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【イタリア】国債の下落、利回りの上昇が止まらない。

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イギリス国債の暴落が話題になっている裏で、イタリアの国債も最近じりじりと下がってきていることをご存じでしょうか。

(出所:イタリア – 10年物国債 | 1991-2022 データ | 2023-2024 予測 (tradingeconomics.com))

現在、イタリア10年国債の利回りは4.8%です。
ユーロ圏で最も信用力の高いドイツ10年国債の利回りは2.4%程度、暴落していると言われているイギリス10年国債が4.5%であることと比較しても、非常に高い水準になっていることが分かると思います。
そして、この利回りは最近徐々に上がってきています。

(出所:イタリア – 10年物国債 | 1991-2022 データ | 2023-2024 予測 (tradingeconomics.com))

イタリア国債が売られて、利回りが上昇している理由はいくつかありますが、その一つは、のジョルジャ・メローニ氏が率いる「イタリアの同胞」の財政政策に対する懸念です。

メローニ氏は、第二次世界大戦の時にファシズムを主導したファシスト党のムッソリーニの思想を用いる等しており、「イタリアの同胞」自体が第二次世界大戦時のファシズムが源流となってできた政党ですので、それらの思想に内外から警戒感が高まっています。
またメローニ氏自身、財政出動を度々訴えています。しかしこの「財政出動」が、他でもないイギリス国債の大暴落を引き起こしたということは記憶に新しいのではないでしょうか。

colorful cliffside village
Photo by Michael Block on Pexels.com

イタリアの財政状況が非常に悪いのは今に始まったことではありません。元々、財政状況がかなり悪く、EUから手厚い補助を受ける代わりに、財政赤字をGDPの3%以下に減らすこと、公的債務をGDPの60%以下に抑えることを約束してきました。EUとしては、そのような条件を課すことで、持続可能な国の財政運営をすることを要求しているのです。

イタリアは、こうした約束を守りながらEUのサポートを受けている状態ですが、2020年に新型コロナのパンデミックが起こってからは、あまりにイタリア経済が落ち込みすぎて、これらの約束を果たすと国民生活が立ち行かなくなることから、一時的に適用が停止され、現在に至っています。

このような状況の中、メローニ氏は、EUとの約束を復活させることは出来ないと主張して、選挙に勝利しました。メローニ氏は、慢性的に低迷するイタリア経済を立て直すため、国の財政を破綻させないように注意しながら、積極的に投資を行っていくと主張していますが、EUとの約束を守らなければ、これまで受けてきたEUからのサポートを受けられなくなる可能性があります。

また、メローニ氏の主張する「財政出動」をして投資を行うということは、国債の発行を増やすことになります。もし投資が上手くいけば、いずれ財政状況が改善していくことになりますが、うまくいかなかった場合は借金だけが残り、財政状況はますます悪化することになります。

マーケットではそのような事態を懸念して、選挙前からイタリア国債は売られ続けており、事前の予想通り、メローニ氏が勝利した後もさらに売られ続けています。

こうしたイタリアの状況は、ユーロにもマイナスの影響を与えます。メローニ氏は、過去ユーロに対しても反対意見を述べていたこともあり、今後イタリアの政府機関と、欧州機関との対立も懸念されています。

venice grand canal
Photo by Anastasiya Lobanovskaya on Pexels.com

このような状況の中、欧州中央銀行(ECB)が保有するイタリア国債残高が、9月に減少したことが分かりました。満期を迎えた国債が、再投資されなかったということです。
欧州中央銀行(ECB)が国債を購入しなくなれば、イタリア経済は立ち行かなくなります。
今回再投資されなかったことは、ECBに、このレベルでは「支援しない」ということを示されたことになります。


本日のオマケ

私の本日の取引

1.日本株式インデックスファンド 10,000円(自動買付)
(ニッセイ-<購入・換金手数料なし>ニッセイ日経平均インデックスファンド) 
2.世界株式インデックスファンド 10,000円(自動買付)
(SBI-SBI・全世界株式インデックス・ファンド) 

私の投資方針

1.投資対象は、株式インデックスファンド、又は個別株式のみ
2.世界株式インデックスファンドは、老後まで基本的に売却しない
3.レバレッジ、信用取引等はしない
4.財政状態、経営成績が良く、PER及びPBRが低めの割安株式を買う
5.平時は、預貯金の残高が減らないペースで積み立てる
6.暴落等により含み損が発生した場合、含み損状態を脱するまで、平時より積立額を増額する

投資方針の根拠

1.ジェレミー・シーゲル著『株式投資 第4版』
 ・長期の実質トータルリターンは、他の資産に比べ株式が圧勝する
2.山崎元、水瀬ケンイチ著『全面改訂 第3版 ほったらかし投資術』
 ・世界株式インデックスファンド、特に(eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)がお勧め
3.厚切りジェイソン著『ジェイソン流お金の増やし方』
 ・基本的に売らない
4.ジョン・C・ボーグル著『インデックス投資は勝者のゲーム』
 ・インデックスファンドは98%の確率で、アクティブファンドに勝てる
5.チャーリー・マンガー著『マンガーの投資術』
 ・素晴らしい会社を適正な価格で買う

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