『経済的自由をこの手に! 米国株で始める 100万円からのセミリタイア投資術』の著者、たぱぞうさんは、40代で1億円以上の資産を築き、2019年春に「セミリタイア」という生き方を選んだ方です。
セミリタイアまでの流れ
たぱぞうさんは、初任給で株を購入され、投資家としてデビューされます。投資を始めた理由は、人生の選択肢を増やしたかったからです。
最初からセミリタイアは意識していたわけではなく、投資により資産が増えていく中で、この程度資産があればリタイアできるということで、セミリタイアという生き方を選択されました。
たぱぞうさんの資産の推移は下図の通りです。2019年に資産1億円を超え、セミリタイアを達成されました。
- 2000年、初任給で株式投資を開始。投資家デビュー。
- 2008年?、30歳、米国株式投資を開始、資産1,000万円に到達。
- 2012年、34歳?、資産3,400万円に到達。ぼんやりセミリタイアを意識し始める。
- 2017年、39歳?、資産1億円に到達。資産管理法人設立、太陽光発電、不動産投資開始
- 2019年、40代前半(41歳?)、資産1億円超、この時副収入100万円に到達。
- 2021年、43歳?、資産5.5億円(株式2.5億円、太陽光1億円、不動産2億円)。太陽光から年間500万円の収入、不動産から年間700万円の収入。
詳細を順を追ってご紹介します。
米国株を勧める理由
たぱぞうさんは、30歳で1,000万円を達成され、この頃から米国株式投資を開始します。
米国株を推奨する理由は、次の通りです。
- 過去30年間で、日本株の21倍成長したこと
- 米国の人口は増加見込みであり、消費が増える見込みであること
- 株主利益が最優先される、つまり株式価値を最大化させるという考え方が浸透しており、文化の面でも米国が良いということ
セミリタイアを意識した理由
たぱぞうさんは、30代半ばで資産3,400万円に到達し、この頃からセミリタイアを意識するようになりました。
会社でも中間管理職となり、組織の意見を調整する立場になったことで息苦しさを感じていました。それと同時に、アイデアが湧くうちに色々なことに挑戦したいという思いも芽生えてきました。資産も3,000万円から4,000万円に到達していましたが、この頃はまだ具体的なセミリタイアプランはなかったようです。
なおたぱぞうさんの場合、資産がさらに伸びて6,000万円から7,000万円に到達した時に、それまで個別株ばかりに投資していたものの、分散投資の必要性を感じ、ETFの購入や、個別銘柄も10~20に分散するようにしました。
資産1億円に到達した時に始めたこと
2016年からたぱぞうさんはブログを開始します。(たぱぞうの米国株投資 (americakabu.com))現在、このブログの平均月間PVは100万PVだそうです。
さらに、2017年から投資顧問業でアドバイザーを始めます。なお、この時まだ会社は辞めておりません。ここで、更に資産分散を考えるようになり、債券が低金利だったため、「太陽光発電」への投資を始めます。
野立ての太陽光発電(太陽光パネルを屋根の上に置くのではなく地上に設置するもの)を、最初5基1億円(=自己資金2,500万円+銀行借入7,500万円)で始めました。
セミリタイア後、資産5.5億円に到達
2019年3月に退社し、セミリタイアを達成しました。
2021年現在、たぱぞうさんの資産は合計5.5億円、内訳は株式2.5億円、太陽光1億円、不動産2億円です。そしてこれら現物資産(太陽光、不動産)のみで、月100万円の収入があります。その他、ブログ、書籍、投資顧問のアドバイザーとしての収入があり、奥さんも継続して仕事をされているとのことで、かなりの収入があることが想像できます。しかし、特別贅沢はされていないそうです。
セミリタイア後の現在の方がむしろ多忙なのだそうです。充実されているということで、私の個人的価値観としても、理想のセミリタイア生活だと思います。
株式と現物資産のメリット・デメリット
1.株式のメリット・デメリット
① メリット
- 投資を始める時に、最初に手を出しやすい。
- 長期で成長する安心感がある。
- 手間がかからない。
- 資産管理法人を利用すると、日本株の配当金で益金不算入の適用を受けることが出来る。
- 売却しやすい。
② デメリット
- インデックス投資信託では平均的なリターンしか得られない。
- レバレッジをきかせにくい。(借入が出来ない)
- 日々の変動が見えてしまう。
- インカムゲインのみに着目すると、低利回り。
- リタイアするには、1億、2億程度のまとまった資産が必要。
2.現物資産のメリット・デメリット
① メリット
- 都内の良い立地の新築は、手間がかからない。
- 選択肢が広い。
- 良い土地は下落しにくい。
- レバレッジがきく。
- インカムゲインが大きい。
② デメリット
- 維持管理、客付けなどの手間がかかる。
- 選択を誤った時のダメージが大きい。
- レバレッジがきくため、失敗のダメージも大きい。
- 自己資金が2,000万円程度必要。
- 合う、合わないがある。
本書の詳細は 『経済的自由をこの手に! 米国株で始める 100万円からのセミリタイア投資術』 をご参照ください。
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