Column
モルガン・スタンレーの最高投資責任者(CIO)は、インフレ率は6月に9.1%という空前の高さでピークを迎えた後、今後12ヶ月間は低下する一方だろうと語っています。しかし、現在の不況ですでに打撃を受けている株式は、さらに乱高下する可能性があります。
「インフレはピークに達した。しかし来年はかなり激しく下がると確信している。そして本当の問題は、それが企業の成長に何をもたらすのか、ということだ。」
(マイク・ウィルソン氏、モルガン・スタンレーの最高投資責任者)
ウィルソン氏は最近、Institutional Investor誌でトップ・ストラテジストの称号を得ましたが、その彼が、「企業の成長は、弱気相場の第二部(次の段階)である」といいます。
「企業の成長減速はまだ織り込み済みとは言えない。そして、それが勝者を決定することになる。これは銘柄選びのゲームであり、それを実現するいくつかの会社があるだろう。しかし指数レベルでは、我々はかなり悲観的だ。」
(マイク・ウィルソン氏、モルガン・スタンレーの最高投資責任者)
モルガン・スタンレーは、2023年のS&P500企業の収益はコンセンサスを16%下回ると予測しています。悲観論者で知られるウィルソン氏は今月初め、S&P500は2023年3月末までに現在の水準からおよそ25%急落する可能性があると述べました。
「インフレ率の低下は企業の利益率を低下させるが、これは景気が後退するかどうかに関係なく起こることだ。インフレは利益を押し上げるものだ。だから、来年インフレ率が下がるということは、それは株式にとっては悪いことだ。これは、多くの投資家が過小評価している部分だと思う。」
(マイク・ウィルソン氏、モルガン・スタンレーの最高投資責任者)
米連邦準備制度理事会(FRB)は今年に入り数回の利上げを行い、今週はそのペースを75bpから50bpに減速しましたが、米国の前年比インフレ率は11月にすでに7.1%に減速しています。
一部の企業は、すでに経済の低迷と不確実性の痛みを感じています。アマゾンと、フェイスブックの親会社であるメタは、ともに第3四半期の業績が振いませんでした。アマゾンは利益と収益についてウォール街の予想を下回り、メタは収益と利益の減少を報告しました。
「すでに不況を迎えている企業もある。しかし、2023年に関するガイダンスはまだ得られていない。なぜなら、企業は2023年に到達するまで2023年について話す理由がないからだ。企業は2023年のことを話す理由がないので、2023年のことを先延ばしにしているが、1月にはそのことに触れなければならないだろう。」
(マイク・ウィルソン氏、モルガン・スタンレーの最高投資責任者)
「そうせざるを得なくなれば、業績予想を下方修正することになり、投資家にとっては下落局面で買いを入れるチャンスとなる。いずれにせよ、業績が悪化すれば、市場はネガティブな反応を示すはずだ。」
「弱気相場は、FRBの政策、金利上昇、インフレへの懸念によって引き起こされた。我々はそれに安心感を得たからこそ、株価は上昇したのだ。しかし、株価は最終的に、FRBの政策と同じくらい企業収益の落ち込みの影響を受けて下落するはずだ。」
(マイク・ウィルソン氏、モルガン・スタンレーの最高投資責任者)
本日のオマケ
私の取引
以下のファンドを毎営業日自動買付しています。
1.日本株式インデックスファンド 7,000円(自動買付) (ニッセイ-<購入・換金手数料なし>ニッセイ日経平均インデックスファンド) 2.世界株式インデックスファンド 7,000円(自動買付) (SBI-SBI・全世界株式インデックス・ファンド) 3.コモディティインデックスファンド 7,000円 (自動買付) (三菱UFJ国際-eMAXISプラス コモディティインデックス)
これまで株式ばかりに投資してきたので、コモディティは実は初挑戦です。
コモディティインデックスファンドは11月24日から買い始めました。
コモディティインデックスファンドの現在の評価額は111,405円、含み損は598円です。
またこれらとは別に、日経平均225(ダイワ上場投信-日経225(大和日経平均)【1320】株の基本情報|株探(かぶたん) (kabutan.jp))も、少しずつ購入しています。
今週は、28,600円から100円下がるごとに1口ずつ買うように指値注文を入れていました。
本日株価が下落したので、2口追加購入が出来ました。
その結果、今週は28,545円で1口、28,500円で1口、28,400円で1口、合計3口買えました。現在評価額は368,745円(13口)、含み損は3,237円です。
株価が本格的に下がり始めたら、100円下がるごとに購入する口数を増やそうと思いますが、しばらく様子見で、ゆっくり1口ずつ購入しようと思っています。
私の投資方針
1.投資対象は、主に株式インデックスファンド、又は個別株式とする。 2.世界株式インデックスファンドは、老後まで基本的に売却しない 3.レバレッジ、信用取引等はしない 4.財政状態、経営成績が良く、PER及びPBRが低めの割安株式を買う 5.平時は、預貯金の残高が減らないペースで積み立てる 6.暴落等により含み損が発生した場合、含み損状態を脱するまで、平時より積立額を増額する
投資方針の根拠
1.ジェレミー・シーゲル著『株式投資 第4版』 ・長期の実質トータルリターンは、他の資産に比べ株式が圧勝する 2.山崎元、水瀬ケンイチ著『全面改訂 第3版 ほったらかし投資術』 ・世界株式インデックスファンド、特に(eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)がお勧め 3.厚切りジェイソン著『ジェイソン流お金の増やし方』 ・基本的に売らない 4.ジョン・C・ボーグル著『インデックス投資は勝者のゲーム』 ・インデックスファンドは98%の確率で、アクティブファンドに勝てる 5.チャーリー・マンガー著『マンガーの投資術』 ・素晴らしい会社を適正な価格で買う