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不平等は私たち世代の闘いである『今すぐ格差を是正せよ!』

不平等は私たち世代の闘いである

「少数の者たちの収入が急激に増加しており、幸せなものたちが享受する豊かさと大多数の人々との格差が拡大している。権力者たちは弱い者たちを餌食にする。一般大衆は阻害され隅に追いやられている。仕事もなく、可能性も持てず、困難な状況を脱する手段もない。金融工学、特定利益、経済的欲望は公共の利益を蝕み、こうして権力者たちの特権は守られる。不平等は社会悪の根源なのだ」

(ローマ教皇)

新型コロナウイルスのパンデミック下において、私たちは直面する問題がさらに悪化していくのを目の当たりにしています。よりはっきりとした形で、富の集中と社会貢献が反比例の関係にあることを目撃しています。適切な保証がない中でエッセンシャルワーカーが社会を支えてくれている一方で、エリートが生活を満喫し、社会で最も脆弱な人々をスケープゴートとしているのを知っています。

拡大する不平等は、私たちの生きる時代が抱える苦難と言えます。私たちは不平等の危機の中で生きており、不平等は私たちを吞み込む可能性があります。経済的な観点から言えば、私たちは多くの国で極端な富と権力がごく少数の人間の手に集中する傾向を見てきました。政治的な観点では、私たちは政府が巨大企業や金融業に対して監視の目を緩め、逆に労働組合や地域の組織、非政府組織(NGO)、市民には監視を強化してきたのを見てきました。社会的観点からは、私たちは二極化の世界がいかに益々怒りや不寛容、暴力に満ちるようになってきたかを見てきました。生態的な観点からは、不平等は私たちが気候変動の問題を限界まで悪化させる要因となります。

今日の不平等は有害で危険だということは、主流派経済学者やIMF、世界銀行、経済協力開発機構(OECD)、世界経済フォーラムで認識されています。そして、2015年に国連の「持続可能な開発目標」(SDGs)に署名したどの政府も不平等の削減を宣誓しています。しかし、文言では叶ったことが、行動において成功を意味するわけではありません。不平等を打ち砕くには、社会的運動が必要なのです。

「全ての歴史の進展が示すように、あらゆる権利の獲得は全力の闘争によって生まれてきました。争いは常に興奮を呼び、喚起させ、人々を夢中にさせるもので、一時的にその他の騒動を消してしまいます。こうなるのは当然で、そうでなければ何も生み出されないのです。もし奮闘がないのなら、何の進歩も生まれません。自由を希求しながら動乱に反対するものは、土を耕さずに穀物を欲するのと同じです。雷や稲妻なしに雨を欲するのと同じです。恐ろしく響く潮騒なしに海を欲するのと同じです。要求しなければ権力は何も譲歩などしません。これまでもそうですし、これからも絶対にそうです。」

competition dispute goats
Photo by Pixabay on Pexels.com

不平等拡大の現実

極度の経済的不平等は、この30年から40年の間に世界中で急拡大してきました。10人に7人は、30年前よりも貧富の差が広がった国に住んでいます。

ザンビアは貧困国から中所得国へと公式に移行しましたが、実際には貧しい人々が増加しています。パキスタンでは、人口の半分は土地を持っておらず、地主の内のわずか5%が2/3の土地を所有しています。都市部では上位20%の住人が60%以上の所得を占め、下位20%の住人は3%の所得しか稼いでいません。アメリカでは最も裕福な10%が、不況後の成長の全てを手に入れました。事実としてこれらの富裕層は、成長の全て以上を享受し、残りの90%の人々は取り残されました。クレディ・スイスは、最も裕福な1%が保有する富の割合について、インドネシアでは約50%、インドとタイでは約60%、ロシアでは約75%と推定しています。

2019年時点において、世界で最も裕福な26人(ほとんど白人男性)が、世界人口の最も貧しい半分の人々が持つ資産と同じ富を保有しています。アフリカでは、最も裕福な10家族が、大陸全体で最も貧しい半分の人々が持つ資産と同じ額を保有しています。

「この状態は危険です。誰にとっても。放っておくと良い結果にはなりませんよ。」

(モリス・パール、元ブラックロック取締役)

不平等の拡大がもたらすもの

1.貧困問題を悪化させる

「私たちのコンピューターの解析によれば、貧困は不平等が是正された時にのみ終わらせることが可能です。」

(アンディ・サムナー、キングス・カレッジ・ロンドンのエコノミスト)

これまで、ある国が特定の経済発展段階を超えると、その国の人々は、貧困から解放されると信じられていました。しかし現実は違います。不平等の是正なき経済成長は、貧困を終わらせることは出来ないのです。

2.経済成長を妨げる

不平等は経済成長を妨げます。より平等な国の方が、より長期的に、さらに成長することをデータが示しています。これは、富が集中している場合に比べ、より広い消費者層ならびに人的資本と、社会的安定が、経済成長の強力な基盤を提供するからです。

