金川顕教著『年収300万円の悪習慣 年収1000万円の良習慣 年収1億円の人のすごい習慣』には、成功するための習慣が45個紹介されています。
著者の金川氏は、偏差値35の高校から2浪の末立命館大学に合格し、在学中に公認会計士試験に合格され、その後起業して成功された方です。高校から大学、そしてその先の金川氏のプロフィールは、学年ビリのギャルが1年で偏差値を40上げて慶應義塾大学に現役合格した『ビリギャル』である、小林さやかさんを想起させるものがあります。
本書より次の3つのポイントでご紹介します。
思考の違い
1.年収300万はMust思考、年収1,000万はCan思考、年収1億はWant思考
仕事に対する思考が、年収300万、1,000万、1億でそれぞれ異なります。
年収300万円の人は、仕事はやらなければいけないこと、義務であると捉えています。生活のため、お金の為に働かなければならないと考えています。仕事を義務と捉えると、ストレスで嫌になってしまうかもしれません。またそのような人には人、物、お金、情報等も集まってきません。
年収1,000万円の人は、専門性をもって自分にできることをしようと考えていたり、出来ないことを出来るようにしようと考えている人です。このような人は、仕事を仕事と捉えています。
自分が何をやるべきか、何が出来るのかを考え、やりたいことをやっているのが年収1億円の人です。「やりたいこと」にフォーカスすると、自然と努力出来、成果がついてきます。
2.年収300万は10時間継続する、年収1,000万は1,000時間継続する、年収1億は1万時間継続する
どんなことでも1万時間やれば一流になれるという「1万時間の法則」を聞いたことがある人も多いかもしれません。多くの人が勘違いしているのですが、この「1万時間」とはアウトプットが1万時間ということです。インプット時間はカウントしません。
アウトプットとは、次のようなことです。
- 話を聞いてノートにまとめる
- 内容を人に話す
- 実際に仕事で試す 等
アウトプットを1万時間やって、初めて一流になれるということです。1万時間継続するのはとても大変なので、義務感でやるのは苦しいはずです。出来るからやるのでも、大変です。でもやりたいからやっている場合、大変には感じません。努力してやっているわけではないからです。だから、先に述べた通り、年収1億稼ごうと思ったら、それが「やりたいこと」である必要があるのです。
3.年収300万はテイク&テイク、年収1,000万はギブ&テイク、年収1億はギブ&ギブ
時代は変わっても成功する方法は一つ。求めるよりも与えまくる人が成功します。
〇〇になりたい、〇〇が欲しいという自分にベクトルが向いた状態ではなく、〇〇を伝えたい、〇〇を学んでほしいという他者にベクトルが向いた状態が成功するということです。
例えば営業の場合、相手にとって価値ある情報を伝え続けている(ギブ)と成功します。
良い人脈を作ることは、ビジネスにおいても人生においても重要ですが、本当に良い関係を作るには、ギブ&ギブというギバーの精神を持つことが大切です。見返りを求めず、相手に与え続けましょう。成功するには応援される必要があるからです。応援されると、人、物、お金が集まってきます。相手に与えれば与えるほど、返ってくるものも大きくなります。
ライフスタイルの違い
年収1億円の人のライフスタイルを知ると、こんな生活をしてみたいと憧れるのではないでしょうか。
このような素直な思考が、年収を上げる第一歩になります。(Want思考)どうせ自分には無理だとか、自分には関係のない世界だとか、嫉妬をして自ら蓋をしていませんか?素直に憧れを抱くということが、年収1億円を達成するための第一歩になります。そしてその生活を真似して一流の経験をする、つまり行動することで、思考が変わり、潜在意識が変わっていきます。
著者も昔、階によって激しい家賃の差があるマンションに住んでいたことがあり、当時は払える範囲で下の方に住んでいたそうです。エントランスや駐車場は共通なので、普段生活している範囲では会えなかった桁違いのお金持ちを見て観察していました。お金持ちのライフスタイルを知ることによって、それをモチベーションにつなげていたそうです。
1.年収300万は牛角へ行く、年収1,000万は叙々苑へ行く、年収1億はUSHIGORO Sへいく
USHIGORO Sは、銀座や西麻布にある焼肉屋さんです。1人2万~3万円です。年収1億円の方は、このクラスのものを毎日食べているそうです。そうすると、一人月100万円くらいになりますね。
2.年収300万は格安ツアーで国内旅行、年収1,000万は家族でハワイ旅行、年収1億は仕事仲間とサントリーニ島
サントリーニ島は、ギリシャ南東部のエーゲ海に浮かぶ三日月の形をした火山島です。美しすぎる、素敵な場所ですね。このような場所に仕事仲間と行くことで、短期間で仲を深めることが出来たり、自分のセルフイメージを上げることが出来ます。ハイブランドの物も、割引きで売っています。年収1億クラスになると、海外が日常になるようです。
3.年収300万は東横インやアパホテル、年収1,000万はヒルトン、シェラトン、年収1億はリッツカールトン、アマン
リッツカールトンやアマンに泊まることで、セルフイメージが上がると思います。(共に、京都のホテルをリンクしております。アマン京都はコロナ禍直前の2019年11月に開業した、非常に新しいホテルです。)見る景色を変えなければ、年収は変わりません。心で感じるもの、見るものが引き寄せられます。経験に対して投資したものの価値は、下がりません。(この点金融資産への投資とは異なります。)
4.年収300万はドトール、年収1,000万はスターバックス、年収1億はアマンのラウンジ
ドトール、スターバックス、アマンのラウンジは、打ち合わせに使う場所です。
ドトールやスターバックスでは、周りに声が聞こえてしまったり、周りから声が聞こえてきます。
一方アマンのラウンジは、他の席と距離があいていておしゃれで優雅です。このような場所を使うことによって、商談相手に価値を間接的に伝えることが出来、セルフイメージのアップにもつながります。コーヒー代も、スターバックスと比べて1,000円しか変わりません。
5.年収300万は家が散らかりっぱなし、年収1,000万は夫婦で掃除をする、年収1億は週に1回家政婦が掃除する
家政婦さんは、1時間4,000円から5,000円で雇うことが出来ます。(家事代行 サービス (duskin.jp)
月50万円以上稼ぐ人であれば、時給あたりで考えると、人に頼んだ方が良いです。なお、シルバー人材センターで依頼すれば、1,200円程度の地域もあります。
マネーリテラシーの違い
1.年収300万は無投資、年収1,000万は残金投資、年収1億はレバレッジ投資
下図、各国の家計金融資産構成比をみると、日本の現金・預金比率は52.2%と、欧米に比べて高く、一方株式・投信比率は15.0%と、欧米に比べて低いのが分かると思います。
日本人は、お金が余ったら投資をすることを考えると思います。
香港やシンガポールのようなマネーリテラシーの高い国では、給料が入ったらまず投資にまわすことを考えます。
本書の詳細は 『年収300万円の悪習慣 年収1000万円の良習慣 年収1億円の人のすごい習慣』 をご参照ください。
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