人間には選択の自由があります。それがなければ、義務や責任も全くないでしょう。私たちにとっての究極の選択は、やはり高いエネルギーフィールドを選ぶか、低いエネルギーフィールドを選ぶかということです。
人間は自分で選択し、その結果を受けます。そのような結果の中で、最も目に見えて劇的なのは、ビジネスの世界以外にありません。しかし、この領域は、基本的なコンセプトのいくつかが明確に理解できていれば、いとも簡単に失敗が避けられる分野でもあります。
多くの場合、認識されていませんが、ビジネスが上手くいくための要因は従業員の家族感情です。つまり、お互いに、そして彼らの組織に対する忠誠心です。成功している会社にとってこれは重要なことです。しっかりとサポートされていると感じている従業員は、客に対しても心から笑顔でいられるのです。
そのような環境が持つ別の特徴として、労働者の離職率が低いことが挙げられます。冷たくて非人間的な会社の離職率は、非常に速くて高いことが現れています。常に従業員が不足しているのは、低いエネルギーのアトラクターパターンの現れです。ある大きなディスカウントドラッグチェーン店がなぜ破産宣告したのか、その決定的な要因を分析してみると、レジに従業員がいないことで売上が何千ドルも落ちていたことが分かりました。ビジネスにおけるそのような近視眼的な状態は、低いエネルギーフィールドによって支配されていることが共通点として現れます。
成功者になるには、成功を生む原理を心に抱きながら行動する必要があります。成功者の行動をただ真似るだけではダメです。成功者が行ったことを本気でやるのなら、彼らのようになることが必要です。
例えば、ウォルマートの特徴を真似した会社がありましたが、成功しませんでした。その理由は、結果ばかりに目を奪われ、それらの特色を生み出した、高いエネルギーのアトラクターであるビジネス理念に目を向けなかったからです。科学的に管理された「左脳的」な会社ではなく、「ハート」のある会社が成功するのです。
また別の例に、米国の自動車産業の衰退が挙げられます。彼らは品質を向上されることよりも、新車販売の回転率を上げることを重視しました。つまり、品質を落として計画的に車を老朽化させることを選択したのです。お客さんの関心を再び取り戻すために、本当の意味での創造性豊かな改善が必要とされます。
ビジネスを成功に導くにあたって最も役立ち、なおかつ簡単に応用できるもう一つの要素に広告の分野があります。企業は最も広く消費者に商品をいきわたらせるために、広告に巨額の資金を投じますが、この戦略は裏目に出ることがあります。多くの人が見るテレビコマーシャルによって視聴者が弱く反応してしまえば、会社のイメージが悪くなるからです。逆に人々が強く反応するコマーシャルは、製品に対するポジティブな感覚を常に消費者に与えます。それと同様に、人々が弱く反応するテレビ番組の間に流されるコマーシャルが、無意識にその番組のネガティブな感情に影響されてしまうことも分かっています。
参考文献:デヴィッド・R・ホーキンズ著『パワーか、フォースか 』(発売日:2018年6月15日)
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