『時を稼ぐ男 新時代の時間とお金の法則』の著者、青汁王子こと三崎優太氏は、2019年に脱税容疑で逮捕されたことがクローズアップされました。それから約3年たった現在、投資家として年商300億を稼ぎ、250万フォロワーを有するインフルエンサーになっています。どん底を味わった彼は、どのように人生を逆転していったのでしょうか。
「逆境」を「財産」に変える超メンタル術
お金持ちになるには、まず「稼ぐ」覚悟を決める必要があります。
ビジネスを進めていく上では、うまくいかなかったり躓くこともあります。しかし、逆境に飲み込まれてはそこで終わりです。その時いかにモチベーションを保つか、いかにして立ち上がるマインドを持てるかが重要です。
三崎氏は、2019年2月法人税法違反などの罪で有罪判決を受け、人生最大の危機に陥ります。普通ここで心が折れてしまうかもしれませんが、この時三崎氏が自分に言い聞かせていたのは、「このピンチをどうにかしのげばチャンスはやってくる」ということでした。そして世間の誤解を解くために使ったのが、SNSです。
当時のメディアでは一方的な報道で、真実が伝えられておらず、勝手にネガティブなイメージがつくられていました。これをひっくり返すには、Twitterという別のメディアを利用して、真実の姿を映し出していくしかない考えました。
しかし真実の姿を世間に伝えようとしても、誰も見てくれなかったら意味がありません。そこで三崎氏が思いついたのが、「青汁劇場」です。自らホストを演じるなどして、徹底した転落劇を演じることでした。
すると、批判一辺倒な意見から、徐々に応援の声が増えていき、結果的にフォロワーを3,4か月で30倍に増やすことに成功しました。(現在彼のTwitterのフォロワー数は1.4Mです)
逮捕された後に何もせず泣き寝入りをして、自分の言いたいことを伝えていなかったら「脱税で捕まった中小企業の元社長」というレッテルが貼られたまま、存在は忘れ去られていたと思います。
「ピンチをチャンスに変える」、「逆境を乗り越える」、「マイナスをプラスに変える」という気持ちを心の中にたぎらせて、ひたすら前を向いていった結果、プラスの状態に到達することが出来ました
現在、三崎氏はTwitter、インスタグラム、YouTubeで多くの登録者を獲得し、発信力を高めることに成功しています。三崎氏はこの時代を振り返り、次のように言っています。
「マイナスの時期はプラスの時期に転換する助走段階のようなもので、マイナスの状況は今の状況を映し出しているだけであり、どこかの段階でプラスに変わりうる可能性があることを忘れるべきではない」
ピンチになったら、「もうダメだ」ではなく、このピンチはどんなチャンスに変わっていくんだろうと想像することが、三崎流の逆境を財産に変えるメンタルの作り方と言えます。
「お金の哲学」なくして成功はあり得ない
お金持ちになるには、ただぼんやりお金を使っていてはダメです。お金は自分にとってどういうものなのか、幸せとお金はどのようにリンクしているのか、お金に対する「哲学」を持っていなければなりません。
1.目指すべきは「幸せなお金持ち」
実際に多くの成功者が語っていることですが、お金持ちになることを目標にすると、成功して金銭的に豊かになったとしても、とてつもない虚無感に襲われることがあるといいます。
経済学者、ダニエル・カーネマンの研究によると、最も幸福度が高いのは、年収850万円(日本円換算)で、これ以上収入が増えても幸福度は変わらないといいます。
お金があっても不幸では意味がありません。人が幸せを感じるのに必要なのは、自分の人生に対する「希望」であり、未来に向かって成長できる、今とは違う将来があるというワクワク感を感じた時に、人はやる気が出てきて、その変化の過程で幸せを感じます。
大切なのは、お金では買えないモノやコトに目を向けて、それを追い求める姿勢です。
2.「生き金」を使えば何倍にもなって戻ってくる
お金には、「死に金」と「生き金」があります。
「死に金」はギャンブルやクラブで使うようなお金です。このようにお金を使ってもそのお金を活かすことは出来ません。
一方「生き金」は、自分や自分の周りの人に何かを確実に残すために使うお金のことです。自分の学びのために本を買うことも、自分を成長させるための「生き金」になります。こういったお金は、後々想像もしなかったアイデアを生み、それが問題解決につながったりします。
