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vehicle on street in between high rise buildings with stores on the bottom

【中国】不動産だけではない、中国の隠れ巨大債務

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中国の債務問題として有名なものは、不動産ディベロッパーの巨額債務問題だと思います。
中でも恒大集団や碧桂園控股(カントリー・ガーデン)は大手中の大手であり、巨額の債務を抱えており、いずれは破綻するだろうとみられています。
不動産ディベロッパーは、まず借金をして不動産開発を行い、完成させ、売って初めて借金を返すことが出来るのですが、工事が止まっているところが多く、完成したところで売れるとも限りません。この結果、元本を返すどころか利息を支払うこともままならない状態です。

lighted buildings during nighttime near body of water
Photo by Ágoston Fung on Pexels.com

実際恒大集団では、その取引先が代金を回収できないとか、その従業員が給料を支払ってもらえないということが起こっています。支払わなければ大変なことになるところには支払いをし、支払わなくても大した影響が出ないところには支払わないという選択的な支払いをして、生きながらえています。同じことが日本で起きれば、法的整理手続に入ってもおかしくありません。この問題が、円満に解決することはないとみられています。

またこの問題は、不動産ディベロッパーだけの問題ではなく銀行に波及する可能性があります。
銀行が破綻ということになればそれこそ大変なことになるので、銀行の統廃合が行われるのも時間の問題だと言われています。

china town
Photo by Brett Sayles on Pexels.com


日本でも、不動産バブルの崩壊後には同じようなことが起きました。

しかし、バブル崩壊によって日本国民の生活が立ち行かなくなったというわけではありません。普通のサラリーマンや公務員は、特に変化が生活が変わったわけではありません。生活が変わったのは、バブルの時に羽振りが良かった方々です。日本では、日本人の多くが生活に困る(水が飲めない、食べ物に困る等)ということにはなりませんでした。

しかし、中国では状況が異なります。

brown concrete wall surrounded by trees
Photo by Tom Fisk on Pexels.com

今中国では、恒大集団の10倍以上のインパクトがあると言われている債務問題が顕在化しつつあります。それが「城投債」というものです。

中国は大国なので、行政区画は細かく分かれています。まず「省」(広東省、雲南省等)があり、その中にも様々な行政単位があります。そしてそれぞれの地方政府が、それぞれの行政を担当しています。

地方政府には、①税収、②借金、そして③城投債という3つの資金調達方法があります。
①は、ほとんどの地方政府で不足しているといわれています。②は、制限があります。
最後の手段が、③城投債です。

政府が直接借金をすることには制限があるため、企業という「箱」を作り、その企業が城投債を発行することにより、資金調達する仕組みです。つまり、この「箱」が発行している城投債が、地方政府の隠れ債務であり、中国中に広がっています。

城投債には、政府が保証を付けるので、その安心感から、貸手側である金融機関から非常に人気があります。これまで城投債がデフォルトに陥りそうになった場合には、何とか資金調達してデフォルトを防ぐ対応がなされてきました。その実績からも、民間の企業に貸すより安全だと思われています。

しかし、政府が作ったこのような企業(=「箱」)のプロジェクトは利益が出ないことがほとんどであり、そもそも税収等では資金が足りないために城投債を利用して資金調達しているので、実態としては恒大集団等と何ら変わらず、借金で借金を返している状態です。

どこかで、何かのタイミングで、城投債の大きなデフォルトがあり、政府がこれに対応できなかった場合には、恒大集団の10倍ものインパクトがあると言われている債務問題が顕在化します。

red neon signage
Photo by Airam Dato-on on Pexels.com

この城投債問題は、不動産ディベロッパーや銀行の破綻より実は恐いのです。

なぜなら、地方政府にお金が無くなるということは、行政サービスが止まるということだからです。ごみの回収が行われない、水の供給が止まる、学校や病院が運営できなくなる・・・つまり、中国の国民の生活に直結します。

国民の生活が立ち行かなくなる危機が、今の中国には潜在的にあるということです。


本日のオマケ

私の本日の取引

1.日本株式インデックスファンド 10,000円(自動買付)
(ニッセイ-<購入・換金手数料なし>ニッセイ日経平均インデックスファンド) 
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私の投資方針

1.投資対象は、株式インデックスファンド、又は個別株式のみ
2.世界株式インデックスファンドは、老後まで基本的に売却しない
3.レバレッジ、信用取引等はしない
4.財政状態、経営成績が良く、PER及びPBRが低めの割安株式を買う
5.平時は、預貯金の残高が減らないペースで積み立てる
6.暴落等により含み損が発生した場合、含み損状態を脱するまで、平時より積立額を増額する

投資方針の根拠

1.ジェレミー・シーゲル著『株式投資 第4版』
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2.山崎元、水瀬ケンイチ著『全面改訂 第3版 ほったらかし投資術』
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3.厚切りジェイソン著『ジェイソン流お金の増やし方』
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4.ジョン・C・ボーグル著『インデックス投資は勝者のゲーム』
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・Money Literacyとは、自分のお金のことを自分で判断できる力をいいます。

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