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デリバティブの知識(デリバティブの特徴、先物取引、オプション取引、スワップ取引)

Knowledge

デリバティブとは

デリバティブ(Derivative)を日本語にすると「金融派生商品」です。金融商品としてのデリバティブは、外国為替、金利、株などの金融商品や価格や指標に由来する(Derive)契約を言います。

金融商品の価格などは、安全資産を除いて非常に不透明です。
将来の不確実性などをなくす目的(ヘッジ)や、不確実性に乗じて利益を追求する目的(投機)で、様々なデリバティブ取引が成立します。

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Photo by Edward Jenner on Pexels.com

デリバティブの特徴

デリバティブには、①レバレッジ、②多様性、③保険効果の、主に3つの特徴があります。

①レバレッジ

レバレッジとは、小さな力で大きなものを動かすてこの作用をあらわす言葉です。つまり、少ない資金で大きな取引を行うことが出来るのがデリバティブの特徴の1つです。

身近な例では、外国為替の売買を少ない手元資金で行うことが出来るのがFX取引(外国為替証拠金取引)です。例えば、手元に1万円ある場合、通常100ドル(1ドル=100円の場合)の取引しかできませんが、1万円を証拠金として預託すると、日本国内のFX取引業者では最大1万円の25倍、2,500ドルの取引が可能になります。
ただし、レバレッジがきくということは、それだけ大きなリスクを背負うことでもありますので、その点は肝に銘じておくべきです。

②多様性

デリバティブにおける多様性とは、多様なニーズに合わせて様々なデリバティブ取引の創造が出来るということです。

例えば、原油価格に左右される航空業界が、原油先物取引を行う等、実物経済のニーズに金融取引が応えることが出来ます。また、価格がどちらに動くか分からない時に、市場の変動率に応じて対価が支払われるようなものもあります。

③保険効果

デリバティブにおける保険効果とはリスクヘッジ効果です。

例えは、輸入企業が円安による為替差損を避けるために、為替先物取引や通貨スワップを行うことで、業績の振れを抑制することも出来ます。

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Photo by Edward Jenner on Pexels.com

デリバティブの種類

デリバティブは、大きく①先物、②オプション、③スワップの3種類に分けられます。

①先物

先物取引は、将来の売買について、現時点であらかじめ価格や数量の約束をする取引です。将来の約束の日(決済日)の時点で取引が実施されます。

例えば、1年後に約束した株価で株式を売買する取引等が先物取引です。

②オプション

オプション取引は、「売る権利(プットオプション)」「買う権利(コールオプション)」の売買です。

権利ですので、それを行使するのも放棄するもの権利を購入した人の自由です。権利を売却した人は、権利を購入した人の意志に基づき約束を実行する義務があります。
先物取引は、売り側も買い側も取引をする義務がありますが、オプション取引は、その権利を購入した者が権利を得、売却した者が義務を負います。

例えば、約束した株価(100円)で株式を買う権利を購入した人は、株価が上昇した時(150円)にその権利を行使すると、150円の株を100円で買うことが出来、利益を得ることが出来ます。
一方で、株価が下落した時(80円)にその権利を行使すると、80円の株を100円で買わなければならず、損することになります。このような場合は権利を放棄すれば良いのです。

<オプションの基本用語>
・原資産:オプションの対象となる有価証券、為替等
・コールオプション:決まった価格で買う権利
・プットオプション:決まった価格で売る権利
・行使価格:オプションの権利行使を行う際の価格
・行使期間:オプションを権利行使することが出来る期間
・オプション・プレミアム:オプションの価格
・アット・ザ・マネー:原資産価格が行使価格と同じ状況
・イン・ザ・マネー:オプションを行使すると得する状況
・アウト・オブ・ザ・マネー:オプションを行使すると損する状況
・ボラティリティ:原資産価格の変動性
・ヨーロピアン・オプション:行使期間最終日でのみ権利行使可能なオプション
・アメリカン・オプション:行使期間中はいつでも権利行使可能なオプション

③スワップ

スワップ取引は、キャッシュフローの交換であり、「金利スワップ」や「通貨スワップ」があります。

「通貨スワップ」について、例えばドルでの支払いのためドル建て社債を発行して、通貨スワップで円に換えれば、利払いや元本償還が円になるため、将来の支払いが円貨で確定します。

下図の例では、銀行から1億円を年利1%で借りて、年利2%の外債100万ドルを購入することを想定しています。
外債から、ドル建ての金利2万ドルを毎年、満期に100万ドル受け取ります。(下図①)
これを通貨スワップでヘッジします。想定元本100万ドル、1億円のスワップを組み、スワップ取引の相手方に毎年2%、満期に100万ドル支払う一方、円で1%、満期に1億円受け取る契約を結びます。(下図②、③)
これを銀行借り入れの返済に充てます。(下図④)
これにより、為替リスクをなくすことが出来ます。


本日のオマケ

私の本日の取引

1.日本株式インデックスファンド 10,000円(自動買付)
(ニッセイ-<購入・換金手数料なし>ニッセイ日経平均インデックスファンド) 
2.世界株式インデックスファンド 10,000円(自動買付)
(SBI-SBI・全世界株式インデックス・ファンド) 

私の投資方針

1.投資対象は、株式インデックスファンド、又は個別株式のみ
2.世界株式インデックスファンドは、老後まで基本的に売却しない
3.レバレッジ、信用取引等はしない
4.財政状態、経営成績が良く、PER及びPBRが低めの割安株式を買う
5.平時は、預貯金の残高が減らないペースで積み立てる
6.暴落等により含み損が発生した場合、含み損状態を脱するまで、平時より積立額を増額する

投資方針の根拠

1.ジェレミー・シーゲル著『株式投資 第4版』
 ・長期の実質トータルリターンは、他の資産に比べ株式が圧勝する
2.山崎元、水瀬ケンイチ著『全面改訂 第3版 ほったらかし投資術』
 ・世界株式インデックスファンド、特に(eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)がお勧め
3.厚切りジェイソン著『ジェイソン流お金の増やし方』
 ・基本的に売らない
4.ジョン・C・ボーグル著『インデックス投資は勝者のゲーム』
 ・インデックスファンドは98%の確率で、アクティブファンドに勝てる
5.チャーリー・マンガー著『マンガーの投資術』
 ・素晴らしい会社を適正な価格で買う

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<当ブログ執筆者のプロフィール>

・日系・外資系、ベンチャー・大手・政府系、監査法人、多種多様な会社での勤務経験があります。現在5社目、5社中3社が金融機関です。

・投資経験15年以上、現在は個別株式及びインデックス投資信託の積立のみ継続中。

・米国公認会計士ライセンスホルダー、税理士2科目合格(簿記、財務諸表)。

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