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FIREを達成するための3ステップ。『FIRE最強の早期リタイア術』

『FIRE 最強の早期リタイア術――最速でお金から自由になれる究極メソッド』の筆者クリスティー・シェン氏は、底辺1%の家庭で生まれ、幼い頃から貧困に苦しめられて育ちました。ある日クリスティーは家の鍵をなくしてしまいました。家の鍵を取り換えるのに30ドルかかります。そのせいで、感覚が麻痺するほど、親に殴られたそうです。

「貧しい時にはお金こそが世界で最も大切なものなのだ」という価値観が、そこで生まれました。なぜなら、お金で生死が左右されるからです。不注意な過ちなど犯せません。もし犯したら飢えて死ぬことすらあるからです。こういった欠乏マインドによって、 クリスティーは何よりも経済的な安全を優先するようになりました。

「絶対に覚えておこう。お金は世界で最も大切なものだ。お金は犠牲を払う価値のあるものだ。お金は血を流してでも得る価値のあるものだ。お金は我々にとって唯一最も強力な武器なのだ。」

クリスティーは、今ではゴミの山を漁ることなく、35歳の早期退職者として世界中を旅しています。今の彼女があるのは、欠乏マインドのお陰なのです。

教育、文化、読書、余暇。これら全てはお金があることが前提です。最良のものを手に入れ、最大限楽しむ時間が欲しいと思うのではないでしょうか。そうであれば、貴方のために働いてくれるお金はあった方がいいはずです。

FIREとは

FIREとは、Financial Independence Retire Earlyの略で、早期退職して、お金のためにへとへとになるまで働く縛りから自分を解放するという、ライフプランや概念を言います。アメリカの20代30代の若者の間でブームになっていますし、日本でもFIREを目指す人が増えています。

早期退職という概念は、昔からありました。しかし、従来のリタイアというのは、ビジネスで成功した人や起業で成功した人、あるいは親の遺産を相続した人など、特別な成功者だけしかできないというイメージがありました。しかし、今回ブームとなっているFIREは、誰でも実現できるのがポイントです。

例えば、毎年の生活費を賄えるような貯蓄と生活を意識しながら、リタイア後も投資の収益を得ることで、誰でも経済的自立を目指すことが出来ます。仕事が好きでやっている人は引退することは考えられないと思いますが、大抵の人は、仕事をしている一番の理由は生活費を稼ぐことでしょう。だから、ある程度大きな貯蓄を作り、そこから得られる投資収益によって生活費を賄うことが出来れば、別に60歳の定年を待たずとも早々とリタイアすることも可能です。

一つの会社に定年までずっと勤め上げ、老後にやっとリタイアするというのが昔の常識でした。しかし今では、恵まれた環境などによって、個人の努力で早々と引退することも出来ます。そういう選択肢があるということを、認識しておきましょう。

筆者はプログラマーという仕事で高い給料をもらい、しっかり倹約し、貯蓄をすることで、31歳でミリオネアになって早期退職を達成しました。つまり筆者は、普通に私たちと同じように働いて給料をもらい、それを貯めることで31歳の若さで引退することが出来たということです。

日本にも、30歳でFIREを達成された穂高唯希氏がいらっしゃいます。FIRE達成時の資産は7000万円、月平均20万円超の配当収入があるという状態でした。彼は働き始めた時から、「お金を貯めてさっさと引退してやる」という強い意志をもち、そのための行動を継続し、実際に早期退職を実現しました。彼のブログはこちら。彼の書籍は、『本気でFIREをめざす人のための資産形成入門 30歳でセミリタイアした私の高配当・増配株投資法』です。

貴方が大きな貯蓄を作るのが無理だと思うのは、それが非現実的に感じられているからでしょう。しかし、さっさと仕事を辞めて引退するんだという強い目標が出来れば、収入を上げようという気にもなるし、しっかりと貯蓄しようという気にもなります。

日本でも世界でも、FIREを実際に達成する人が増えています。私たちに出来ないということはありません。問題はやるかどうか、そして正しくFIREに至るための道筋を描けているかどうかということです。

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Photo by Skully MBa on Pexels.com

FIREを達成するための3ステップ

1.リタイア後の生活費を決める

貴方が会社を辞めた後に、生きていくためにどれだけの生活費が必要かということを考えてください。FIREとは貯蓄を作って、その貯蓄を安全に投資して、その投資利益で生活していくことを目指すものですので、当たり前ですが、リタイア後の生活費が高ければ高いほど、貯めなければいけない額は増えます。リタイア後の生活費を低く抑えられるのであれば、貯める金額は少なくて済みます。

何円貯めればリタイアできるという共通の具体的な金額はありません。結婚しているか、子供はいるか、リタイア後にどんな生活をしたいのか等によって、リタイア後のあなたの生活費が変わりますので、それによって何円貯めるべきかということが決まります。

