最近、「引き寄せの法則」という言葉を、よく耳にするようになりました。
引き寄せの法則とは、自分と同じ波長のものが互いに引き寄せられるという法則です。そのため、自分がいい気分でいる(いい波長でいる)ことが最も重要なのですが、実際に「引き寄せの法則」を自分のものにして、思い通りの人生を引き寄せているという方は少ないのではないでしょうか。
宇宙の仕組みを人類に伝えてきたバシャールは、ワクワクにしたがって理想的な人生を引き寄せるためには、まず自分の中の観念を変える必要があると言います。
私たち人間は、それぞれ個性を持っています。その個性を構成する一番大切な要素が、「現実とはこういうものだ」という主観的な考え、観念です。そしてその観念から感情が生まれ、感情に基づく思考が、行動につながります。つまり、観念、感情、思考が、私たちの行動やふるまいを決定しているのです。
例えば、自分の子供が定職についていない母親が、「こんな息子は恥ずかしい」という感情を持っていると、「人に顔向けできない」という思考が生まれ、「息子を責める」という行動につながります。これらの感情、思考、行動の大元には、「大人は定職に就くべき」という観念があります。
現実は観念を証明するもの
現実は、あなたが真実だと思い込んでいる観念を映し出しています。
もしあなたが、「誰からも愛されていない」という観念を持っていると、その観念を証明するかのように、人から無視されたり、恋人が出来ないという状況が現実として現れます。鏡の中のあなたの顔が悲しい表情をしている時、外側から鏡を触って笑顔に変えることは出来ません。自分が笑顔になって初めて、鏡の中の顔が笑顔になるのです。
現実も同じです。自分の中の考え方を変えて、行動が変わらない限り、現実は変わりません。なぜなら、外側の現実は、本当は存在しない幻想だからだと、バシャールは言います。私たちは、何か不都合なことが起こると、それを他人や状況のせいにしてしまいがちですが、本当は全て、自分の内側から来ているのです。
観念を変える
望まない現実を作り出している観念がある場合、私たちはそれをどのように変えていけば良いのでしょうか。
観念を変えるためには、次の3つのステップがあります。
1.観念を探す
自分の現実を作り出している観念を見つけるには、まず自分の感情に注目します。なぜなら、感情の元にあるのが観念だからです。
例えば、収入の少ない夫に対して怒りを感じる場合、その怒りという感情が何に対してなのかを掘り下げていくことで、自分がどのような観念を持っているかを探ることが出来ます。それが、「夫は働いて稼ぐべき」という観念だとすると、それがあなたを縛り、あなたの満たされない現実を映し出しています。このような「〇〇すべき」という社会等から刷り込まれた観念に縛られている人が、この地球には多いとバシャールは言います。
2.否定的な観念を肯定的な観念に書き換える
否定的な感情の元となっている観念が分かれば、次はそれを手放し、肯定的な観念に書き換えます。なぜなら、否定的な観念を変えない限り、否定的な感情、思考が繰り返され、現実が変わらないからです。
例えば、「稼げる人が稼げばいい」という観念に書き換えると、収入の少ない夫に対する怒りの感情は鎮まり、逆に、これまで一生懸命働いて家族を養ってくれたことへの感謝の感情が芽生えるようになるでしょう。肯定的な感情からは肯定的な思考、行動が生まれるので、夫に対する態度が変わっていきます。それが、良い夫婦関係という現実を引き寄せます。
3.ワクワクを行動に移す
肯定的な観念を持ったことによって現実の見え方が変わったら、あとはワクワクに従って行動するだけです。そうすることで、現実は、あなたのワクワクのエネルギーにふさわしい光景を映し出すようになり、目覚ましい人生の変化を感じるようになるでしょう。
自分の観念を信頼する
観念を変えると、感情、思考、行動が変わり、新しい人生に導かれていきます。しかし、観念を変えたからといってすぐに現実が変わることを期待しすぎないようと、バシャールは言います。なぜなら、結果にこだわりすぎると、せっかく書き換えた観念が定着する前に疑いの方が大きくなり、その観念を信じられなくなってしまうからです。外側に映し出される状況は、すぐに変わって見える時もあれば、そうでない時もあります。自分の観念を信頼しましょう。
あなたの人生を変えるパワーを持っているのは、あなただけです。