発想力や決断力を養うには、「生き金」を使って普段感じることのできない感性に触れて知見を広めていくことです。これを続けていくことで、確実に成長することが出来ます。
3.「お金持ちになれる人」と「なれない人」では「お金の使い方」が違う
お金持ちでない人は、お金持ちの人に比べてお金を無駄に扱う傾向が強いと言います。
お金は本来、1円たりとも無駄にしてはいけないものです。その感覚を失った瞬間から、お金はゆっくりと自分から離れていきます。理由が不明のままお金をばらまくような行為を繰り返すと、心の中にほころびが生まれ、将来的に取り返しのつかないことになります。
お金を使うときは、「このお金を使うことで、自分にどのようなリターンがあるのか」と、意識的に自分に問いかけることも大事です。もし、お金を使うことで1つもリターンを見込めないようであれば、間違ったお金の使い方をしていると考えていいと思います。
元手ゼロ、スキルゼロから成功できるビジネス
元手ゼロ、スキルゼロから成功できるビジネスは、次のようなものがあります。
1.少ない初期投資で始められるビジネス
これから起業してビジネスと始めようという人は、ゼロに近い初期投資で始めることのできるビジネスである、アフィリエイトからスタートするのがお勧めです。
アフィリエイトとは、自分で作ったウェブサービスなどにバナーなどの広告を掲載して、広告を入り口に商品やサービスを購入してもらい、成功報酬を受け取るネット広告のことを言います。
アフィリエイトは、パソコンさえ持っていれば、サイトを設置するためのドメインやサーバー代だけで5,000円くらいでスタートできます。5,000円であれば失敗してもそこまで痛手にはなりませんし、ネット広告の仕組みを体感できるので、将来起業した時に、商品やサービスの宣伝広告を自社でできたり、代理店に任せる時も、より効率的なやり方が出来るようになります。
2.SNSを制する者だけが成功する
近年はビジネスをする際、SNSでの発信力や影響力を高めることも重要です。
SNSを始める場合に最初にすべきなのは、多くの人に認知してもらうことです。現在は多くの経営者がYouTubeで発信しています。現時点で活躍しているYouTuberの経歴を見ると、過去に何らかの形で炎上したり、叩かれた経験を持っています。
多くの人に知ってもらう過程では、ネガティブな反応を巻き起こしてしまうことがあり、それを乗り越えないと次のステップには進めません。法律に違反したり、人を傷つけるような内容はNGですが、思い切った内容の動画を作っていけば成功する確率は上がります。
またSNSでの発信は、自分の理想や考え方を一方的に押し付けることなく、見てくれる人のことを常に考え提供することで、登録者やフォロワー数を伸ばすことが出来ます。
3.成功する人は「セルフプロデュース術」を知っている
現在はD2Cのビジネススタイルが主流ですが、現在三崎氏が注目しているのはP2Cです。
D2Cは、”Direct to Consumer” の略で、企業がECサイトを通じて消費者に商品を販売するスタイルです。一方P2Cは、”Person to Consumer” の略で、個人が自身の持つチャンネルを通じて、商品を販売するスタイルです。P2Cの流れはYouTubeでも定着しつつあり、インフルエンサーの中には自分のアパレルを立ち上げて、オリジナル商品を売り始めています。(ヒカルさんの「ReZARD」等があります)
P2Cのスタイルは、発信力や影響力だけに頼ってビジネスが出来ます。つまり広告費がかからないのが特徴で、高い利益率を得られます。
長期的な成功には、しっかりとしたビジネスモデルや組織の構築が必要ですが、今後は「発信力」が大きな資産となり、高い発信力さえあれば、誰でも起業できるようになるということで、インフルエンサーによる P2C には、無限の可能性があると言えます。
「『お金持ちになる』という未来を切り開いていくには、スタートラインに立ち、行動を起こすしか道はないのです」
本書の詳細は 『時を稼ぐ男 新時代の時間とお金の法則』 をご参照ください。
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