2.4%ルールを理解して、目標貯蓄額を決める

貯めるべき目安は、年間生活費の25倍の金額です。この25倍というのが、早期リタイアのために必要な貯蓄額として、FIRE実践者の間で一つの定番となっている指標です。

25年分の生活費を貯めることさえできれば、一生働かなくても大丈夫です。なぜなら、25年分の貯蓄額は投資元本だからです。リタイア後は、ここからの収益で暮らすことになります。

貯めたお金を、インデックス投資信託などの安全な投資先に投資すると、大体年間4%の投資利益が出ます。ですから毎年、この投資利益分の4%を使って生活費を賄います。毎年4%定率の投資利益が出ると仮定すれば、元本は全く減ることなく生活が出来ます。(実際は毎年4%定率の投資利益が出るということはありませんので、元本が減ることはあります)

1998年、トリニティスタディという研究で次のようなことが分かりました。

1926年から1995年の70年間を対象として、株式50%、債券50%の組み合わせで資産を持ち、毎年4%ずつ取り崩すとすると、30年後に資産が残っている確率は96%ということ。しかも資産残高は中央値ベースで8倍に成長していました。

これはつまり、例えば5,000万円で退職し、毎年その4%である200万円ずつ取り崩して生活した場合、30年後の資産の残高は中央値ベースで4億円になっているということです。

これは少し昔の研究結果ですが、現在でも当てはまる可能性が高いということが分かっています。つまり、資産の4%以内の支出額で毎年生活する限り、貴方の元々の貯金額は一切減らないということです。

3.POTスコアの高い職に就き、徹底的に支出を減らす

POTスコアとは、スキルを身に付けるためにかかるお金と、スキルを身に付けたことで増える収入をスコアにしたものです。ざっくりいうと、職業のコスパを測る指標というイメージです。

筆者は大学の選考を選ぶ際、自分の選択肢を数字で評価しました。全ての大学のホームページを読み、それぞれの学位の取得にいくらかかるのかを調べ、卒業後に期待できる収入と比較してみました。その結果、筆者が最も興味を持ったのは次の3つの分野でした。

  • ライティング:0.2
  • 会計:1.83
  • コンピュータエンジニアリング:2.81

つまり、上記3つの中ではコンピュータエンジニアリングが最もコスパが良いということになります。そして、筆者はプログラマーになることにしました。

因みに医師、弁護士は収入が高いイメージですが、POTスコアは1.0前後しかありません。6年制の大学に通ったり、卒業後も試験勉強をしなければならない等、大変な学費・時間・努力となります。

早くお金を貯めて、早くリタイアを達成したいなら、コスパの高い職業につかなければならないと、筆者はいいます。

心から好きなことをすれば、お金は後からついてくると期待するのは危険です。まずはお金を追いかけましょう。好きなことはその後でいくらでもできます。全ての学位が平等なわけではありません。私たちは、自らの情熱に従ってはいけません。POTスコアに従いましょう。(やりがいよりお金を追え、という考え方は、年収1億円のマナブ氏の考え方に似ています。興味のある方は、こちらからどうぞ。)

筆者の好きなことは作家でした。FIREを達成した後に、作家という夢を実現できました。

コスパの良い職業に就けば給料が高いので、あとは出来るだけ無駄遣いをせずに貯蓄できれば、FIREへの一歩を踏み出したことになります。

サイドFIREについて

サイドFIREとは、完全に引退するのではなく、フルタイムの仕事は退職しており、副業などで週に3,4日働いて少し収入を確保している(半分リタイアしている)状態のことです。この少額の労働収入と、資産から入っている収入(=投資利益)の合計で生活するという考え方です。

サイドFIREのメリットは、必要な貯蓄額がFIREに比べて少なくて済むということです。

例えば年間200万円の生活費が必要な場合で、副業やアルバイトで100万円稼ごうと考える場合、投資利益は100万円で済むので、4%ルールに従えば、必要な資産は2,500万円(=100万円÷4%)になります。

このように、少し働くことを視野に入れるのであれば、必要な貯蓄額は大幅に下がるので、実現の可能性も大幅にアップすると思います。自分がやっていて全く苦にならない副業などで、足りない生活費を補えばいいわけです。

さらに、働きたくないし、そんなに貯金も出来ないという方は、地理的アービトラージという方法があります。これは、物価の安い国で生活をするということです。東南アジアには日本より物価が低い国がたくさんあるので、ある程度お金を貯めて東南アジアに移住すれば、日本で暮らすより圧倒的に貯金しなければならない額は減ります。

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Photo by Ann H on Pexels.com

本書の詳細は 『FIRE 最強の早期リタイア術――最速でお金から自由になれる究極メソッド』 をご参照ください。

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