2020年度からの3年間でコロナ対策に充てられた国家予算は凡そ104兆円にも上ります。
東日本大震災の復興予算が10年間で約32兆円ですので、それと比較してもいかに巨額であるかが分かるのではないでしょうか。
この予算の一部は自然災害などに備える「予備費」として計上されており、国会の審議を経ずに内閣が思うままに使えることになっています。事後的に国会に報告された予備費約12兆円のうち、約11兆円の正確な使途が不明という報告がありました。かなり好き勝手に税金が浪費されている実態があります。
そもそも、これだけの巨費をかけた成果があらわれているのでしょうか。また湯水のようにお金を使い続けて良いのでしょうか。これらのツケを、子供たちや若者が背負うことにならないとも限りません。
ワクチン特需の裏側で
「私の友人の医師の話ですが、アルバイトでだいぶ稼いだと聞きました。東京、千葉、茨城に開設された接種数1日1,000人規模の集団接種会場でリーダーを務めたそうです。報酬は1日12万円から、高いところで18万円。週に2,3回程度(月に10回あまり)の頻度で、額でいうと1カ月で約150万円。2021年の8月ごろから3か月ほど続けて、トータル約450万円稼いだそうです。」
(ある医師の証言)
一般に「アルバイト」と呼ばれる医師の時給は1,000円程度、日給にすると8,000円から1万円程です。それがワクチン接種者に対する問診や注射だけで、その10~20倍稼いだことになります。これは、接種率が7割~8割に到達すれば集団免疫が獲得されコロナ禍は収束すると期待されたため、その目標を達成するために実施された施策の結果です。
施策1: 診療所や病院における接種回数を底上げするため、週100回以上の接種を2021年7月末までに4週間以上行う場合、1回につき2,000円、同じく150回以上だと1回につき3,000円加算 施策2: 接種施設数を増やすため、医療機関が1日50回以上のまとまった接種を行った場合、1日10万円交付 施策3: 自治体の集団接種に対しては、大規模接種会場の設置等に必要な費用を補助するとともに、時間外・休日の医療機関の集団接種会場への医師・看護師等の派遣について、派遣元へ医師一人1時間あたり7,550円、看護師一人あたり2,760円の財政支援を実施 等
これらのワクチン接種促進のための支援策は、2022年度末まで実施されました。
一般のクリニックの現場
例えば、一般のクリニックが接種したケースを考えます。
以下のように、打てば打つほど儲かる仕組みになっています。
週に100回のワクチン接種を4週間続ける場合:合計1,628,000円 (=2,070円(定額)×100本×4週間+2,000円(加算、上記1参照)×100本×4週間) 週に150回のワクチン接種を4週間続ける場合:合計3,042,000円 (=2,070円(定額)×150本×4週間+3,000円(加算、上記1参照)×150本×4週間)
パンデミックが始まってから、病院も診療所も、コロナ感染を怖がる患者が通院を辞めてしまう「受診控え」で苦しい経営を強いられていました。そんな状況にあった医療機関にとって、ワクチン接種によって振ってきたお金が、傾きかけた経営再建の助けになったのは間違いないでしょう。
フリーター医師等が荒稼ぎ
自治体の集団接種会場の場合、例えば1日1,000人規模の接種会場の場合、1日の収入は207万円となります。1カ月で約6,210万円、時間外や休日加算、医師、看護師の人件費に対する財政支援がつけば、1カ月で1億円にはなったでしょう。さらに政府からの集団接種会場設置の補助金まで加わりました。
こうして政府から降ってきた巨額の財政支援のお陰で、ワクチンバイトに携わった医師、看護師たちも潤いました。
「1日12万~18万円という金額は、十二分な額だと言えます。内科外来のバイト代の相場は半日で4万円くらいです。内視鏡を使ってポリープを切除するような専門技術が必要とされるバイトでも、半日で5万円程。これでも、もらえている方ですから、ワクチンバイトは相当いいと言えるでしょう。」
