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節約をしてはいけない『50歳からやってはいけないお金のこと』

収入のコントロールは難しくても、支出のコントロールは比較的容易に出来ます。

支出のコントロールというと、「節約」とか「倹約」という話です。でもある程度の年齢、具体的には50代ぐらいからは、節約なんかする必要はないと思っています。それよりももっと適切に支出のコントロールが出来る方法があるのです。

なぜ「節約指南本」があふれかえっているのか

節約というのはいつの時代も、家計見直しという話題になると必ず取り上げられます。節約に関する雑誌も本も多く、節約が多くの人に関心がもたれていることが分かります。これはなぜでしょうか。

最大の理由は、おそらく世の中で働く人の9割がサラリーマンだからでしょう。サラリーマンは収入は安定していますが、自分で給料を増やすことが出来ません。収入を増やすことが出来ないのであれば、支出を減らすのは当然の成り行きです。そこで、どうやって無駄をなくすのか、あるいはどうやって節約するかという話になります。ところが、節約するのと無駄をなくすのとは全く意味が違います。

意味のない節約が多すぎる

例えば水道光熱費の節約は、家計全体から見れば本当に微々たるものです。手間と労力をかけて月に500円程度の節約にはなりますが、「こんなに頑張って節約しているんだ」という精神的な効果はあるでしょう。

しかし、私はあまり節約は勧めません。それをすることでストレスが溜まるからです。節約というのは欲しいもの、やりたいことでも我慢することになりがちです。外食を減らしたり、欲しい洋服を買うのを我慢したりするというのは、とても残念な気持ちになります。

若い時代はそれでもいいでしょう。なんらかの目的を達成するためにお金を貯めるという目標を立て、そのために色々なことを我慢するというのはやってもいいと思います。しかし、年齢も50代になってきてやりたいことを我慢するというのは、どことなく寂しい気持ちになってしまいます。

また、無駄な支出を冷静に見つめることも出来なくなり、かえって、努力した割には支出が一向に減らないという結果になりがちです。「無駄をなくす」とは、日ごろ気づいていないけれど、あまり意味のない支出をなくすということです。

不要な保険は人生最大の無駄

無駄な支出で最も大きなものは不要な保険でしょう。

保険を絶対に利用すべきなのは、次の3つの条件がそろったケースだと思っています。まずは、めったに起こらないことです。めったに起こらないからこそ、安い保険料でたくさんの保証が得られるのです。2つ目は、もし起こったら自分の蓄えでは到底賄えないことです。自分の蓄えで何とかなるのであれば保険に入る必要はありません。貯金をしていればいいだけです。そして3つ目は、それがいつ起きるか分からないことです。

このように考えていくと、入る必要性が高い保険の最も分かりやすい具体的な例は、自動車保険の「対人賠償」です。めったに起きませんが、もし起きたら何億円もの賠償金を払うことになります。

生命保険は、例えばまだ年齢が若くて子供が小さい、そして奥さんは専業主婦という場合には入った方が良いと思いますが、その場合でも遺族年金がいくらぐらいもらえるか、勤めている会社に遺族補償や弔慰金と言った制度があるか、その場合いくらぐらいもらえるかを把握したうえで、足りない分だけ掛け捨てで保険料の安い生命保険に入ればいいのです。また、数億円の資産を持っている人は、相続税対策として入ることも有効でしょう。

医療保険も、入るかどうか慎重に考えるべきです。公的医療保険で「高額療養費制度」がありますので、入院して高額になったとしても自分が負担する治療費はせいぜい10万円に満たないぐらいです。さらに言えば、大企業に勤める人であれば自社の健康保険組合があり、独自の「付加給付」がある場合もあります。この場合、企業によって金額は違いますが、多くは自己負担の上限が2万円とか3万円と定めれています。どんなに医療費がかかっても自分が負担する金額はその金額までですから、民間の医療保険に入る必要は全くありません。

高齢期に必要なのは保険ではなくて現金です。保険はその保険がカバーする事態が起こった時にしか支払われませんが、現金をためておけば何にでも使うことが出来ます。

病気になった時は公的医療保険で治療費を賄い、個室に移りたい場合やタクシーで病院に行きたい場合は、生命保険料の代わりにためていた貯金から使えばいいだけです。そう考えると、医療保険もやめてしまえば、おそらく1,000万円を超える金額をためることが出来るでしょう。

金利も大きな無駄になる

無駄な支出で保険の次に大きいものは、ローンやリボ払いといった借金をすることで払う金利です。

個人の場合、自営業でもない限り、事業をするためにお金を借りることはありません。自分が買いたいもの、例えば住宅を購入するために住宅ローンを組んだり、自動車の購入にオートローンを使ったりといった、何らかの商品やサービスの購入にまとまったお金が必要となる場合には、お金を借りることになると思います。この場合、経済行為の大原則「費用を上回る利益があるか」を考える必要があります。

例えば家を買う場合の利益は、歳をとっても自分が住む家があるという安心感が一番大きなものでしょう。同様に、旅行に行ったり自動車を買ったりする場合にローンを利用するのは、「今すぐ行きたい」とか「今すぐ車が必要」だけど、現在手元にお金がない場合です。

住宅ローンの場合であれば、融資する物件を担保に取りますし、団体信用生命保険に加入したりしますから、貸す側にはあまりリスクはありません。したがって金利水準もかなり安くなっています。ところがカードローンや消費者金融、リボ払いなどの場合、住宅ローンとは比較にならないくらい金利が高いのが普通です。なぜ高いのでしょうか?

それは、借りる相手の信用度をかなり低く設定しているからです。普通、こうした借金の場合、担保は取りません。一定の信用調査をすることもありますが、簡単な身分証明書だけで借りられることも多いです。従って、貸した先のうち、一定割合は返済できないということを見越して、金利を決めているのです。

中でも気を付けるべきなのが、「リボ払い」です。これは、払い方のバリエーションの1つのように聞こえますが、まぎれもなく小売りの借金です。年利15%と言った極めて高い金利が適用されます。ご存じの通り、リボ払いというのは毎月一定額の返済ですから、それほど返済額が増えている感覚がないのですが、実は相当負担が大きいのです。

a red sale tag on a miniature shopping cart placed on a macbook laptop
Photo by Karolina Grabowska on Pexels.com

家計簿アプリを使うと見えてくること

一般的には家計簿をつけている世帯は1割程度しかないと言われています。

たしかに家計簿をつけるというのは、一昔前まではかなりハードルの高いことだったかもしれません。ところが、最近は少し状況が変わってきました。その変化とは、①家計簿アプリが浸透してきたこと、そして、②現金による支払いが減ってカードや電子マネーでの決済が増えたことです。

家計簿アプリは実に便利です。銀行口座やクレジットカード等と紐づけることが出来ますから、支出の全てが自動的に記録されます。カバーされないのは現金を使う場合のみですが、最近では現金を使うこともかなり減りました。

家計簿アプリの最大のメリットは「簡単にできる」ということではありません。一番いいことは「使途不明金」が明らかになることです。使途不明金が見えるようになると、無駄な支出をチェックすることが出来るようになり、支出のコントロールが容易になります。結局、どこまで行ってもベースになるのは収支であることを考えると、自分でコントロールできる支出の把握をきちんとすべきなのです。


参考文献:大江 英樹著『50歳からやってはいけないお金のこと』(発売日:2023年5月16日)

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