『どん底サラリーマンが株式投資で2億円 いま息子に教えたいお金と投資の話』には、著者であるDokGenさんが、全財産90万円しかない状態で突如離婚により父子家庭になり、手取り年収400万円で、資産2億円を築くまでのストーリーが書かれています。
DokGenさんは元妻さんの浮気が原因で離婚されたのですが、その元妻さんは、「貴方の稼ぎは家族のもの、私の稼ぎは私のもの」という、まるでジャイアンのような思想を持っていた方だったそうです。DokGenさんはそんな元妻さんに、財産分与をした結果、全財産90万円しか残りませんでした。
そこからどのように資産2億円を築いていったのか、本書を次の4つのポイントでご紹介します。
DokGenさんの年表
2022年現在56歳のDokGenさんは、24歳で某食品メーカーに入社してすぐに株式投資を始めました。
28歳で長男が誕生しますが、35歳の時に妻の浮気が発覚し、それが原因で離婚します。妻の浮気相手の素行が良くなかったこともあり、DokGenさんは長男の親権を取ります。
DokGenさんの資産形成は、①全力で貯金をしていた時期(4年間)、②ハイリスクな取引をしていた時期(2年間)、③ほっとけ投資をしていた時期(41歳以降)の、大きく3つに分けられます。
このうち、③の41歳から54歳までの14年間、資産を8,000万円から2億5千万円に増やしました。これは、年利約9%の利回りで運用していることになります。
もし投資元本が8,000万円ではなく1,000万円だったら、14年間年利9%で運用しても、約3,000万円にしかなりません。(それでも大きな金額ではありますが、2億5千万には遠く及びません。)
投資は元本が大切である、つまりどれだけ資産を増やせるかは、元々いくら持っているかにも大きく左右されるということが、ここからも分かると思います。
資産形成の初期は、投資よりも節約をする
全力で貯金をしていた35歳から38歳まで、DokGenさんの手取り年収は400万円だったとのことですので、額面の年収は500万円を超えていると思います。このうち200万円を貯金されていたということなので、支出額は年間200万円程度だと考えられます。月額にすると16万から17万円程度です。
以下が、DokGenさん流節約のポイントです。
- 住居は手取りの15%以内(DokGenさんの場合は、家賃8,000円の社宅にずっと住んでいたようです)
- 食費は3万円前後
- 服は全身ユニクロ
ほっとけ投資とは
DokGenさんが、最終的にたどり着いたほっとけ投資は、個別株に対する「集中・超長期投資」です。
以下の4つが、DokGen流銘柄の選び方です。
- 知っている会社:知っている会社に投資するということですが、自分が特に詳しい業界があれば、情報でプロに凌駕している可能性があります。
- たぶん倒産しない会社:決算書を見て財務の健全性を判断します。
- 割安な会社:ファンダメンタルズ分析等により、割安であると判断できるものを選びます。
- 小さな会社:大きく勝つために、時価総額の小さな小型株を選びます。
サラリーマンになった息子に伝えた「3S+1」
色々な苦労があった父親であるDokGenさんが、25歳の息子に伝えたことは以下です。
- 借金をしない:DokGenさんは、資産2億円でも社宅に住んでいるようです。
- スタディ(勉強)をする:習慣的に学ぶということです。個別株投資でも、勉強することで勝率を上げられると考えています。
- 仕事を頑張る(でも時間を売るな):DokGenさんは、仕事で簿記を学び、決算書を読めるようになったそうです。また仕事をしている中で、将来性のある小さな会社を発見できる可能性もあります。
- 働く伴侶を娶る:結婚を「3食昼寝付きの永久就職」と考える人とは結婚するべきではないということです。
本書の詳細は 『どん底サラリーマンが株式投資で2億円 いま息子に教えたいお金と投資の話』をご参照ください。
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