Column
ゴールドマン・サックス・リサーチは、今後世界の経済成長は鈍化するが、新興国、特にアジアの強豪国は、今後も先進国に追いついていくと予想しています。

ゴールドマン・サックス・リサーチの予測によると、世界の潜在成長率は2024年から2029年の間に年平均2.8%となり、その後は徐々に低下するとしています。(⇔世界金融危機前の10年間の平均3.6%、コロナ禍前の10年間の平均3.2%)
国連の人口予測によると、人口増加率は2075年までに失速します。
世界の人口増加率は過去50年間で半減し、1%未満になったことで、経済成長が鈍化しました。また、グローバル化の減速に伴う生産性の低下も、エコノミストがGDP成長率の鈍化を予想する一因となっています。
「世界人口をコントロールすることは、長期的な環境の持続可能性に必要な条件である」
ゴールドマン・サックスのエコノミスト、ケビン・デイリー、タダス・ゲドミナス
しかし高齢化が進み、成長が鈍化した人口は、医療費や退職金の上昇に対処しなければならなくなります。高齢化によって深刻な経済的課題に直面する国の数は、今後数十年の間に着実に増えていくでしょう。
世界の実質GDP(インフレ調整後)の成長率が鈍化する中で、アジアの強豪国に代表される新興国の経済成長は先進国を凌ぐ勢いです。世界経済に占める新興国の割合は今後も上昇し、その所得は徐々に富裕層へと収斂していくと予想されます。ゴールドマン・サックス・リサーチによると、中国は2035年頃に米国を抜いて世界一の経済大国になり、インドは2075年までに世界第2位になると予想されています。
「今後30年間で、世界のGDPの比重は(さらに)アジアに移行すると予想される」
ゴールドマン・サックスのエコノミスト
2050年の世界5大経済大国(USDベース)は、中国、米国、インド、インドネシア、ドイツと予測されます。2075年には、ナイジェリア、パキスタン、エジプトの人口が急増し、適切な政策と制度があれば、これらの国が世界最大級の経済大国になる可能性があることを示唆しています。

過去10年間、米国経済は驚異的なものでした。
実質GDP成長率がエコノミストの予測を上回り、大規模な先進国経済の中でも特異な存在となりました。また同期間米ドルが急騰し、米国経済の相対的な価値が彼らの予想を上回りました。
しかし、この傾向が続く可能性は低いと考えています。
なぜなら、米ドルは既に本来の価値よりも大幅に上昇しており、また米国の潜在成長率は、中国や(特に)インドを含む、大規模な新興国市場経済の成長率より大幅に低いままだからです。
この将来予測が外れる場合、その最大の要因となるのは保護主義と気候変動だと考えています。 保護主義: 一部の国ではポピュリストの国家主義者が権力を握っており、コロナ禍時のサプライチェーンの混乱により、国内回帰の動きが進み、グローバリゼーションの減速をもたらしました。これは、国ごとの所得格差を拡大させることになります。 気候変動: 多くの国が炭素排出量と経済成長のデカップリングを実現しており、世界経済全体としては達成可能なはずです。しかし、それは簡単なことではありません。
「持続可能な成長を達成するためには、経済的犠牲と世界的に協調した対応が必要であり、そのいずれも政治的に困難である」
ゴールドマン・サックスのエコノミスト
参考:The Global Economy in 2075: Growth Slows as Asia Rises (goldmansachs.com)
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またこれらとは別に、日経平均225(ダイワ上場投信-日経225(大和日経平均)【1320】株の基本情報|株探(かぶたん) (kabutan.jp))も、少しずつ購入しています。
今週は、28,700円から100円下がるごとに1口ずつ買うように指値注文を入れていました。
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来週もまた、少しずつ購入するべく、休みのうちに指値注文を入れておこうと思っています。
私の投資方針
1.投資対象は、主に株式インデックスファンド、又は個別株式とする。 2.世界株式インデックスファンドは、老後まで基本的に売却しない 3.レバレッジ、信用取引等はしない 4.財政状態、経営成績が良く、PER及びPBRが低めの割安株式を買う 5.平時は、預貯金の残高が減らないペースで積み立てる 6.暴落等により含み損が発生した場合、含み損状態を脱するまで、平時より積立額を増額する
投資方針の根拠
1.ジェレミー・シーゲル著『株式投資 第4版』 ・長期の実質トータルリターンは、他の資産に比べ株式が圧勝する 2.山崎元、水瀬ケンイチ著『全面改訂 第3版 ほったらかし投資術』 ・世界株式インデックスファンド、特に(eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)がお勧め 3.厚切りジェイソン著『ジェイソン流お金の増やし方』 ・基本的に売らない 4.ジョン・C・ボーグル著『インデックス投資は勝者のゲーム』 ・インデックスファンドは98%の確率で、アクティブファンドに勝てる 5.チャーリー・マンガー著『マンガーの投資術』 ・素晴らしい会社を適正な価格で買う