(ある医師の証言)
ワクチン会場では、接種前後に倒れる人もいるので、救急医療のスキルも求められます。ワクチン接種後の特殊な状況下で、救急の知識や判断が必要とされるので、それなりに高度かつ豊富な知識を要求されるケースもあります。そのための高待遇だと考えると、妥当であるとも言えます。ところが・・・
「私が派遣された集団接種会場では、地元の医師会に所属している医師が持ち回りで勤務していました。しかし、ほとんどがあまり評判の良くない、患者の少ない開業医だったようで、繁盛している医院の開業医は来ていませんでした。パートで働いている看護師の中には『ワクチンバイトの方がお金になる』という理由で勤務先を休んだりやめたりしていた方も多く、なかには、ワクチンバイト限定で現場復帰した休業中の看護師(元看護師)もいました。」
(集団接種会場で働いていた女性)
また、一部の地域で医師の獲得競争が激化し、通常の委託単価の3倍を超える事例も報告されています。しかしこうした人件費等個別項目の費目を、厚生労働省は詳細に分析せずに通していました。
財務省のレポートでは「自治体ごとに補助金の上乗せを行うと医師等の人件費が高騰することから、人件費単価について上限を設けるべきではないか。またその他の経費についても、使途を明らかにした上で、効率化を行うべきではないか」と指摘しています。当然の事でしょう。
ワクチン接種の継続は国を挙げての自殺行為
そもそも、ワクチン接種を促進するために、これほどの巨費を投じる意味があるのでしょうか
ある医師も、このワクチンの安全性や有効性に疑問を感じ、2回目までで接種を中止しました。
「打っても打っても感染者が増え続ける。私は実際に4回ワクチンを打って、4回コロナにかかったという患者さんを診てますからね。3回目からは、すっぱり接種をやめてしまいました。」
(ある医師の証言)
このワクチンに新型コロナの感染拡大を抑止する効果がないことは、もはや誰の目にも明らかでしょう。にもかかわらず、未だに政府は「周りのため、自分のため」と言って、ワクチン接種を繰り返しています。2022年9月からはオミクロン株対応ワクチンの追加接種も始まりました。多い人は5回目の接種となります。その度に、巨額の国費が投じられているのです。
「胸痛、呼吸苦、ブレインフォグ、めまい、頭痛、発熱、倦怠感、筋力低下、歩行障害、末梢神経障害等々、ワクチン接種後の体調不良に悩む人が、私のクリニックにも200人近く通っています。それに、接種後に希少難病であるヤコブ病を確定診断され、認知機能が低下して寝たきりになった患者さんも3人診ている。でも、厚生省は頑としてワクチンとの因果関係を認めません。」
(ある医師の証言)
参考文献:鳥集 徹著『コロナ利権の真相』(発売日: 2023年1月6日)
本日のオマケ
私の投資方針
1.投資対象は、主に株式インデックスファンド、又は個別株式とする。 2.世界株式インデックスファンドは、老後まで基本的に売却しない 3.レバレッジ、信用取引等はしない 4.財政状態、経営成績が良く、PER及びPBRが低めの割安株式を買う 5.平時は、預貯金の残高が減らないペースで積み立てる 6.暴落等により含み損が発生した場合、含み損状態を脱するまで、平時より積立額を増額する
投資方針の根拠
1.ジェレミー・シーゲル著『株式投資 第4版』 ・長期の実質トータルリターンは、他の資産に比べ株式が圧勝する 2.山崎元、水瀬ケンイチ著『全面改訂 第3版 ほったらかし投資術』 ・世界株式インデックスファンド、特に(eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)がお勧め 3.厚切りジェイソン著『ジェイソン流お金の増やし方』 ・基本的に売らない 4.ジョン・C・ボーグル著『インデックス投資は勝者のゲーム』 ・インデックスファンドは98%の確率で、アクティブファンドに勝てる 5.チャーリー・マンガー著『マンガーの投資術』 ・素晴らしい会社を適正な価格で買う