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【イタリア】戦後初の保守転換と、欧州債務危機の再来の可能性

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イタリアは、戦後からこれまでずっと、左翼の国でした。 2022年9月25日の選挙で、戦後初めて右翼(保守)に変わりました。
当選したのはジョルジャ・メローニ氏(下図)。イタリア発の女性首相であり、戦後初の保守政権です。

(ジョルジャ・メローニ – Wikipedi)

この選挙結果の前に、実は重要なことがありました。

それが、9月23日にフォン・デア・ライエン欧州委員会委員長がイタリア選挙候補に警告したというものです。

※欧州委員会(EC)とは、欧州連合(EU)の中心にあり、EUの政策を執行している機関です。そしてこの欧州委員会委員長であるフォン・デア・ライエン氏(下図)は、EUの最高権力者です。

(ウルズラ・フォン・デア・ライエン – Wikipedia)

EUの最高権力者であるフォン・デア・ライエン氏が警告したこととは、 「イタリアの選挙で誤った選挙結果が出た場合、『ツール』を使用する」というものです。

「『ツール』を使用する」とは、法の支配に違反しているとみなすEU加盟国への資金提供を削減するという意味です。
つまり、EUに従わない右翼(保守)政権がイタリアの政権をとろうとしていることは、フォン・デア・ライエン氏としては許せないということ。

photography of lighted bridge
Photo by Julius Silver on Pexels.com

例えばつい先日も、EU加盟国の一つであるハンガリーへの75億ユーロの資金提供を削減するという案を、フォン・デア・ライエン氏が出していました。なぜなら、ハンガリーが右翼(保守)であり、反EUであり、EUに従わないからです。

今回選挙に当選したイタリアのジョルジャ・メローニ氏も右翼(保守)政権であり、ハンガリーと立場が近い。ですので、今回の選挙によって反EUの国がもう一つ増えたということが言えます。

orange powerboat between medium rise buildings
Photo by Pixabay on Pexels.com

今回のイタリア選挙のポイントの一つは、 伝統的に左翼であったイタリアが、右翼へ歴史的な転換をしたということです。 イタリアが伝統的に左翼であった理由は、戦前の極右政権ムッソリーニのトラウマが強いためでした。

もう一つのポイントは、 EUに結束力がないということが分かったということです。
EUがもし、フォン・デア・ライエン氏の言う通り資金援助を打ち切った場合には、イタリア国民の反発を招くことになると考えられます。そうなると、イギリスのようにBrexitのようなことが起きる可能性もあります。

tower of pisa
Photo by Lorenzo Pacifico on Pexels.com

そもそも、イタリアは現在、大変な経済問題を抱えています。 2011年にイタリア発の欧州債務危機がありましたが、これが再び起きるかもしれません。

メローニ氏の前は、マリオ・ドラギ(通称スーパーマリオ)首相です。 彼は元欧州中央銀行の総裁で、その活躍ぶりから非常に期待されていたのですが、イタリアの財政問題を解決することが出来ませんでした。それどころか、欧州で最も急速にインフレ率の上昇が進むという事態を招きました。

インフレ率が高いということは、イタリアの国債の金利が高いということです。 ドラギ政権発足以来、イタリアの国債の金利は約4倍上昇し、ほぼ10年ぶりの高水準となりました。 イタリアは、GDPの150%という巨額の債務がある借金大国であり、長期的な成長率も低いため、元々世界の投資家からの信頼性が低い国です。そのため国債を発行してもなかなか買い手がつきません。

イタリアが頼れる国債の買い手は欧州中央銀行(ECB)しかないのですが、そのECBがジョルジャ・メローニ氏の政策を気に入らなければ、イタリア国債の購入を拒否することが予想されています。 そうなると、イタリアだけではなく欧州全体を巻き込む危機になりかねません。
すなわち、2011年のイタリア発の欧州債務危機の再来が考えられています。


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