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富裕層が日本に移住する理由『中国人が日本を買う理由』

富裕層が日本に移住する理由

「上海の厳しいロックダウン(都市封鎖)を目の当たりにして、このまま中国にいたらどうなるんだろうと思うと恐ろしくなり、日本への移住を決意しました。引っ越したのは2022年5月。急いで衣服など身の回りのものだけをもって、東京にやってきたのです。」

(ある中国人富裕層)

この男性、ネット関連のビジネスで成功し、わずか数年で大金を稼いだ富裕層です。これまで旅行や仕事で何度も来日した経験があって日本を気に入り、2020年に、東京の豊洲にあるタワーマンションの一室を購入していました。そして現在、そのタワーマンション高層階の一室で、美しい夜景を眺めながら、精神的に落ち着いた日々を送っているそうです。

「中国のゼロコロナ政策が最も厳しかったとき、私は常に緊張していました。外出時、自分が立ち寄った建物で新型コロナウイルスの感染者が出たら、私も隔離の対象になって、どこに連行されるか分かりません。自分の人権や自由が一瞬にして奪われるかもしれない。そう思うと、いてもたってもいられなかった。
ロックダウンの影響で、北京や上海では収入が激減して不動産のローンを返せず困っている知り合いが何人もいます。この重苦しい空気が漂う中国から何とかして脱出したい。その一心で、半ば衝動的に、日本に移住することにしました。」

(ある中国人富裕層)

この男性のように、コロナ禍以降、日本への移住を決意した中国人は少なくありません。この男性はビジネスビザで入国し、就労ビザに切り替えましたが、近年、日本に移住する富裕層は、「経営管理ビザ」を取得することが多い。

経営管理ビザとは、日本において貿易、その他の事業の経営を行い、または当該事業の管理に従事する活動のための在留資格で、在留できる期間は5年、3年、1年、6か月、4か月の5種類あります。出入国在留管理庁によると、21年に同ビザを取得した中国人は13,748人。22年は6月までの半年で、既に14,615人となっています。

これまで、多くの中国人はカナダやイギリス、シンガポール、マレーシアなどの移住を希望する傾向がありました。いずれも移民の受け入れ実績が多く、英語が通じたり、中国人が多数住んでいたりして、言葉の問題が比較的少なく、子供の教育上での問題も少ないことが理由です。

しかし、カナダやイギリスは中国から遠く、冬は寒い。シンガポールは生活コストが高いという問題があります。その点、日本は近いし、安いし、安心・安全。食事も安くて美味しく、コスパがいい。政治的、社会的に安定していて、空気もいい。日本語は分からなくても、漢字を使っているので標識や看板をある程度理解でき、顔つきも似ているので街に溶け込みやすく、緊張感が少ない。気候風土も似ています。様々な様相を考慮すると、日本は本当に理想的な移住先、世界でも最高の場所なのだそうです。

2022年秋、習近平国家主席の3期目が確定した頃から、中国社会を取り巻く空気はより一層重苦しくなりました。コロナ禍を経て、人々は自由に外出できるようになり、街は再び活気を取り戻していますが、政治的な問題は、以前にもまして語ろうとしなくなっています。

「どんなにお金があっても、この国にいる限り、解決できない問題が多い。いつ、どんなひどい目に合うか分からない。これまで努力して築き上げた財産を一夜で失うかもしれない。」

(ある中国人富裕層)
city buildings under gray sky
Photo by Joseph Sierchio on Pexels.com

安心できる国、日本

日本のコスパは世界一

日本国内の物価が海外ほど上がらず、円安の影響もあって「安いニッポン」問題が話題になっていますが、海外から日本を見ると、食べ物は本当に安くて美味しく、とにかくコスパがいいことが分かります。

日本人は意識していないかもしれませんが、これだけ質が高くて美味しいランチが平均的な所得の人でも手が届き、大きなハズレもなく、お店の人から騙される心配もない。こんな国は、世界中どこにもありません。そしてコスパの良さは食べ物以外でも、日本の全てに当てはまります。

政治に強制されない生活

日本での生活は政治に影響されない。これが最も中国と異なることでしょう。誰かに命令されることも、強制されることもなく、自分の判断で毎日自由に過ごすことが出来ます。命令なしで社会が回っていることが、どれほど素晴らしいか。

これは日本人全体の「素質(スージー)」(民度、素養、教養、マナー等)が高いから出来ることだと思います。極端に素質が低い人があまりいないから、強制する必要がないし、下に合わせる必要もありません。大抵の日本人は、政府のいうことを理解して素直に従います。だから秩序が保たれて社会は安定しています。これは、幼い頃からの家庭教育やしつけの賜物だと思います。

中国の場合は逆。国民の素質が低く、ルールを守らない人が多いので、政府は強制的に対応するしかありません。すると国民も反発するという悪循環が起こるのです。

中国でも、大都市で一定以上の収入がある人は、快適で便利な生活を送ることは出来ます。車はアプリで呼べるし、北京や上海はマナーの良い人が増え、店員のサービスも向上しました。しかしこれは、平時の場合限定です。コロナが大流行したり、大地震が起きたり、政治的な問題が起きたりすると、途端に社会は混乱状態に陥ります。政府に情報統制され、多くの人の行動は厳しく制限されます。

安定した社会

日本は社会が安定しているので、自分の人生設計をしっかり立てられます。当たり前のことが当たり前に出来ます。何歳になったらこうしようとか、あと何年経つとどのくらいの収入を得られるとか。日本では、計画を立てたら大抵のことは実行できます。特に会社員にとって日本は最高の国。真面目にやっていればクビにならないので、それなりに安定した生活を送れます。

これは中国人から見ると、すごいことです。真面目にやっているだけだと負け組になる可能性がある。だから真面目にやらなくてもうまくいく方法を考えたりします。

中国には「笑貧不笑娼(シャオピンブーシャオチャン)」という言葉があります。貧乏な人は笑われるが、娼婦は笑われないということ。つまり、どんな手段を使ってでも、稼がなければならないということです。だから、誰もがなりふり構わずお金を稼ぐことに必死になり、その結果、拝金主義になってしまうのです。

two person holding white and green peace wreath
Photo by Anastasiya Lobanovskaya on Pexels.com

参考文献:中島 恵著『中国人が日本を買う理由』(発売日:2023年5月9日)

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