どうすれば、普通の人が大金持ちになれるのでしょうか。
ほとんどの大富豪は、最初からお金持ちだったわけではありません。ちゃんとした考え方や良い習慣を持っていたからこそ成功しました。
投資の神様と言われるウォーレンバフェット氏は、世界大富豪ランキングに毎年入るような大富豪で、資産も6兆円とも8兆円とも言われています(※現在の資産は10兆円を超えています)。しかし彼は、今でも50年前に300万円程度で購入した田舎のこじんまりとした質素な家に住んでいて、その家と妻に買った指輪が生涯で一番高い買い物だそうです。そして慈善団体には惜しみなく多額の寄付をしており、自分が死んだ後も子供に資産を残さず99%は寄付するそうです。
幸せな大富豪ほど、お金に対して貪欲ではなく、人生においてお金より大切なものが何かを知っているのです。
『世界の大富豪2000人がこっそり教えてくれたこと』の著者であるトニー野中氏は、ロスチャイルドに代表されるユダヤの大富豪や、華僑、ドバイの大富豪、日本で自由気ままに暮らす無名の大富豪などと親交がある方です。本書には、著者が世界の大富豪から実際に受けた数々の人生のアドバイスがまとめられています。
本書から8つのポイントをご紹介します。
「お金持ちになること」を人生のゴールにしない
お金持ちを目指すにあたって最初に知っておくべきことは、「お金持ちを人生のゴールにしない」ということです。
多くの大富豪たちが、これだけは忘れてはいけないと言うのは、「お金というものは何かを達成するための道具に過ぎず、それ自体がゴールではない」ということです。お金儲けをゴールにしてしまうと身を滅ぼすことになるということを、大富豪たちは身をもって知っているからです。
お金持ちは全体の10%程いると言われていますが、幸福なお金持ちは3%程しかいません。つまり7%は不幸なお金持ちということです。そして不幸になるお金持ちというのは、お金儲け自体をゴールにしてしまっていることが多いのです。
お金儲けをゴールにすると、自分の意思でお金を稼いでいるようで、実はお金に働かされている状態が続いてしまい、いつまでたっても心の平穏が得られません。幸福な成功者は、そこを分かってるからこそ、お金の先に自分の目標を置いています。
「なぜあの人は、大金持ちになれたと思う?」
アメリカやイギリスでは、「宝くじを当てた人が、その後どうなったか」という追跡調査が良く行われていますが、それによると、宝くじの1等に当たった人の95%が、わずか5年以内に、手にしていた当選金の全てを失っているそうです。
結局自分のお金の器が出来ていないと、大金を手にしたところで使い方が分からず、ただ失うだけになるため、たとえ宝くじが当たったとしても、真のお金持ちになることは難しいということです。
また、宝くじを買う割合と、裕福度は反比例するとも言われています。お金持ちは、そもそも宝くじは買いません。なぜなら大富豪になるような人は、宝くじのような低確率なものよりも、もっと確実に稼げることに時間とお金を投資しようと考えるからです。逆に、ゴールも使い道もはっきりしないままただお金持ちになれれば幸福になれると信じて大金を手に入れることばかり考えている人ほど、宝くじを買う傾向にあります。
大金を手に入れるよりも先に、勉強したり自分に投資して、お金が入る器を育てること重要だということです。
「『お金を払うこと』とは、どういう意味だと思う?」
お金を払う時、その意味まで考えていますか?
例えば食事について、大富豪はもちろん三ツ星のレストランで食事をすることも、1本何十万円もするワインを飲むこともありますが、それは誰かと食事をする時に限ります。自分1人だけ、あるいは家族だけで食事をする時は、むしろ質素なことが多いです。中には、仕事中のランチはコンビニのおにぎりだけという大富豪もいたそうです。
大富豪がクルーザーなどを所有するのも、船上パーティ等で仲間を楽しませるためだったりします。決して見栄のために買っているわけではありません。
大富豪は、今使うべきだと判断すればいくらでも惜しまずお金を使いますが、今は必要ないと思えば、一切お金を使わなかったりします。幸福な大富豪がお金を使う時というのは、単に欲しいからではなく、きちんと目的があるのです。彼らのように目的を考えて消費する習慣を身に付けなければ、ただ物欲のままにお金を使う生活からは一生抜け出せません。何かを買うときは、それを購入することによって、自分にとってどのような価値がプラスされるのかということを事前に考える習慣を身につける必要があります。
「『お金では買えない価値あるもの』を大切にしているかい?」
大富豪ほど、「世の中には、お金では買えないものたくさんある」ということを認識しています。つまり大富豪のほとんどは、お金が絶対だとは思っていません。
大富豪同士が会話をする時は、「自分の方が良いものを持っている」という自慢話になることはまずありません。自慢話になるとしたら、どれだけ健康か、どれだけいい友人がいるか等、お金では買えないことがほとんどなのだそうです。
お金があれば豪邸は買えますが、幸せな家庭を買うことは出来ません。
