拠

ノーベル賞経済学者、ダニエル・カーネマンの研究によると、年収75,000ドルで幸福度は頭打ちになることが分かっています。これは、日本の生活水準では年収600万円に相当します。
では、なぜ収入と幸福度が比例しないのでしょうか。

(出所:東洋経済オンライン | 社会をよくする経済ニュース (toyokeizai.net))

幸せを生み出すもの

幸せを生み出すものは2種類に分類されます。

1.他人比較して満たされる「地位財」

例えば、お金、高級車、家、社会的地位等があります。

2.他人と比較せず満たされる「非地位財」

例えば、健康、安心、自由、愛情、社会への帰属意識、良質な環境等。

「地位財」から得られる幸せは長続きしないので、本当の幸せのためには「非地位財」を得る必要があります。

不幸なお金持ちは、地位財だけを追いかけています。しかし、どんな場所にも上には上がいるため、それでは永久に幸せを得ることは出来ません。「幸せ」を生み出すのは、高級車を買うこと等ではなく、大切な人とのドライブなのです。

莫大なお金と時間よりも熱中できるものを大事にする

莫大な財を築いた億万長者が直面するのは、そのお金をどう使って幸せになるのかということです。

ビジネスに熱中していれば余計なことを考えずに済みますが、引退すると、莫大なお金と時間が手に入る代わりに熱中できるものがなくなります。これが、億万長者たちを苦しめます。

自由時間の長さと、幸福度の関係を調べた内閣府の調査によると、自由時間の長さは幸せに結びつかない、むしろ、自由時間の短い人の方が幸せを感じているという結果が出ています。(参考:2.pdf (cao.go.jp))(ただし、失業者は自由時間が多く不幸になりやすいなど、他の要因の影響もあるため、単純に「自由時間が短ければ幸せ」とは言い切れない面もあります。)

長年、会社で働いてきた人が定年を迎え、多額の退職金とストレスフリーな生活を手に入れたにもかかわらず、幸福度が下がってしまったケースは実は珍しくありません。また、働き方改革によって自由時間が増えたことで、何をすればいいか分からないと悩む人が増えているという話もあります。

お金があっても、自由な時間があっても、それだけでは幸せにはなれないということです。自分が熱中できるものや、社会から必要とされている、そんな実感があって初めて、私たちは幸せになれるのです。

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Photo by RODNAE Productions on Pexels.com

幸せの4つの因子

著者の前野さんは、自信の研究成果と膨大な関連文献から、「幸せ」に関するいくつかの仮説を立てました。そして、幸福な人に共通する「幸せの4つの因子」を導き出しました。

幸せの4つの因子とは、

1.「やってみよう!」因子

自己実現と成長に関するものです。強みを持ち、チャレンジする人は幸福度が高いです。

2.「ありがとう!」因子

つながりと感謝に関するものです。感謝できる人、他者を優先できる人は幸せです。

3.「何とかなる!」因子

前向きと楽観に関するものです。自己肯定感が高く楽観的な人は、幸せを感じやすいです。

4.「ありのままに!」因子

独立と自分らしさに関するものです。他人と比較せず、自分の軸を持つと幸せを感じます。
では、どうすれば「幸せの4つの因子」を手に入れることが出来るのでしょうか。

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Photo by Nothing Ahead on Pexels.com

「幸せの4つの因子」を手に入れる方法

「幸せの4つの因子」を手に入れる方法は、2つあります。

1.感謝の達人になること

感謝を送ることが幸せにつながることは、科学的にも証明されています。感謝をすると、「オキシトシン」という脳内物質が分泌されます。オキシトシンは、別名「幸せホルモン」とも言われています。この脳の仕組みを活用した、社内でありがとうを送り合うシステムも注目されています。

誰かに文句を言う前に、意識的に別の人に「ありがとう」を伝えてみてください。晴れやかな気持ちになると思います。人の良いところを見つけることが得意になります。

2.強みを活かして、公益性の高い仕事をすること

公益性とは、自分や自分の商品・サービスが世の中にどれくらい役に立っているかということです。医療、通信、交通、政治等々。

まずは、あなたの仕事が社会にどう役に立っているのかを認識しましょう。
「自分に強みはない」と思った方、強みは全員が必ず作れます。

「どんな才能や技量も一万時間続ければ本物になる」(一万時間の法則)

(by マルコム・グラッドウェル)

1万時間を日本の労働時間で換算すると、約6年間に相当します。何事も、継続すればそれが「強み」になるのです。


本書の詳細は 『年収が増えれば増えるほど、幸せになれますか?』をご参照ください。

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・Moneyとスピリチュアルを中心テーマとした、私の日々の読書記録がメインです。

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