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世界の富の分布。成人1人あたりの富の平均値と中央値(2021年度)

Data

クレディ・スイスが2022年9月20日に発表した、2021年度の「グローバル・ウェルス・レポート」によると、世界の富の総額は463兆6,000億ドル(約6京6,800兆円)と、前年に比べ9.8%増え、成人1人当たりの富は87,489ドル(約1,260万円)と、8.4%増加しました。

成人1人あたりの平均値と中央値による国別ランキング

富の総額が最も多い60ヵ国のうち、平均値と中央値で見た上位20ヵ国のランキングが、下の図です。他にもリヒテンシュタインやモナコのような国は、富の平均が非常に高いと考えられますが、小国のためこの60か国から除外されています。

※下図左側が平均値、右側が中央値です。

(出所:クレディ・スイス「グローバル・ウェルス・レポート2022」)

例年通り、成人1人当たりの富の平均値(上図左側)ではスイスがトップの696,600ドル(約1億30万円)で、前年比 25,040ドル(約360万円)の増加となりました。

2位が米国 (579,050ドル、73,630ドル増 )、3位が香港特別行政区 (552,930ドル、5,210ドル増 ) となり、オーストラリア (550,110ドル、66,350ドル増 ) がそれに続いています。その後、少しギャップがあり、成人1人当たりの富が400,000ドルから 480,000 ドルの範囲に、ニュージーランド、デンマーク、カナダ、オランダが入っています。日本は245,240ドル(約3,530万円)で、ランキング20位に入っています。

成人1人当たりの富の中央値(上図右側)によるランキングでは、富の不平等が少ない国が上位に来るため、異なる結果となります。スイス(168,080ドル、14,170ドル増)は、この基準では6位です。米国(93,270ドル、13,840ドル増)は19位です。

トップはオーストラリア (273,900ドル、28,450ドル増 ) で、ベルギー(267,890ドル、3,730ドル減 )がそれに続いています。香港特別行政区、ニュージーランド、デンマーク、カナダ、オランダは、中央値で見てもほとんどランキングが変わりません。日本は120,000ドル(約1,730万円)で、ランキング12位に入っています。

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Photo by Chris Schippers on Pexels.com

2021年の世界の富の分布

世界のトップ1%が保有する富の割合は、2年連続で上昇し、2019年の43.9%から2021年には45.6%に上昇しました。しかし、新興国の急速な発展等により、今世紀という長期で見ると、世界的な富の不均衡は縮小しています。超富裕層 (UHNW) に属する人々の数は2021年 21% 増加しました。

個人間の富の分布

国によって平均的な富のレベルには大きな差がありますが、国の中でも同様に大きな富の格差があります。

(出所:クレディ・スイス「グローバル・ウェルス・レポート2022」)

上図、富のピラミッドは、世界の全成人の富の分布をまとめたものです。人数の多い低所得者層が、上になるほど少数になる高所得者層を支えています。

2021年は、全世界の成人の 53% にあたる 28 億人の資産が 10,000 ドル以下であったと推定されています。その次の 10,000 〜 100,000ドルの層は、今世紀に入って最も大きく増加しており、2000 年の 5億 400万人から 2021年末には 18億人と、3倍以上となっています。これは、中国を中心とした新興国の繁栄と、発展途上国の中産階級の拡大を反映しています。このグループの富の平均は33,724ドルで、世界の富の平均の40%の水準です。総資産は 60兆4,000 億ドルにのぼり、この層には大きな経済的影響力があります。

富のピラミッドの頂点

(出所:クレディ・スイス「グローバル・ウェルス・レポート2022」)

2021年のミリオネアの数の増加は、富の分布の最上位に位置する成人の数の大幅な増加を伴うものでした。2021年の 6,250 万人のミリオネアの大部分は、100 万ドルから 500 万ドルの富を所有しています。富裕層 (HNW) グループの 87% にあたる 5,410 万人です。

さらに 540万人(8.6%) の成人が 500 万ドルから 1,000 万ドルの資産を所有し、300万人が 1,000万ドル超の資産を所有しています。後者のうち 270万人は 1,000 万ドルから5,000 万ドルの範囲の資産を有しており、2021 年末時点で純資産が 5,000 万米ドルを超える超富裕層 (UHNW) は 264,200人となっています。

これは、前年の218,200人よりも 46,000 人多く、5,000万米ドルを超える富を持つ成人の数は、この2年間で50%以上増加しました。

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Photo by Element5 Digital on Pexels.com

富の見通し

ロシアのウクライナ侵攻や、インフレ等、2022年は世界の富に逆風が吹いています。しかし、クレディ・スイスは2026年までに富裕層が36%増え、世界の富は169兆ドル増加すると見積もっています。主に、中国やインド、アフリカなどの中・低所得地域が世界平均を上回る成長を遂げ、世界の富の拡大をけん引することにより、成人1人当たりの世界の富は2026年までに28%増加し、2024年には100,000ドルを超えると予測しています。

※このレポートの「富」とは、金融資産の価値に、家計が所有する実物資産 ( 主に住宅 ) の価値を加え、債務を差し引いたものと定義されており、いわゆる純資産です。また、個人年金基金の資産は含まれますが、公的年金の受給権は含まれません。


本日のオマケ

私の本日の取引

1.日本株式インデックスファンド 10,000円(自動買付)
(ニッセイ-<購入・換金手数料なし>ニッセイ日経平均インデックスファンド) 
2.世界株式インデックスファンド 10,000円(自動買付)
(SBI-SBI・全世界株式インデックス・ファンド) 

私の投資方針

1.投資対象は、株式インデックスファンド、又は個別株式のみ
2.世界株式インデックスファンドは、老後まで基本的に売却しない
3.レバレッジ、信用取引等はしない
4.財政状態、経営成績が良く、PER及びPBRが低めの割安株式を買う
5.平時は、預貯金の残高が減らないペースで積み立てる
6.暴落等により含み損が発生した場合、含み損状態を脱するまで、平時より積立額を増額する

投資方針の根拠

1.ジェレミー・シーゲル著『株式投資 第4版』
 ・長期の実質トータルリターンは、他の資産に比べ株式が圧勝する
2.山崎元、水瀬ケンイチ著『全面改訂 第3版 ほったらかし投資術』
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3.厚切りジェイソン著『ジェイソン流お金の増やし方』
 ・基本的に売らない
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 ・インデックスファンドは98%の確率で、アクティブファンドに勝てる
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<当ブログについて>

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・Money Literacyを身に付けるべく、投資にまつわる様々な最新情報、お金に関する本やデータの紹介、会計税金周りの情報、役に立つ知識について、日々更新してまいります。

<当ブログ執筆者のプロフィール>

・日系・外資系、ベンチャー・大手・政府系、監査法人、多種多様な会社での勤務経験があります。現在5社目、5社中3社が金融機関です。

・投資経験15年以上、現在は個別株式及びインデックス投資信託の積立のみ継続中。

・米国公認会計士ライセンスホルダー、税理士2科目合格(簿記、財務諸表)。

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