高級時計は買えても、時間を買うことは出来ません。
地位や名誉は買えても、尊敬を買うことは出来ません。
大富豪は、このようなお金で買えない者の価値を理解しているので、大切にしています。
逆にお金を持っていない人ほど、お金が万能だと思い込み、お金で買えないものを大切にしなかったりするものです。いくらお金持ちになっても、このような大切なものを失ってしまっては悲しいですよね。
「仕事を楽しめているかい?」
アメリカの投資家ハーブ・エッカーは、「自分の意にそわない仕事をするつもりはない。自分の好きなことを仕事にして金持ちになる」と宣言し、その言葉通り好きな仕事で億万長者になりました。
幸せな成功者というのは、例外なく好きなことを仕事にしています。
どんな仕事でも辛いことはあり、大きな壁を越えなければならない場面もあります。そんな時、「好き」という気持ちがなければ、それに立ち向かい続けて成功者になることは非常に難しいのです。好きだからこそ辛い時期も乗り越えられ、一流になるまで努力し続けられます。
中には、仕事はお金の為だと割り切って成功している人もいますが、そういう人は結局たくさん稼いでも、ストレスで病気になってしまったりします。だから、幸せに成功したければ、好きなことを仕事にするべきなのです。
「『原因』と『結果』、どちらに目を向けているだろうか?」
実際に大成功した富豪600人に行ったアンケート調査において、18項目あった質問の中で1つだけ、全員が”YES”と答えたものがありました。それが、「あなたは若い時から成功すると思っていましたか?」というものです。
実は成功者や大富豪たちは、うまくいったという結果にはあまり注目していません。それは、うまくいくのが当たり前だと思っているからで、仮に失敗することがあっても「最終的にはうまくいく」と思っているから、結果に一喜一憂することがないのです。ただし、どうしてうまくいったのか、なぜ失敗したのかという原因の部分については、自分が納得できるまで徹底的に調べて研究します。多くの人が、原因よりも結果に目を向けるのとは逆なのです。
「すべての『失敗』を『いい経験』に変える方法を1つ教えよう」
「成功するまで続ければ、失敗はすべての成功への過程の『いい経験』になる」
松下幸之助
多くの大富豪や成功者達も、これと同じように「とにかく諦めるな」と言っています。
大富豪は、一般の人が想像だにしないような多くの試練を乗り越えて、それだけの富を築いた人たちです。目標や夢の大きさと試練の度合いは比例するので、大きな目標であればあるほど難易度の高い試練が多くなります。
実際、世界中の大富豪の中には会社を倒産させたり破産した人も大勢います。ところが、それすらも成功する過程と捉えて、数年で再び元のレベル以上まで戻ってくる力を持っているのが成功者です。そのような諦めない力を身につける、諦めないことを癖にするのが大切なのです。
「働く時間と収入は比例しない。むしろ反比例するんだよ」
働く時間は比例しないどころか、むしろ反比例するというのが大富豪の考え方です。なぜなら、誰にも時間は1日24時間、年間365日しかないので、そんな中で時間を切り売りして仕事をしていても、増える額はたかが知れているし、効率が悪いのです。
大富豪の多くは、自分が働くのではなくお金やシステムに働いてもらって、株や不動産などの権利収入によって資産を増やしています。そうすれば、寝る間も惜しんで一生懸命働いていた時よりも、はるかに多くの収入が得られます。
もちろん、大富豪の中にも長時間働く人はいますが、それは生きがいの一つという意味で、趣味で働いている場合がほとんどです。要するに、お金を稼ぐために無理して長時間労働するのはとても効率が悪いということです。
本書の詳細は、『世界の大富豪2000人がこっそり教えてくれたこと』をご参照ください。
本日のオマケ
私の本日の取引 (休場につき取引なし)
私の投資方針
1.投資対象は、株式インデックスファンド、又は個別株式のみ 2.世界株式インデックスファンドは、老後まで基本的に売却しない 3.レバレッジ、信用取引等はしない 4.財政状態、経営成績が良く、PER及びPBRが低めの割安株式を買う 5.平時は、預貯金の残高が減らないペースで積み立てる 6.暴落等により含み損が発生した場合、含み損状態を脱するまで、平時より積立額を増額する
投資方針の根拠
1.ジェレミー・シーゲル著『株式投資 第4版』 ・長期の実質トータルリターンは、他の資産に比べ株式が圧勝する 2.山崎元、水瀬ケンイチ著『全面改訂 第3版 ほったらかし投資術』 ・世界株式インデックスファンド、特に(eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)がお勧め 3.厚切りジェイソン著『ジェイソン流お金の増やし方』 ・基本的に売らない 4.ジョン・C・ボーグル著『インデックス投資は勝者のゲーム』 ・インデックスファンドは98%の確率で、アクティブファンドに勝てる 5.チャーリー・マンガー著『マンガーの投資術』 ・素晴らしい会社を適正な価格で買う