栫井 駿介著『【Amazon.co.jp 限定】年率10%を達成する! プロの「株」勉強法(特典:限定動画「人生を変える『生涯保有銘柄』の探し方」データ配信)』は、「証券口座はどこで開き、何を選択するのか」という本当に基本的なことから書かれていますが、初心者向けに、個別株、バリュー株投資といった実践的な内容まで解説されている本です。
目指すお金持ちの程度にもよりますし、毎月どれだけの金額を投資に回せるのかにもよりますが、インデックス投資だけをやって大金持ちになるのは結構難易度が高いということを感じている方も多いかもしれません。
そこで、個別株にも挑戦してみましょうといういうことです。本書より、以下の2つのテーマで内容を紹介します。
積立投資は基本。超重要。
インデックス投資信託の積立は基本であり、超重要です。下図は、横軸が年齢、縦軸に体力を取っている図で、若いうちは体力という労働資本があるけれど、その労働資本は年をとるごとに減っていくので、これを補うように金融資本をどんどん大きくしていかなければいけないということを示しています。
少し前、2,000万円問題が話題になりました。2,000万円という数字が独り歩きしましたが、少子高齢化のため年金が不足するので、それを補うため自分でそれなりに備えておくこと(いわゆる自助ということ)が必要になるという内容でした。
政府はそのために、iDeCoやNISAといった税金面で優遇される制度を用意してくれています。iDeCoやNISA といった制度を使うと、2,000万円は十分準備できます。ただそのためには、投資について基本的なことを知っておく必要があります。
積立投資のメリットは、主に以下の3つ挙げられます。
1.分散効果がある
インデックス投資信託は色々なものを詰め込んだパッケージ商品のようなものなので、1つの会社が倒産したからと言って資産が0になることはありません。個別株よりも値動きが小さい(リスクが小さい)ので安心です。
2.ドルコスト平均法で時間分散できる
積立投資とは投資するタイミングを時間ごとにずらす投資、一括投資とは1回で全額を投資する方法です。
上図の例では、積立投資でも一括投資でも合計30,000円の投資をしているという点は同じです。
異なる点は、積立投資によると1か月目10,000円、2か月目10,000円、3か月目10,000円というように時間分散している一方、一括投資は1か月目に30,000円全額投資しているということです。
この時、株価が1か月目2,000円、2か月目1,000円 、3か月目2,000円という動きをした場合、 積立投資の場合は、2か月目の安くなったタイミングで株をたくさん(10口)購入できるので、30,000円投資した結果、合計20口購入できました。
対して、一括投資では15口しか買えませんでした。投資した金額は同じなのに、 積立投資の方が多くの口数を購入できたということは、一口当たりの取得価格は積立投資の方が安かったということです。だからこの例では、積立投資をした方のみ10,000円の利益が出ました。
この方法の良さは、感情や推測を挟まずに機械的にできる点です。何も考える必要はありません。
3.ほったらかしに出来る
ただし、この方法では大金持ちになることはなかなか難易度が高いです。
また積立投資には、以下の4つのデメリットがあります。
1.リターンが平凡である
2.大きく儲けるという熱量を注げない(つまらない)
3.大きく稼ぐには元手がいる
4.思考停止する
そこで、積立投資のこれらのデメリットを補うため、個別株に挑戦することを考えてみましょう。
個別株に挑戦しよう
Our favorite holding period is forever. (理想の投資期間は永遠)とウォーレンバフェット氏がいうように、基本的には長期投資が良いと、この本にも書かれています。
本当に良い株を長く持つための考え方、個別株の長期投資のポイントは、以下の5つです。
1.業績が伸びていること
そもそも長期投資は、企業の長期的な成長に懸けるものなので、短期間の他の投資家の心理を読むような戦い方とは異なります。その会社の本質的な価値が重要になります。最重要は純利益の推移(及び1株当たり純利益)です。売上が上がっていても、利益率が下がって入れば、売上の肥大化にすぎない場合があるので、あくまで純利益に着目せよということです。
2.成長意欲があること
いくらそれまでの業績が良かったとしても、今後の経営方針でどんな青写真を描いているかということ、成長意欲があることが非常に重要になります。またIPO株などは、上場ゴールに気をつけましょう。上場を達成したことでモチベーション低下が起きる可能性等もあります。
3.ビジネスの強み(堀)があること
他にはまねできないビジネスモデルの強みのことです。今現在業績が伸びていて、成長意欲があったとしても、その会社の武器は何なのか。新規参入しやすいか、真似しやすいかを考えましょう。もし容易に競争力を侵害されるようなビジネスモデルであれば、長期的に成長し続けるのは難しいでしょう。
4.財務に無理がないこと
無借金、自己資本比率80%以上といった財務健全性が必ずしもいいとは限りません。時にはレバレッジをかけるために借金をすることも良いことです。借金を全然したがらないというのは、成長意欲が弱いという見方も出来るし、本当にお金に困った時に普段から銀行との付き合いがないため借入しづらいという問題もあると思います。無理がない程度に借金を効率的に使っている企業が対象になります。
5.割高過ぎないこと
割高かどうかPER(Price Earnings Ratio)を見ます。成長性が高い企業がどうしても割高になる傾向がありますが、本書では初心者の場合は、PER50倍未満の株式にするべきと提案されています。
本書の詳細は 『【Amazon.co.jp 限定】年率10%を達成する! プロの「株」勉強法(特典:限定動画「人生を変える『生涯保有銘柄』の探し方」データ配信)』 をご参照ください。
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