“Why Japanese People⁉”で有名な芸人厚切りジェイソンさん、実はIT企業の役員も務め、約15年ほど投資を続け、35歳という若さで、既に家族を一生養っていけるほどのお金を蓄え、“FIRE”を達成されています。
彼が提案するお金の増やし方法は、たった3つです。①支出を減らすこと、②残ったお金を投資に回すこと、そして③何もせずに待つこと。
最近株価が下落し、調整局面入りしました。株価下落に伴い、慌てて売りに走る人も多くいるようです。
本当は、こういう時こそ売らずにコツコツ愚直に積み立てるべきなのです。それが、お金の増やし方の王道だからです。
厚切りジェイソンさんの著書、『ジェイソン流お金の増やし方』は、王道のお金の増やし方だと思います。本書を、次の8つのポイントでご紹介します。
節約して支出を減らす
ジェイソン流お金の増やし方のファーストステップは、節約することです。
投資をするにも、元手が必要です。そして、投資に回せるお金が多ければ多いほど、当然リターンも大きくなります。だからまずは、節約をして軍資金を増やすことを考えるべきです。
副業をするなどして新たに収入を増やすのも良いですが、節約の方がはるかに簡単です。
- 格安SIMにより通信費を抑える
- 毎日買っているペットボトルを水筒に切り替える
- サブスクリプションを見直す
- 飲み会には基本いかない
- 洋服は基本買わないか、おさがり
- なるべくコンビニに行かない 等
無駄な支出を見直すと、月1万円くらいは浮くものです。
生活費以外全て投資に回す
節約して浮いたお金は全て投資に回します。
もちろん、ある程度は手元に置いておく必要はあります。
突然仕事がなくなって手元に一切お金がないと困るので、次の仕事が見つかるまでの繋ぎとして、ジェイソンさんは3か月無収入でも暮らせる現金を残しておくことを勧めています。
また、投資をする際は、一気に全額購入するのではなく、毎月1~2万円ずつくらい(注:収支の状況により個人差があります)に分けた方が良いです。
なぜなら、たまたま株価が高いタイミングで一気に投資した場合には損をするからです。購入タイミングをずらせば、株価が高い時も低い時もあるので、損をするリスクを分散することが出来ます。
以上をまとめると、3か月分生活費が手元に残るようにし、あとは毎月大体同じ金額を投資していくのがお勧めということです。
インデックスファンドに投資する
本書では、インデックスファンドに投資することが勧められています。
「ファンド」とは、投資信託という意味で、プロにお金を預けて、購入する株式を任せる仕組みです。投資信託では信託報酬という手数料がかかりますが、プロに運用を任せられるメリットがあります。
「インデックス」とは、株価の指数のことです。例えば、日経平均株価やTOPIX(東証株価指数)は日本株式の代表的なインデックスです。米国では、S&P500や、NYダウ等があります。
これら株価指数は、市場全体の株価の変動を示すものであり、これに連動するように投資する株を選ぶのが「インデックスファンド」です。
インデックスファンドがお勧めの理由は、市場に合わせて株を選ぶだけなので、ファンド運用側の運用も手間がかからないため手数料が安く、将来の成長が見込める市場と連動するインデックスファンドを選べば、資産が減るリスクも少ないと考えられるからです。
米国株がお勧め
「将来の成長が見込める市場と連動するインデックスファンド」について、ジェイソンさんは米国株を勧めています。
世界の時価総額ランキング上位10社中9社は米国企業という事実からも分かる通り、米国企業は強いので、「米国株式市場の成長は見込める」と考えています。
<参考:時価総額ランキング>
リーマンショック、コロナショック等で一時的に株価が大幅に下落することもありますが、NYダウの推移を見れば、これらのショック前以上に大きく成長していることが分かります。
過去のデータから、米国株は暴落にも強いことが分かります。
<参考:NYダウ10年推移>
なるべく早く投資を開始する
投資を始めるのは、早ければ早いほど良いです。なぜなら長く運用をしていれば、その分複利の効果が働くからです。
投資を開始するには、まず証券口座を開設しましょう。
本書では、楽天証券と、SBI証券がお勧めされています。
何もせずに待つ
株価は日々変動するものなので、大幅に上がることもあれば、大幅に下落することもあります。
そのため、株を買うと自分の資産が日々変動します。大幅に下落すると、資産が大きく目減りすることもあります。
資産が大きく目減りした不安から、せっかく買ってきた株を一気に売ってしまう人も少なくありません。このような人は、株価が下がっている時に売るため、結果的に損をすることも多いです。
株価は、長期的に見れば上がるものなので、一時的に資産が目減りしたとしても、何もせずに待つことが大切です。一度買った株は一生売らないくらいの心づもりでいるのがちょうど良いかもしれません。
税金の優遇制度を活用する
節税のための制度は、「iDeCo」、「NISA」、「つみたてNISA」、「ジュニアNISA」の4つがあります。
このうち、「ジュニアNISA」は未成年しか加入できませんし、18歳まで引き出し出来ません。そのため、他の3つを比較します。
NISA、つみたてNISA、ジュニアNISAの詳しい説明は、金融庁のホームページを、iDeCoの詳しい説明は、国民基金連合会のホームページをご参照ください。
ポイントのみ書いておきます。
- iDeCoのみ所得控除が利用できるので、税金面ではNISAやつみたてNISAと比べて最も有利です。ただし、60歳まで引き出しできないというデメリットがあります。
- NISAとつみたてNISAは併用できませんが、iDeCoとNISAや、iDeCoとつみたてNISAの併用はできます。
- iDeCoは豊かな老後に備えるための年金制度、NISAやつみたてNISAは、日本で投資を促進するために導入された制度です。
暗号資産には投資しない
ジェイソンさんは、暗号資産はお勧めできないそうです。その理由は、価格が高騰している理由が分からないからです。
昔、オランダでチューリップバブルがありました。貴族の間でチューリップの球根に投資するのが流行っており、高値で取引されるようになりました。球根一つで家が買えるほどになったそうです。しかしチューリップの球根にそもそもそれ程の価値があるわけはありません。そのことに皆が気づいた時に、バブルがはじけ、球根の価格は暴落しました。
このチューリップバブルが、今の暗号資産に似ているというのです。
暗号資産に、それだけの価値があるのかどうかは説明が難しく、良く分からないものには手を出すべきではないと、ジェイソンさんは言います。
本書の詳細は 『ジェイソン流お金の増やし方』 をご参照ください。
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