不平等は機会も損ねてしまいます。正真正銘のアメリカンドリームは、アメリカにはなくデンマークにあります。極端な不平等と高い社会的流動性は、両立できないのです。

3.公共悪である

「身体の健康、メンタルヘルス、薬物の乱用、教育、収監、肥満、社会的流動性、信頼あるコミュニティ生活、暴力、10代の妊娠、そして子供の幸福は、より不平等な国において著しく悪化する」

(ウィルキンソン、ピケット)

不平等は交差しており、あらゆる形態の不平等がお互いに影響し合っています。ここ数十年間の富の一極集中は、人種とジェンダーの不平等も拡大させてきました。とりわけ有色人種の女性は、経済的不平等の拡大によって最も大きな打撃を受けています。彼女の仕事の多くは、有給であろうが無給であろうが認識されず、保証もされません。

不平等に起因する社会的崩壊は、戦争につながる可能性さえあります。

「極端な経済的不平等は、平等な価値ならびに平等な尊厳という基本原則の遵守を阻害する。そして、経済的不平等という現実が、最も恵まれない人々の日常となるだろう。私たちは、日を追うごとにこれらの人々と真に平等な条件の下で共に生きる姿が想像できなくなっている。そのため私たちは基本的平等の原則を益々信頼できなくなるだろう。経済的不平等とその光景に慣れ過ぎたのだ。だから不当であるにもかかわらず、恵まれない人々を私たちと同じく平等な存在であると認識するのを辞めるだろう。そうすることは不正義を認めることになるのだから、そのような認識はむしろ道徳的に恥ずべきことだろう。おそらく背を向けて逃げた方がまだましかもしれない。

(ジェレミー・ウォルドロン、道徳哲学者)

参考文献:ベン・フィリップス (著), 山中 達也 (翻訳), 深澤 光樹 (翻訳)『今すぐ格差を是正せよ!』(発売日:2022年8月8日)

本日のオマケ

私の取引

以下のファンドを毎営業日自動買付しています。

1.日本株式インデックスファンド 7,000円(自動買付)
(ニッセイ-<購入・換金手数料なし>ニッセイ日経平均インデックスファンド) 
2.世界株式インデックスファンド 7,000円(自動買付)
(SBI-SBI・全世界株式インデックス・ファンド) 
3.コモディティインデックスファンド 7,000円 (自動買付)
(三菱UFJ国際-eMAXISプラス コモディティインデックス)

「3.コモディティインデックスファンド」は、私が保有している投資信託の中でも最も成績が悪く、今唯一含み損を抱えたままになっているファンドです。積立て続ける意味もないと思ったのと、現金比率を上げていきたいので、来週以降積立を辞めます。売却はしません。これまで308,000円積み立て、現在評価額299,216円なので評価損益は△8,784円(△2.86%)です。

また以下のファンドを、月1回三井住友VISAカードで積立しています。

1.世界株式インデックスファンド 50,000円(自動買付)
(eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)) 


これらとは別に、日経平均225(ダイワ上場投信-日経225(大和日経平均)【1320】株の基本情報|株探(かぶたん) (kabutan.jp))も、先週までずっと買い続けていました。

株価次第では今週も追加購入できると思っていましたが、出来ず。現在評価額は1,977,150円(70口)、含み益は63,070円(+3.30%)です。中長期的には大きく下げる可能性もあると思うので、1口28,300~29,000円で、一旦70口全て売却しようと思っています。また27,300円くらいまで株価が落ちてきたら、少しずつ買い始めようと思います。

私の投資方針

1.投資対象は、主に株式インデックスファンド、又は個別株式とする。
2.世界株式インデックスファンドは、老後まで基本的に売却しない
3.レバレッジ、信用取引等はしない
4.財政状態、経営成績が良く、PER及びPBRが低めの割安株式を買う
5.平時は、預貯金の残高が減らないペースで積み立てる
6.暴落等により含み損が発生した場合、含み損状態を脱するまで、平時より積立額を増額する

投資方針の根拠

1.ジェレミー・シーゲル著『株式投資 第4版』
 ・長期の実質トータルリターンは、他の資産に比べ株式が圧勝する
2.山崎元、水瀬ケンイチ著『全面改訂 第3版 ほったらかし投資術』
 ・世界株式インデックスファンド、特に(eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー)がお勧め
3.厚切りジェイソン著『ジェイソン流お金の増やし方』
 ・基本的に売らない
4.ジョン・C・ボーグル著『インデックス投資は勝者のゲーム』
 ・インデックスファンドは98%の確率で、アクティブファンドに勝てる
5.チャーリー・マンガー著『マンガーの投資術』
 ・素晴らしい会社を適正な価格で買う

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