お金が貯まる人と、なくなる人にはその習慣に明確な差があります。
山崎俊輔著『お金が「貯まる人」と「なくなる人」の習慣 (アスカビジネス)』50個の中から8個ご紹介します。
お金が貯まる人の日常編
お金が貯まる人は吉野家も1,000円ランチも行く、なくなる人は毎日同じ500円ランチを食べる
お金が無くなる人は、お金を貯めるために我慢しないといけないと思い込んでいます。
一方お金を貯められる人は、毎日カツカツな暮らしをしているわけではありません。お金が貯まる人は毎日を楽しみながら、きちんと節約してお金を貯めています。
例えばランチの予算が1日500円だとしたら、毎日500円と考えるのではなく、1週間(平日のみ)で2,500円と考え、曜日ごと等で食べたいものを変える等の工夫をして、同じ予算で高い満足度を得ることが出来ます。
お金が貯まる人は、同じ金額でも使い方で満足度が変わることを良く知っています。食べたいものを食べ、食べることを楽しみましょう。
お金が貯まる思考回路編
お金が貯まる人は子供にお金の苦労をさせる、なくなる人は子供にお金の話を聞かせない
中学生に「お金を稼ぐことは汚いもの・ずるいものと思うか?」という質問をしたところ、多くの中学生が手を挙げたそうです。その理由は、親が子供にお金のことを教えていないからです。
貴方は親からお金のことを学びましたか?
ほとんどの親は教えないと思います。そもそも、真面目に仕事をしてお金を得ることは、正当な対価ですので、汚いことでもずるいことでも何でもありません。子供が育つためにお金がかかっていることもきちんと話すべきです。
お金が貯まる人は、お金のことをしっかり子供に教えています。お金が貯まる人は、大学生の子供に自分名義のクレジットカードを作らせます。そして、クレジットカードの使い方まで教えます。(リボ払いはだめ等)子供にプレゼントを買ってあげるときも、欲しいものの理由を語らせた上で買うなどしています。
お金が貯まる人となくなる人では、子供とのお金のコミュニケーションに大きな違いがあります。
お金が貯まる人は、年金は破綻しないが減ると思う、なくなる人は年金は多分破綻すると思う
お金が無くなる人は、国の年金制度は破綻すると本気で思っています。年金が本当に破綻するということは、老後25年の生活費を全て自分で貯金しないといけないということです。お金が無くなる人は、文句は言っても貯金をするという行動はしません。
お金が貯まる人は、年金制度が破綻するのではなく、年金の水準は今よりも下がるということを理解しています。自分の退職金見込み額を知り、iDeCo、NISA等の制度を利用しています。日本の年金には現在約190兆円の年金積立金があります。(出所:GPIF 2021年度第1四半期運用状況)このレベルの積立金があるのは、日本とアメリカのみです。フランスやドイツはほとんど積立金はありません。
お金の使い方編
お金が貯まる人はコンビニをショーケースにする、なくなる人はコンビニを冷蔵庫にする
お金が貯まる人は、コンビニであまり買い物をしません。コンビニは高いからです。
お金が貯まらない人は、コンビニで買い物をし、色々なクレジットカードやポイントカードを持っていています。高い買い物をし、ポイントをうまく使いこなせないから、お金が貯まらないのです。
管理・契約編
お金が貯まる人は高い保険に入らない、なくなる人は生保レディの言いなりになる
毎月1万円以上の生命保険に加入している人はお金が無くなる人です。保険を入るかどうかを判断するポイントは2つです。
①損害額が大きいか小さいか、②発生確率が高いか低いか。
損害額が小さいもの(がん保険、医療保険等)は、発生確率関係なく入る必要はありません。事象が起きてしまったら貯金から払えば良いからです。がん保険に入るくらいなら、毎年がん検診に行った方が良いです。
損害額が大きく、発生確率が低いことは保険に入った方が良いです。入ることを検討するべき保険は、掛け捨ての生命保険、火災及び地震保険、自動車保険(自賠責保険)の3つです。
お金の増やし方編
お金が貯まる人はスマホで投資を始める、なくなる人は銀行で投資を始める
投資でお金を貯めたいなら、ネット証券を利用するべきです。店舗型よりネット証券の方が手数料が圧倒的に安いからです。お金が無くなる人は、銀行の窓口や店舗型証券会社で投資信託を購入したり、外貨預金にお金を入れます。
お金を貯めたいなら、投資の勉強を自分でするのが一番良いです。
お金が貯まる人は株価下落をチャンスととらえる、なくなる人は株価上昇をチャンスととらえる
お金が無くなる人は、株価が下がっている時に怖くて投資が出来ません。
お金が貯まる人は株価が下がっている時に買います。投資になれている人は、株価が値上がりしていくことを知っているので、株価下落時でも余裕をもって投資を続けることが出来ます。
ポイントは、長期的な視点をもって投資することです。
仕事・転職編
お金が貯まる人は退職金制度を熟知している、なくなる人は定年まで働くイメージが出来ない
お金が貯まる人は、資産形成に詳しいです。
貴方は、定年まで働いたら退職金をいくらもらえるか知っていますか?定年退職者の退職給付額は、平均で 1,700 万円~2,000 万円です。なお、退職金制度のない会社も約20%存在します(出所:金融庁金融審議会)。
退職金、年金をベースにいくら貯める必要があるのか、今のうちからしっかり把握しておきましょう。
本書の詳細は 『お金が「貯まる人」と「なくなる人」の習慣 (アスカビジネス)』 をご参照ください。
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