あるものに思考を向けて、ポジティブな感情しか湧かなければ、それはすぐに現実化するでしょう。
純粋な願いには、常にポジティブな感情が伴います。今どこにいようとも、たとえどんな状態からであっても、そこからなりたい自分になれます。最も理解して欲しいことは、今の心の状態、つまり、今どんな気持ちでいるかが「引き寄せの原点」になっていることです。常に働いている強力な「引き寄せの法則」は、波動に満ちたこの世界の万物に反応して、同じような波動を持つ人、状況、思考を集めてきます。頭にどんな思考が浮かぶか、電車やバスの中でどんな人に出会うかなど、まさに人生の全てにおいて、この「引き寄せの法則」が作用しているのです。
どのような自分になりたいのか
物事を変えるには、現状をそのまま見続けるのではなく、望む状態を見ることが必要になります。
多くの人は、現状に意識を向けているため、結果として変化はゆっくりしか起きないか、全く起きません。人生の中でいろんな人と出会っていても、それによって波動や目的が変わることはほとんどありません。
実際にポジティブな変化を起こすためには、現状や、自分を見る他人の目に意識を向けるのをやめて、「こうなったらいいなと思う状態」に、もっと意識を向ける必要があります。これを実践すれば「引き寄せの原点」が変わって、人生も大きく変わってきます。貧しかったのが豊かになり、不健全だった人間関係が検算な関係になったりというように。
皆さんは、自分の人生を力強く意図的に創造する者になれるのです。
色々な経験をして、あなたが望むものを探してください。欲しいものが見つかったら、それに思考を向けてください。そのことだけに集中すればいいのです。
望むものに強くまっすぐな思考を向ければ、「内なる存在」が明るく前向きな感情を届けるでしょう。前向きな感情とともに思考を向けていれば、あなた自身が最強の磁石になります。このようにして、あなたは人生に望むものを引き寄せることが出来るのです。
自分にとっての「現実」だけが現実ではない
例えば、あなたが病気がちで、理想の体型でもなければ、理想の体力もない状態にあるかもしれません。あなたはそれが「現実」だと思うかもしれませんが、必ずしもそうである必要はありません。
「現実」とは、その時点で、「あなたが自分の事をどのように感じているか」が現れたものなのです。

「引き寄せの法則」を最大限に活用するには
気づいていなくても、あなたは常に「引き寄せの法則」を使っています。あなたがやっていることの全てにこの法則が働いているので、使うのを辞めることは出来ません。
法則を使う上で最も大事なのは、「引き寄せの法則」があると気づくことです。この法則は、あなたの思考に常に反応しているため、思考をどこに集中させるかを意識することが重要なのです。
関心があることを選んで、そのことについて考えてください。自分にとってプラスになるように。思考を選んだら、「引き寄せの法則」は、その思考に作用します。そうすると似たような思考を引き寄せます。すると、その思考はさらに勢いを増します。
思考、行動、さらには一緒にいる人を意識して選んでいるうちに、「引き寄せの法則」の効果を感じるようになります。自分を尊重してくれる人と一緒にいると、自分の思考もそれに刺激されて自分を尊重するようになります。それがどんなものでも、意識を向けた対象がどんどん大きくなることが分かると、何に意識を向けるかに、もっと注意するようになります。
他人の影響は受けるのか
意識を向けなければ、それが自分の人生に入ってくることはありません。
人生の中で出会った人は、自分が引き寄せた人です。
信じられないかもしれませんが、その人と体験することも全て自分が引き寄せているのです。自分が引き寄せなければ、人生の中に入ってくることはないからです。
青色と黄色が欲しかったのに、緑色が来てしまうのはなぜ?
自分の望みが全てはっきりしていれば、全てが望み通りの結果になります。
ですが、多くの場合、完全にはっきりしているわけではありません。例えば、「黄色が欲しい。でも青色も欲しい」というようにです。そして、結局手にしたものは緑色だったりします。緑色になったのは、望みがいくつか混ざり合った結果なのです。
これと同じように、あなたの中にはいろんな望みがいつも混在しています。あまりにも混沌としているので、意識の上でそれを整理できていません。ところが、「内なる存在」は望みを整理して、あなたに感情というメッセージを送っています。あなたは、ただ自分の感情に注意を向けて、心地よく感じるほう、しっくりくる方へ行き、反対の気分になるものから遠ざかればいいのです。
望みをはっきりさせることに少しでも慣れてくると、人と接する時に、かなり早い段階でその人との関係が自分にとって有益なものかどうかが、分かるようになります。その人を「自分の人生に招き入れたいかどうか」が、分かるのです。
喜び、幸福、調和がもっと欲しい時は?
心から喜びを求めているなら、気分が下がるものに意識を向けるのをやめて、気分が上がるものだけを考えることです。そうすれば、望むものに満ち溢れた素晴らしい人生を創造できるでしょう。
喜びを求めながら、自分の感情に敏感になると、少しでも良い気分になれることに意識を向けるようになります。すると波動が上がって「引き寄せの法則」によって望むものだけを引き寄せるようになるのです。
喜びにあふれた人生を送るには、意識をどこに向けるかがカギとなります。「喜びを感じたい」と願うことは、数ある中で最高の計画です。喜びを求める中で、望み通り素晴らしい人生につながる思考を見出すでしょう。
成功の基準とは?
トロフィー、お金、人間関係、物など、自分が目指しているものを手に入れたら、それは成功と言えるでしょう。でも、成功の基準を「喜びを感じること」に定めておくと、他の全てのことが、もっと簡単にうまくいくでしょう。というのは、喜びを探していると、自分の波動が宇宙の源と一致していくからです。
望まないことや、足りないものに意識が向いている時は、喜びを感じることは出来ません。喜びを感じていれば、波動に矛盾は生じません。望んでいるものに手が届かないのは、自分の思考や波動に矛盾があるときだけです。
自分自身の中にある感情に注意を向けることで、今一番いい気分になる思考を選ぶことが出来ます。また、広い視野を持つ「内なる存在」の力を借りれば、自分が本当に望んでいる方向に進むことが出来ます。感情に敏感になって、少しでも気分が良くなる思考を選びながら、物質世界の時空の中で経験する出来事をふるいにかけていきます。
やがて、「内なる存在」のより広い目を通して、自分の人生を見ることが出来るようになります。そうすれば、この素晴らしい肉体に宿って地上に生まれると決め、目に見えない世界で選んだ道を今歩んでいることに、深い喜びを感じるでしょう。
参考文献:エスター・ヒックス著『新訳 引き寄せの法則 エイブラハムとの対話』(発売日:2022年4月22日)
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