『日本一の大投資家から教わった人生でもっとも大切なこと』の著者である本田晃一さんは、「タマゴボーロ」や「麦ふぁ~」で有名な竹田製菓の会長である竹田和平さんに「幸せになるための生き方」を教わりました。
本書はそんな「和平さんの教え」が、「出会い」「お金」「愛」「豊かさ」「成功」「人生の極意」の6つのテーマで書かれています。
豊かさとは、お金にまつわることだけではありません。豊かになるためには、自分やお金に対するイメージを変えることが重要です。
幸せで豊かな人生を送るためには、「在り方」が大切なのだ
本書を、次の8つのポイントでご紹介します。
【お金】「いかに稼ぐか」と「いかに与えるか」
お金に対するイメージは人によって様々です。そして、お金に対して持っているイメージが、そのままお金の受け取り方になります。
「お金は卑しいものだ」と思っている人の元にはお金は入ってきません。成功者と呼ばれている、たくさんのお金を稼いでいる人達は、お金に対して良いイメージを持っています。
これは、お金の使い方も同じです。ストレスを感じながらお金を稼ぐと、ストレスと共にお金を使ってしまいます。そのため、日々の仕事で疲れている会社員がブランド品等を買いあさったり、飲み会で散財したりするのは、このパターンです。どんな気持ちでお金を使ったのかが大事なのです。
喜びとともにお金が入ってくると、喜びとともにお金が出ていきます。人から感謝されてお金をいただくと、自分がお金を使う時、「誰かを喜ばせてみたい」と思うようになります。
幸せになるためには、お金に対するイメージと、稼ぐ時の感情が大切なのです。
【愛】究極のセルフイメージ
セルフイメージとは、自分が抱く自分の人物像のことです。「自分は不細工だ」と思っていたら身なりに気をつかわなくなり、「自分は馬鹿だ」と思っていたら学ぶ機会を失ってしまいます。逆に、「自分は仕事で成功する」と思っている人はどんどん出世していくし、「自分はモテる」と思っている人は、恋人が途切れません。
幸せな人も不幸せな人も、それぞれのセルフイメージ通りの人になっています。そのため、幸せになるためには、セルフイメージが鍵を握っているといっても過言ではありません。
セルフイメージを変えるには、理想の人のキャラクターを演じてみたり、その人の考え方を真似てみるという方法があります。その「理想の人」は、好きな偉人でも、憧れの起業家でも良いです。「これだ!」という生き方の人を見たら、その人のイメージを演じてみたり、その人がなぜその生き方に至ったのかを調べてみると良いです。
【愛】与えれば与えるほど返ってくる
お金も愛も、与えれば与えるほど返ってきます。
著者の本田さんは、ビジネスで大成功を収めた社長さんの勧めでコンビニの募金箱に1万円を寄付してみました。最初は「勿体ない」と思っていましたが、半年ほど続けていると気にならなくなり、驚くことに、自分の周りから争いもなくなり、穏やかになったのだそうです。
募金をする時のポイントは、見返りを求めないことです。与えることをためらったり、見返りを求めたりするとのは、なくなると思っているからです。与えることが無意識に出来るようになると、執着が減ります。執着が減ると、争いやいざこざに巻き込まれることもなくなります。
「与える」という生き方が軸になると、今ある悩みがクリアになるどころか、周りの人を輝かせる生き方になっていきます。
【豊かさ】相手が喜ぶことは自分の喜び
「自分のコップの水が満たされていると、周りに与えることが出来る。しかし自分のコップが空っぽだと与えることが出来ない。」とよく言われています。コップが満たされているというのは、心が豊かで幸せを感じている状態のことです。心が豊かで幸せであれば、周りにいる人にも幸せが伝染します。そして、自分のコップを簡単に満たすことが出来る方法は、たくさん「ありがとう」と言うことです。
毎日ご飯が食べられること、家族や自分が健康でいられること、雨風をしのげる家があること、、、これらは決して当たり前の事ではありません。想像力を働かせれば、「ありがとう」と言うべきことはたくさんあります。
ありがとうは、100万回言うと良いです。
ありがとうを言い続けることにより、些細なことでも感謝できるようになります。「ありがとう」は、周りの皆を幸せにする魔法の言葉です。意識して言うことにより、自分のコップだけでなく、他人のコップまで満たすことが出来ます。
【成功】動機がある人は成功するまで気がもつ
何か達成するべきことや努力するべきことがあるとき、頑張るための動機や目的があると、より力を発揮することが出来ます。
例えば、500万円稼がなければいけない状況があったときに、そこに稼ぐ動機があるのとないのとでは、成功する確率が全く違います。動機があれば、モチベーションが上がり、成功するまで努力を続けることが出来ます。動機がなく、ただ500万円を稼ごうと思っても簡単にはいきません。動機がないのに、高いモチベーションを維持し続けるのはほぼ不可能だからです。
動機があれば、目標達成への道しるべとなり、成功まで気持ちを保って進むことが出来ます。
【人生の極意】ピンチの中で伸びる人の考え方
例えばオイルショックの時、産油国に頼っていた日本は打撃を受けました。しかしそこから、日本の自動車会社は低燃費の車を作り、世界一の自動車大国になりました。
ピンチはチャンスなのです。ピンチが訪れた時、ピンチと捉えるか、チャンスととらえるかにより、その後の状況が変わります。ピンチの状況の中で、以下に工夫を凝らしながら突破できるかが、ポイントです。
【人生の極意】才能は自覚した方が早く磨かれる
誰しも何か1つは、才能の原石を持っているものです。
才能は、限られた人しか持たないない特別な能力ではありません。「優しい」、「声が綺麗」、「ポジティブ」と言うのも、その人の魅力であり才能の1つです。
才能は、自覚した方が早く磨かれます。
才能を自覚するのに有効な方法は、周囲の人から褒めてもらうことです。
著者の本田さんは、「褒め褒めワーク」をやったそうです。8人くらいで1人を囲み、ひたすら気づいた長所を褒めまくるというものです。そして、褒められた人は、「ありがとう」しか言ってはいけません。「ありがとう」を言って受け取るまで、「褒め褒めフレーズ」を何度も言われるというものです。本田さんはこのワークで、「ビジネスの才能ありますね」等の褒め言葉を受け取り、才能だと自覚したことでビジネスの分野が開花したそうです。
才能や長所は、受け取って味わわなければ磨かれないし、活用しづらいのです。認めると、周りにどんどん提供できるようになります。
【人生の極意】ワクワクのコンパスを大切にしよう
常にワクワクにしたがって生きると、人生が面白いように好転していきます。ワクワクを大切にすると、次に進む道を心のコンパスが指してくれるからです。その先に幸せが待っていることが分かるからこそ、人はワクワクするのです。
一方で、「苦労は買ってでもしろ」という言葉があります。楽しいことだけしていてもつまらないというのは、日本人にありがちな思想ですが、苦しみは苦しみを生みます。
自分が次に何をしたらいいのか、ビジョンが見えないときは、まずはワクワクすることを始めてみると良いです。心躍らせる感覚を研ぎ澄ませることにより、新たなビジョンが見えてくるでしょう。
本書の詳細は『日本一の大投資家から教わった人生でもっとも大切なこと』をご参照ください。
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